雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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南あわじ市の国道28号線の交差点に、無積雪地帯ではレアな縦型信号機が…。
●前から、とても奇妙だと観察していたのですけれども、南あわじ市三原地区の市(いち)青木西交差点に “縦型信号機” があります。

そもそも、縦型信号機というものは、北海道と、北陸・東北の日本海側豪雪地帯(富山県・新潟県~山形県・秋田県~青森県)では普通のものであります。その反面、東北地方であっても太平洋側であるとか、関東地方~西日本ではほとんどが横型信号機であります。無積雪地帯では100%といってもいいぐらい横型信号機です。西日本や太平洋側(つまり無積雪地帯)でも希に縦型信号機が設置されている交差点等もあるみたいです。しかしながら、たとえば狭い路地みたいなところから広い道路に出る場所とか、事情があって低い高さの所に信号機を設置せざるを得ない場所とか、横型信号機が設置しにくい特殊ケースの場合のようであります。

したがって、横型信号機の分布域に住む人間にとっては、縦型信号機を見ると非常に奇妙な物に見えます。なんだか異国情緒のようなものを感じさせられます。逆に、縦型信号機分布域の北海道の住人が西日本に来て、道路に横型信号機ばかりあるのを見たならば、多分、奇妙な物に見えるのではないだろうか? (実際どうかは北海道から来た旅行者をつかまえて聞いてみないとわからないが…)


参考サイト
HOKKAIDOUツーリング道北様サイト(北海道北部?) → 北国・雪国では縦型信号が一般的。

雪国郷愁様サイト(山形県新庄市) → 昔は横型信号であったが、昭和60年ごろから縦型信号にかわった?

秋田こまっち様サイト(秋田県出身で仙台在住者か?)→ 秋田に帰省するとき 「自分の故郷に近づいて来ると、なぜか妙な違和感に襲われる」 故郷は 「こんな町だっけ?」 「ある日ふと気づきました」 「仙台と秋田県では信号が違うんですね」

北国・富山新聞様サイト → “隣県の石川から、ここ富山県に転勤してきた知人が「富山は運転しにくい」と言う。理 由を尋ねると、「信号機が縦型で見づらいから」らしい。” 昔は横型だったが、昭和56年豪雪がきっかけで縦型に移行していったのか? 

沖縄県警察様サイト → 1972年に日本に返還されるまでは沖縄は米国が統治していたから、最初のころ設置された信号機はアメリカ基準の縦型信号なのか? 最近、補助信号は縦型が多くなったとか?

●高知県とか九州などで、交差点での信号機は横型であっても、(山間部などワインディングロードでは)手前で予告する補助信号機は縦型が多いとか?


↓関東以西の太平洋側ではレアな縦型信号機
北海道および豪雪地帯以外の地方では、レアな縦型信号
●↑場所を特定できるように、証拠になるものを併せて画面に入れ込みました。兵庫県南あわじ市市(いち)青木西交差点です。Googleストリートビューでくだんの縦型信号機がみられます。

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●おそらく、この縦型信号機は車両用のものではないでしょう。西から東へと通行する場合には、この交差点に接近しますと3個の信号が目に入ります。交差点手前(入口側)の対向車線上の物、交差点向こう側(出口側)自車車線上の物、それとこの縦型信号機、の3個です。これらの3個は全く連動して交通整理をしています。この縦型信号機は西から東に東進する車から見ると、対向車線側の低い位置、すなわち歩行者用信号の高さに設置されています。

狭い田舎国道の交差点に、信号が3個も要らない
なんせ、田舎の狭い道路なのです。国道と言っても2桁数字の田舎道です。1つの交差点に信号が3個も要りません。1個でも問題ないでしょう。それから、交差点付近に伐採してはいけないご神木とかがあって、その枝で高い所の横型信号機が見えにくい状況などが存在し、補助的に低い所に縦型信号機をつけた、というふうな状況でも全くありません。おそらく、設置の高さから解釈すると、車両用の信号ではなく歩行者用の信号に近いもののようです。たぶん自転車用信号なのだろうと思います。(自転車用信号の表示などはありませんが…)近くに高等学校があり高校生たちが自転車で通っています。おそらく高校生たちは縦型信号のある側を通っているのではないか? ちょうど登校する朝に見るように設置しています。高校生の自転車通行が多い側に、そして時間的に下校時ではなく登校時に役立つようにと、自転車用信号として縦型信号をポールにぶら下げたのではないかと推定しています。

たぶん、マナー・行儀の悪い高校生対策用の物だろう
では何故に人形の映る歩行者用信号機ではなく、仰々しい車両用信号機をぶら下げたのか? ですが、島の高校生は行儀が悪くて道路の信号など守らないからでしょうね。車両用信号のほうが威圧感(?)があり重々しいので、行儀の悪いやんちゃ高校生どもも多少は守るだろうと、設置者が考えたからではないか? つまり、普通の歩行者用信号では無視されるから重々しいものを設置して心理的に脅かしているのです。車でも従わなきゃならん信号だから、無視したらマズイなと思わさせるわけです。そして、設置の高さが低いから、極端に背の高い人が頭を打っては困るし、垂直方向に立つポールに取り付けるには横型信号では恰好が悪いです。で、縦型信号機をぶら下げたのでありましょう…。と勝手に解釈しています。

●ま、たとえ、(たぶん狙いは)行儀の悪い自転車通学高校生対策用信号機ではあっても、モノは車両用信号機と何ら変わらないわけです。淡路島だけでなく、西日本の瀬戸内側や太平洋側ではかなり珍しい物であることには変わりません…。


↓西日本太平洋側にある、雪国仕様の縦型信号機 (愛媛県久万高原町)

大きな地図で見る
↑愛媛県久万高原町の通仙橋交差点です。旧面河村に当たるそうです。 信号機ファンの間では、愛媛県では非常に珍しい雪国仕様の縦型信号機が見られるスポットとして有名らしいです。国土地理院地形図を読むと、このスポットは海抜480~490メートルぐらいであります。西日本の最高峰である石鎚山(1981メートル)の山頂すぐ南側にある 面河渓(おもごけい) の進入登山道の入り口です。15キロほど離れたところに久万スキーランドというスキー場もあります。久万高原町の周辺は海抜高度も高く、太平洋側の積雪地帯であります。よって、雪国仕様の縦型信号機が設置されたのではないか?

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山菜シーズンも終了近し。
●本日は2013年3月31日であります。

春たけなわであります。が、早くも山菜シーズンは終了が迫まってきました。ご覧のように、山菜の王者と言われるタラの芽も長(た)けてきました。早い物は3月10日ぐらいには出ていましたので、既に長けて葉が大きく展開した物も多くなっています。4月に入ったら芽の生長が急激に進むので、食べられるのはせいぜいあと1週間ぐらいでありましょう。採り頃はちょっとの間であります。


↓これぐらいの状態のものが採り頃です。てんぷらにして食べるとよろしい。
ちょうど採りごろ

↓これはもう長けてしまったです。この程度までならば、無理をすれば食べられなくもないのですが、やや堅いし、アクというかエグ味が強くなります。てんぷらにすると油がよく傷みます。この樹は年季を積んだ老木であります。老木の大きな特徴はトゲがほとんど無くなることであります
長けたもの

↓これは樹の丈が1メートルほどしかない幼木です。トゲが非常に多いです。トゲが多いのが幼木の大きな特徴です。
若木にはトゲが多い

↓本日の収穫です。わたしはやや長けたものが割合に好きなので、葉の伸びかけた物を採取します。
本日の収穫

●このあいだから、これで3回目のタラの芽の採取であります。時間が経過するのは、矢の飛ぶが如しで、仮借なく時間は過ぎ去ります。タラの芽の採集が終わったならば、春は終了であります。まもなく春は終わりです。

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●南あわじ市でも沢山とれるタラの芽ですが、大量に手に入ったときの料理法を考案したので、ここに発表します。 1枚焼くのに、写真の紙皿のものを全部使いました。これはタラの芽が大量に採れたときの食べ方であります。
関西風味のタラの芽焼き (お好み焼きの1バリエーション)
関西風タラの芽焼き (試作品)
作り方
●材料 …… 小麦粉、タラの芽、葉タマネギ。これだけ。余分な物は入れない。
     タラの芽は大量にあればあるほうがいい。葉タマネギがなければ普通のネギでもいい。
●手順 …… 小麦粉は水を加えてペースト状に練り生地を作る。都合で卵や山芋を練り込むのも宜しい。
     次に、適宜、千切り等に刻んだ葉タマネギを投入する。タラの芽も適宜カットして生地に投入。
     次に、鉄板等に油を引き、熱する。そして具材を混ぜ込んだ生地を垂らす。
     次に、弱火で時間をかけて焼き上げる。タラの芽が入っているので十分火を通す。
     次に、皿に盛り、関西風とんかつソースを垂らして伸ばす。適宜かつお節や青海苔を振りかける。

●とにかく、余計な物は入れません。出来るだけシンプルに作ることを旨とします。なぜならば、これはタラの芽の風味を味わう食べ方だからです。小麦粉を練った生地のなかに、タラの芽の野趣ゆたかな絶妙の風味を封じ込めるのですが、その濃厚なコクの深い風味に驚くとともに、またタラの芽を採りに行きたくなります。淡路島南部ではもうシーズンが終わりですが、四国の1500メートルを超える高所にもタラノキはあります。徳島県の剣山系の標高の高いところでは5月上旬~中旬までタラの芽が採れますよ。 ハイ、二酸化炭素を撒き散らしながら採りにいきますよ…。


煽りまくるのは、“するぞするぞ詐欺” か? 騙されないように…。
●またぞろ “富士山噴火説” が闊歩しています。言っている人どもの総本山は沖縄県にある大学の先生であります。何十年も昔から “噴火するぞ噴火するぞ”と週刊誌等に垂れこみ煽りまくっています。週刊誌は週刊誌で、センセーショナルな記事を並べて1冊でも多く売って商売がしたいから、色々な分野のオオカミ少年ならぬ “オオカミ学者”や“オオカミ文筆家” を囲い込んで尻を叩いて書かせております。

そりゃあ、宝永4年(1707年)の大噴火から今年で306年目じゃ。歴史上、富士山は何べんも噴火していて、古典文学では多くの作品に “富士の高嶺に煙ぞたなびく” などと噴煙を上げていることを記述しているから、いつかは噴火するやろ。そやけど、年がら年中、“噴火するぞ、するぞ” と煽りまくるのは如何なものか? まるで、「するぞするぞ詐欺」 じゃあ。

●そもそも、年がら年中、明けても暮れても、“するぞ、するぞ” と言っていたら、そりゃあ、いつかはそうなるでしょ。けれども、それは予測が的中したのでは全くありません。噴火するぞとか、地震が来るぞ、と予測しようとする場合は、
① 何時それが起こるのか、その発生時刻予想の時間幅を出来るだけ狭く絞り込んで、
  (何時何分にとまでは言わないが、せいぜい数日程度の時間幅で)
② それがどこで起こるのか、発生場所を可能な限りピンポイントで特定して、
  (富士山の噴火というのだから、浅間山とか伊豆大島三原山がどんなに大噴火してもダメ)
③ その発生した現象の大きさとか広がり、発生の様式とか、も示して、
  (噴火と言うのだから、群発地震が起こるだけとか、水蒸気の噴気をシューッとひと噴きする程度ではダメ)

その通りになってはじめて予測が当たったというものであって、去年も一昨年も、10年前も20年前も、ずーっと言い続けて仮にそうなったとしても、それは予測が当たったとは言えないハズです。長時間的にはヒトは死亡率が100%です。あの人は死ぬと予測し、そう言い続けていたならば、いつかは老衰か病気で死ぬでしょう。富士山もまだ死んではいない以上、数百年・数千年あるいは数万年という時間スケールのなかでは、多分100%噴火するでしょう。言い続けていたらいつかは必ず当たります。しかしそんなくだらない予想に意味があるのか? 意味があるどころか、逆に害があるでしょう。噴火するぞ、噴火するぞ、言い続けていたら “オオカミ少年” であるわけで、人々は 「ああ、またか」 と受け止め相手にしなくなります。その結果本当にオオカミが来たときにやられてしまうでしょう。

煽りまくるたちの悪い週刊誌
引用開始】 箱根で今年に入って実に1700回以上、地震が起きている。箱根山噴火の前ぶれとともに、富士山噴火との関連を指摘する声も出ている。「数年以内に富士山が噴火する」と警鐘を鳴らすのは、琉球大学名誉教授の木村政昭さんだ。木村さんは、「箱根山の地震は富士山の活動の影響を受けている」と見る。

「富士山と箱根山は地下で同じ力を受けている。今、富士山の下にはマグマがたっぷりたまっているように見えるので、箱根山はそのマグマに押される形になり、地震が頻発している可能性があります」1983年には三宅島、1986年には伊豆大島、1989年には伊豆半島の付け根にある海底火山・手石海丘と、3年おきで噴火活動があった。連動して起きたようにも見えるこれらの噴火の場所は皆、同じフィリピン海プレート上にある。

「実は箱根山や富士山もまた同じプレート上にあります。1989年に手石海丘で噴火が起きて以来、既に20年あまり経っています。噴火活動が南から北へと上がっており、箱根はともかく、富士山で噴火活動がいつ起きても不思議はありません」と木村さん。箱根の地震は、富士山噴火の前ぶれというわけだ。“予兆”はこれだけではない。溶岩が噴き出す代わりに、水が噴き出す「水噴火」という噴火の前兆現象も起きている。

「噴火は地下にあるマグマがプレート活動によって押し上げられ、割れた地表で発生するものですが、水噴火で噴き出すのは地下水。しかし、火山の状況としては、噴火とメカニズム的にはあまり変わりません」(木村さん)
東日本大震災以降、富士五湖の水位が突然高くなったり、富士宮周辺で水が湧き出すなど、富士山周辺で相次いでいる現象は、水噴火と考えられるのだという。※女性セブン2013年3月14日号【引用終了】 出典は→NEWSポストセブン


しかも、批判をかわすためのアリバイの一文を挿入するタチの悪さ…。
●しかしながら、この人ほんまに研究者かよ?という有名な “するぞするぞ男” を担いでいたのではマズいと考えたのか、女性セブンはアリバイの一文をさりげなく差しはさんでいます。
引用開始】 3100年前の箱根山の大噴火以降、箱根で噴火は起こっていないため、文献や統計はまったく残っていない。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀さんは、こう話す。
「例えば北海道の有珠山は、1997年と2003年に噴火しましたが、それ以前にも5回、合わせて7回噴火しています。その記録から、噴火の30時間以内には有感地震が起きていたことがわかっています。しかし、箱根山や富士山にはデータを取り始めてからの記録がありません。火山によって、その噴火の仕方は全く違いますから、今回の地震が噴火の前兆であるかどうか、学問的にはわからないと言わざるを得ないのです」【引用終了


●地球物理学者の島村英紀氏は、「地震予知」 はウソだらけ (講談社文庫) という日本の地震研究者たちと文部科学省や政府とがケッタクして、地震予知を一種の “研究公共事業” としてしまって税金をむさぼり食っている “科学研究の暗部” を歯に衣を着せず辛辣に批判しています。言っていることはまともです。富士山は最後の噴火が300年まえなので、過去の噴火の詳細な観測データが何もない。火山というのはみな個性的であり、噴火の仕方はみな違うから、結局はよく分からない…、ということでありましょう。分からないものは分からないと正直にいうところに、研究者の良心とか誠実さがにじみ出ています。

●2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震で、マグニチュードが速報の7.9から何回か修正数字が出され、最終的に9.0と気象庁は決定しました。その際に、説明抜きにこそっとものさしを変えるな!と敢然と声を上げたのも島村英紀氏でした。他の地震学者たちは黙ってました。つまり、地震とほぼ同時にフクイチ原発が事故ったのですが、政府としては、1000年に一度の想定不可能な超巨大地震であるから原発事故はやむを得ないと、免責になるように世論誘導するためにマグニチュードの数字を大きくしようとした。気象庁に政治的な圧力をかけて、マグニチュード算出計算法を、従来の気象庁マグニチュードからモーメントマグニチュードに変更させたのです。気象庁マグニチュードでは最大で8.4とか8.6ぐらいで打ち止めですが、モーメントマグニチュードでは9.5(チリ大地震)まで可能です。しかも、地震学者たちは気象庁に向かってモーメントマグニチュードを採用しろと以前から提言していたそうですが、気象庁は拒否していたとか…。これでは政治的圧力・政治的判断でパッとマグニチュードを測る物差しを変えたと見られても、気象庁は釈明できないでしょう…。それにしても、島村英紀氏の科学者としての誠実さが光っています。


富士山も箱根山も、現在・過去とも噴火警戒レベル1 (つまり、全く平常・火山活動は静穏)
●現在、気象庁が常時監視・観測体制を敷いている火山は、気象庁のリーフレット火山噴火から身を守るための情報 噴火警報と噴火警戒レベルを見ると、火山噴火予知連絡会が選定している47火山であります。そして、そのうちの29火山は「噴火警戒レベル」というものが設定運用されています。もちろん富士山も箱根山も29火山のリストに入っております。噴火警戒レベルは等級が1~5までの5段階が設定されています。レベル1は平常、レベル2は火口周辺規制、レベル3は入山規制、レベル4は避難準備、レベル5は避難、であります。気象庁ホームページ 「噴火警報・予報」で火山情報が閲覧できますが、富士山も箱根山も、現在・過去ともずーっとレべル1の平常状態であります。別に何の問題もないし、噴火の兆候もないのに、噴火するぞするぞと煽るのは、おれおれ詐欺の脅迫とかわりません。
地震とちがい火山噴火は、噴火が差し迫ってきたら素人でも何かありそうだなという顕著な兆候がでるのだから、早くから噴火するぞするぞなどというのは、警鐘には全くなりません。いずれ富士山も噴火は避けられないでしょうが、普段から防災の活動や準備をしっかりと進めればいいのではないのか? で、不幸にも噴火となったならば避難するしかないので、避難計画をしっかりと練ればいいのだと思います。

いったい何が目的で年がら年中 “噴火するぞするぞ” と煽るのでしょうかねえ? 売名か? 本を売るなどカネ儲けか?

気象庁ホームページから借用
↑気象庁ホームページから借用。表の一部をカットしました。富士山はレベル1であります。(将来はさておき)さしあたって何の問題もありません。

●仮に噴火が正確に予知できたとしても、火山噴火を止めることは絶対に不可能です。したがって、予知しようがしよまいが、不幸にして噴火が切迫したら避難する他どうしようもありません。また早くから予知などしなくても、噴火が切迫したならば分かるわけで、少し考えたら予知をする意味があまりありません。予知などに無駄なお金や労力を費やすのだったら、その分を何時噴火が来ても対処できるように、防災対策に回すほうが意味がありそうです…。


ワラビの食べ方
全国各地でワラビをどのようにして食べているのか?
●淡路島南部ではいよいよワラビ狩りの最盛期となりましたので、山菜ファンとしては非常に忙しくて遊んでいる暇がございません。沢山採ってきて、当分毎日ワラビづくしです。ガンになるかも分かりません…。食べきれない分は乾燥させて干ワラビにして貯蔵し、夏に出してきて食べます。山のキノコ家ではワラビはもっぱら煮物にして食べています。ワラビを軽く油で炒めて、油揚げ・シイタケ・ときにはタケノコを加えてダシで煮ます。火を止める直前に卵を落とすこともあります。昔からそうしていて、それ以外の料理法など有り得ません。実は、これは淡路島南部の料理法ではなくて、中国山地の山奥でかなり積雪のあるところの一般的な食べ方です。料理をする人に付随して淡路島に伝来(?)した料理法であります。

さて、よその地方ではワラビをどのようにして食べているのか調べてみました。伝統的な食べ方を調べるのは、文献調査や、足で歩いてフィールド調査・聞き取り調査、それから各方面に問い合わせ等が必要でしょうけれども、ネット情報空間では有意義な情報もくだらない情報も、渾然一体・玉石混交になってあふれ返っております。で、ネット検索で調べられないか?


山形県鶴岡市】 採集期は4月下旬~5月上旬か?
山菜屋.com様サイトから引用。
わらびは、アク出ししたあとに料理に入ります。この辺で食べる一般的な料理は生姜醤油で食べるおひたしです。味噌汁に入れてもおいしいですね。地域によっては、酢の物などでも食べるところがあるようです。「わらびたたき」という料理もおいしいです。

山形県米沢市
漬物の丸昌様サイトより引用。
あくを抜いたわらびを適当な長さ(5~6cmくらい)に切ります。あとはお醤油やめんつゆをかけるだけです。お好みで写真の様に生姜を添えて食べてください。醤油和えはわらびの美味しさを味わうのに一番おすすめです。切って温かいお蕎麦にのせれば、田舎の味「山菜そば」が手軽にお楽しみいただけます。適当な長さに切って、マヨネーズで和えるだけ!とっても気軽に美味しくいただけます。

岩手県九戸村】 採集期は5月下旬~6月上旬か?
天然きのこ山菜.com様サイトより引用。
わらびのお刺身風。素材本来の味を最も味わえるのでお勧めです! 辛子醤油が良く合います。上質な天然物だけが持つ絶妙な歯ごたえ、強いヌメリ…、美味い! わらびの味噌汁、姫竹と一緒に味噌汁に入れました。姫竹(註)とも好相性です。他に和え物、煮物、炒め物、山菜おこわ等。塩蔵や乾燥で長期保存もお勧めです。

(註)姫竹とは、日本海側の積雪地帯に分布するネマガリダケのことか? 西南日本太平洋側の住民には入手できない垂涎の食材なんですが、八方手を尽くして苗を手に入れ、涼しい北斜面で栽培を試みたけれども、淡路島は、ネマガリダケの自生分布域の気候と違い過ぎて、栽培は無理でした。

新潟県新潟市】 採集期は5月上旬~6月下旬か?
山菜の里様のサイトから引用。
炒め物)山菜を水洗いした後、根元などの硬い部分を切り落とし適度な大きさに切り分けます。フライパンや中華鍋を油で熱して、適度な大きさの山菜を強火で一気に炒めます。調味料は料理酒や砂糖や塩、更にみりんや醤油を好みに応じて加えると食感と食味が上がります。山菜と一緒に豚バラ肉や厚揚げ豆腐などの、様々な食材と合わせて炒めるのも良いでしょう。
(相性の良い山菜)ふきのとう、行者にんにく、赤こごみ、山うど、根曲がり竹の子、わらび、赤みずな、青みずな
おひたし)山菜を水洗いした後、大きめの鍋にお湯を沸かし茹でます。茹ですぎると山菜の食感が失われるので注意して下さい。苦味の強い山菜の場合、茹でた後に半日程度水にさらしておくなど調整して下さい。癖のない山菜であれば、シンプルに醤油だけで食べてみると山菜本来の味覚が堪能できるでしょう。ワサビや生姜を辛味として少しのせると、また違った風味が味わえます。
(相性の良い山菜)青こごみ、あけびの芽、あさつき、かんぞう、うるい、わらび、赤みずな、青みずな

農山漁村の郷土料理百選様サイトから引用。
岐阜県】(わらびのおひたし)春の味覚の代表であるわらびです。このわらびのおひたしは、あまりアクをとりすぎず、ほろにがを楽しみながらいただきます。

情報があるようで無いですな…
●調べようとしたのは、“当地では昔からワラビをこのようにして食べている” という伝統的な料理法ですが、山菜を好んで食べる東北地方の情報は比較的に多いのですが、他の地方の情報はあまりありません。多数ののブログでワラビを料理して食べたという記述があるのですが、多くのブログがどこの地方の方のものなのか不明です。そして、その食べ方が郷土料理的な伝統料理かどうかは非常に疑問です。オリジナルな創作料理や、試作した前衛調理(?)と思われるものが多数ヒットします。それから、家庭での料理の担い手は女性が圧倒的に多いのですが、女性は遠くから嫁に来るケースが多く、○○ではこうして食べていると記述していても、よく読むとその調理法は遠く離れた出身地の食べ方であるという場合があります。はるか遠くの出身地の調理法を引きずっているという意味では、東京や大阪、それから北海道の方の料理法の記述はあまり信用なりませんな。

あくぬきをしたワラビを “おひたし” にして食べるというシンプルな調理法が各地で目立ちます。あくぬき方法は各地で色々あるようですが、ワラビに熱湯をかけるか、鍋にワラビと水を入れ沸騰直前まで熱するなど、熱処理をするのは共通しています。あく抜きしたワラビをそのまま食べるようです。シャキッとした歯ごたえを楽しむようです。煮物にして食べるのはむしろ一般的ではないのでしょうかねえ?

政府統計の総合窓口>統計表一覧>特用林産物生産統計調査>確報>平成23年特用林産基礎資料>年次>2011年 から県別のワラビ生産動向を閲覧して下のグラフを勝手に作成しました。
山形県の生産量が突出しています。また、ワラビの生産は東北地方と北海道の北日本が大部分を占めていますが、量は少なくても、九州や四国でも生産されていて日本全国に生産地が分布しているようであります。

平成23年 都道府県別のワラビ生産量

アメリカは本当に “お手本になる立派な国” なのだろうか?
けっして新刊ではありませんが、5年ほどまえに読んで、瞠目させられたと言うか、かなりの衝撃を受けた本があります。5年経っても価値を失わないどころか、日本がTPPに引きずり込まれようとしている今こそ、何回でも読み返したい本です。それを紹介したいと思います。

●68年前に日本が太平洋戦争に敗北して、マッカーサー元帥に占領統治された間に、日本はアメリカに支配される仕組みを仕掛けられました。例えば、悪名高き “東京地検特捜部” はその前身が “隠匿退蔵物資事件捜査部” でありますが、これは日本人が作ったものではなくマッカーサー元帥が作った(表面上は日本人に作らせた)ものだと言われています。そもそもこれは、日本軍が隠した金品をアメリカが収奪するための捜査組織であったわけですけれども、しかし戦後処理が終わったらお役目終了で解散すべきハズだったのに、その後は、アメリカに歯向かう政治家を冤罪を捏造してでも粛清するための実行部隊になっているのは周知のことでありましょう…。

●政治家も、アメリカのポチをするならば安泰であり、首相ならば長期政権が約束されます。たとえば、アメリカからの事実上の命令書である 年次改革要望書 の指示の通りに郵政民営化とか労働者派遣法の改悪などをした小泉政権は5年5カ月も続いた長期政権でありました。一方ちょっとでもアメリカの意向に反する主張を口にしたならば、その政治家は無事ではありません。麻生内閣の財務大臣であった 中川昭一 は2009年2月のイタリア・ローマで行われたG7で、酩酊した状態で記者会見をした事件は、まだ記憶に新しいことです。昼食で少し飲んだワインに薬をいれられたことが言われています。同行取材していた読売新聞女性記者が実行犯だとささやかれています。なぜ失脚させられたのか? は財務大臣の立場であった中川氏が、“日本政府が保有しているアメリカ国債を売りたい” と口にしたとたんにヤラれています。しかも半年後に不審死であります。アメリカに逆らってヤラれた政治家の事例は沢山あります。

●一見すると日本という国は、日本人自身がが自治しているようには見えます。けれどもそれは表面上そう見えているだけの話であって、実態は日本はアメリカの植民地然としております。売国首相の系譜は、小泉純一郎 → 菅直人 → 野田佳彦 → 安倍晋三 と党派の枠を超えて政党などに関係なく続いているわけでありますが、彼らはアメリカが日本を統治するために東京に設置した「日本総督府」の総督であり、少しばかり自治権をあたえられているアメリカ52番目の「特別自治州」の州知事でしょ。それは、鳩山首相が勇敢にも廃止させた「年次改革要望書」がじきに「日米経済調和対話」などと名前を変えて復活したこととか、オスプレイがすでに日本の「航空法」の飛行最低高度維持規定など無視の治外法権で飛び回っていること、等など、山のようにある断片的な情報を統合して考えれば誰の目にも明らかです。この国は紛れもなくアメリカの属国であります。

●で、ずるずると蟻地獄に引きずり込まれるように、日本はTPPに引っ張り込まれていますが、“日本がルール作りに参加出来る” などという誤魔化しの説明がされているのは売国行為以外のなにものでもありません。後発に引きづり込まれたカナダとメキシコが、先発国が決めたことを呑まされたという情報がでていますし、シンガポールで行われたTPP参加国の交渉でアメリカの担当者が、「日本が交渉参加を表明しても、事前に交渉のテキストを見ることはできないし、確定した項目に修正や文言の変更は認められず、新たな提案もできない」と言ったことが報じられました。さらに各国の交渉担当者に、日本には交渉の内容を漏らすなという “箝口令(かんこうれい)” まで敷かれたとか…。異様なほどの秘密主義で、その協定に入らないかぎりその協定条文を見ることができないというのは、喩えるならば、シールで隠されていて、何が書いてあるのか分からない契約書に、署名とハンを押せといっているのも同然です。まったく暴力団が脅迫しているかのようであります。しかも、アメリカ議会の議員でさえTPP草案にアクセスがままならないのに、米国企業顧問600人はTPP草案にアクセスできるというのも、あまりにも異様であります。

さて、前置きが長くなりましたが、この国はとことんアメリカの植民地になりたがっているようですけれども、TPPに引きづり込まれた暁には、アメリカ多国籍企業や、軍産複合体企業や財閥企業などが、金儲けの利潤最大化が期待できる「アメリカ基準」「アメリカ制度」が暴力的に押し付けられて、日本的伝統や文化や商習慣や法制にいたるまでことごとく破壊改造されるのは必定です。TPP推進派どもが有難がるアメリカ基準は素晴らしいものだろうか? という大きな疑問があります。そのひとつの回答が次の本の中にあると思います。


アメリカの基準はそれほど素晴らしいものだろうか? 見習うべきは、アメリカではなくてキューバなのではないのか?
下の写真の本を強く推奨します。発刊当時の 各紙 (各誌) の書評 では極めて高い評価がなされています。著者の吉田太郎氏のホームページは キューバの有機農業 です。氏のブログは次です。キューバ有機農業ブログ
吉田太郎 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』 築地書館 2007年

裏表紙

何故この本を推奨するのかでありますが、アメリカは先進国では唯一の公的医療保険がない国だと言われています。アメリカ国民は民間の保険会社の保険に入るしかありません。しかしその掛け金は高く、貧乏人は民間会社の保険に入れません。で、4500万人からの保険会社の保険に入れない人々が存在するらしいです。また、保険会社の審査は厳しく病歴のある人は保険加入を拒否されます。もし民間会社の保険に入れたとしても、不幸にも病気になったときには色々と難癖をつけられて保険金支払いが拒否されるらしいです。医療をカネ儲けの道具にしか看做さない市場原理主義の悪しき面が強く出ているようであります。

TPPに日本が引きづり込まれた暁には、日本の公的医療保険が、アメリカの保険会社が日本で金儲けする際の邪魔になるわけで、日本の公的医療保険の存在そのものが非関税障壁だと、訴えられる懸念が取りざたされています。一挙に日本の公的医療保険が潰されることはないでしょうけれども、公的医療保険で診てもらえない病気の範囲がじりじりと拡大していくことが心配されています。資産家とか高所得の人ならば、カネさえ出せば高い水準の医療が受けられましょう。しかし、貧乏人ならば救急車で病院に搬送されても先ず預金残高がチェックされます。そして支払い能力がないと判断されれば診察拒否です。マイケル・ムーア監督がアメリカの下層階級の人々が医療から疎外される悲惨な状況を、キューバとの対比で描いた話題映画 『シッコ SiCKO』 のような状況が日本でも起こるのでないかとの危険性が懸念されています。

TPPの問題点の大きなものとして、アメリカ政府がやっているように見えてそうではなく、背後で保険会社・製薬メーカー・株式会社形態の病院などが医療をカネ儲けの手段と考え、市場原理の利益追求・拝金主義で政治をカネの威力で支配してTPPを仕掛けているらしいことが言えましょう…。そのような危惧・懸念のなかで、我々日本の国民はTPPに入ってアメリカのようになってもいいんですか? それともTPPを拒否してキューバのような医療を目指しますか? とどちらを選択するかを問われているのでありましょう。政府やマスゴミたちが言う情報はあまりに一方的であり、偏っています。別の可能性・別の選択を考える上で 『世界がキューバ医療を手本にするわけ』 というレポートは大きな示唆を与えてくれます。


春の到来は、雪の降らない地方ではあまり感動的ではない。
フキのとう
↑2013年3月18日 兵庫県南あわじ市(淡路島)灘にて 半日蔭のじめじめしたところに出てきたもの。近くにウドの自生が沢山みられますが、ウドはすこし遅れています。

●ふきのとう(蕗の薹) です。出てきました。春一番にでてくる山菜です。ほろ苦さが身上で、てんぷらにして食べると宜しい。ふきのとうはキク科のフキの花( つぼみ) であります。雌花と雄花があるのですけれども、花茎が50cmぐらいに立ち上がって、地味な花ですが開花しないと見分けがつきません。しかしながら野菜のホウレンソウと同じで、雌株でも雄株でも食べるにはどちらでも大丈夫です。畑のホウレンソウも長けて花が咲くと雌株と雄株が半々ぐらいであるのがわかりますが、見ただけでは、花茎が立ち上がる前ならば絶対に見分けられません…。

●さて、山菜が一斉に芽吹きました。ワラビ、タラの芽ももう食べられます。山菜ファンならば待望のシーズン到来であります。けれども、なぜか、あまり嬉しいという気がしないのです。感動が無いと言うか、待ちに待ったものが、ついにやってきた、という喜びがないのです…。何故なんだろうか? とすこし考えてみました。たぶん、おそらく、こういうことなんだろうと思います…。


春が到来して、山菜が一斉に芽吹いてもあまり嬉しくないのは何故か?

冬があまり厳しくない
淡路島南部に位置する南あわじ市では、雪国のように2mも3mもの雪に埋まるわけでありません。無積雪地帯であります。数年に一度の頻度で、数センチの積雪がある程度です。それも半日あれば溶けて消えてしまいます。基本的には雪は降らないです。したがいまして雪下ろしとか除雪・排雪などの辛苦からは全く無縁であるし、スタッドレスタイヤとかタイヤチェーンなど全く使用する機会はなく、無用の長物です。1年中ノーマルな夏タイヤでOKです。それにそのようなものに投じざるを得ない金銭的な負担もありません。また、北海道のように氷点下20度とか30度になるわけでもありません。そりゃあ、沖縄に比べれば大分寒いでしょうけれども、冷え込んでも氷点下2度とか3度までで、生命に危険なほどの、耐えがたい寒さではありません。北海道のように家庭に500リットルも入る灯油タンクを備え付ける必要はなく、可搬式の小さなオイルヒーターで十分で、ポリ容器でときどき僅か20リットルの灯油を買うだけです。要するに、冬があまり厳しくありません。暖房・服飾などあらゆるものを寒冷地仕様にせざるをえない重い費用は、ないのです。
冬が忌避したいものではない
南あわじ市では冬が大して厳しくないから、冬のイメージとしては 「つらくて嫌なもの」 「忌むべき陰鬱なもの」 「早く去ってほしいもの」 という感覚はほとんどありません。それどころか、真冬でもさんさんと太陽が輝き、畑ではホウレンソウやネギやキャベツなどの葉もの野菜が生育しています。厳冬期でも新鮮な野菜が菜園にあります。秋に取り込んだ野菜を塩漬けにしたり雪の倉などに長期保存する必要などもありません。フィールドでは結構いろいろな花が咲き、留鳥・渡り鳥ともに飛び回りさえずっています。冬でも天地の恵みに浴しているわけだから、冬が陰惨で忌むべきものではなく、冬もまた良しなのです。 「春」 というのは語源的には 「張る」 から来ているという説が有力です。「物事が活発でみなぎっている」 「はちきれんばかりに膨らんでいる」 というイメージです。
「張る」 = 「平面的にも立体的にも、広がり、膨張していく」 「弛緩していたものが充実して緊張する」 「静的なものが動的になる、活動的になる」 という意味でありましょう。そして、「張る」 = 「春」 であります。
南あわじ市では、農家の人は冬でも畑に出て農作業に忙しく、生産活動に “張り切って” います。気温の高い季節ほどではないにしても野菜の生育が進んでいます。冬でもものごとが停止しているのではなく 「張る」 状態であります。春はもちろん春なのですが、南あわじ市では冬もまた 「張る = 春」 なのです。
冬から春への劇的変化がない
南あわじ市では、春は、まったく冬の延長でしかありません。冬と春との境界線があいまいです。古雑誌を1ページづづめくるように、緩やかで惰性的な変化はあっても、一挙に景色が替わるわけではないです。豪雪地帯や寒冷地のような南風が吹いて一挙に雪解けが始まるとか、黒い地面が顕われ一斉に植物が活動を始めるとか、冬枯れた裸の森に一斉に新緑の葉が展開するとか、そのような顕著で劇的な変化は見られません。南あわじ市は、そもそも、照葉樹林帯の中にあります。厳寒期でも木々は青々としています。常緑樹であっても新緑はそれなりに美しいものではありましょう。けれども、冬枯れ一色の落葉樹林帯(夏緑樹林帯)の森が一斉に緑に衣替えするような劇的な変化とはかなり様相が異なります。真冬でも花壇では花が乱れ咲いているし、黒岩水仙郷では斜面を埋め尽くさんばかりに水仙が咲き誇り、森ではツバキが咲いています。2月に入るとオオバヤシャブシやハンノキが花穂を垂れ、モリシマアカシアの黄色い花も咲いてきます。春になっても、北国の夏緑樹林帯のような雪解け後の劇的な季節の移ろいは全く無く、冬がいつとなしに春になっていたという感じで、その境界が不連続で曖昧です。


こういう地域的な特性でありますから、嫌な冬よ早く去れ! 早く春よ来いと、春というものが、必ずしも首を長くして待ちに待ったものというのではありません。これが、春の到来を象徴するところの山菜が一斉に芽吹いても、感動・感激が薄くて、嬉しさがあまり込み上げてこない理由でありましょう…。多分そういうことでありましょう。ま、フキのとうの写真を撮り、収獲してきたのですけれども、べつに嬉しいというものでもないのです。

じゃあ、何で山菜を採るのか? 別に嬉しくもないし、待ちに待ったものでもないのに、何故山菜を採りにいくのか? 山菜みたいなアクが強い物をわざわざ食べるよりも、畑に青々とした柔らかい野菜があるではないか? という疑問が生じてきます。その理由には2点あります。

① 惰性的な習慣であること。毎年毎年、春になると山菜を採りにいくから、なんとなく習慣としてそうしているだけ…。喩えて言うならば、信心など全然無いのにもかかわらず、正月になるとみんな神社仏閣に詣りにいくみたいなものか?

② 昔の食糧不足の時代の名残でしょうな。終戦後のしばらくは食糧危機でありました。食糧危機が去っても昭和40年ぐらいまでは食生活は貧相でありました。で、山菜を採ってきて食料の足しにしていました。そういうふうな貧しかった時代の習慣がいまだに尾を引いているのであります。その証拠に山菜ファンはみな年齢層が高いです。主に70歳前後から上です。私のように50代後半でも山菜ファンであるというのは、兵庫県教育委員会お墨付きの僻地第2級で育っているからで、昔の習慣が遅くまで残ったからであります。
蛇足ながら、現在は僻地第1級に格下げされています。沼島(沼島小中学校)は僻地第2級です。 兵庫県広報「教育委員会規則」参照。

●さて、豪雪地帯では、春の到来で、屋根からしずくが小さな滝のように垂れ落ち、水路に雪解け水が流れ出し、静から動への変化がそこかしこであらわれ、流れる水音は妙なる音楽です。積もった雪の縮小と引き換えに、見る見るうちに土の地面が広がりだす…。うっとうしく邪魔者以外のなにものでもなかった雪が消えていき、雪の下からフキのとうが顔を出したならば、言葉ではいいようもないほど嬉しいだろうなと想像しています。昔は除雪などほとんどなく流通も十分でなかったでしょうから、貯蔵した野菜しかなく、そういうことから、雪解けとともに現れたフキのとうも見つけたならば、宝を見つけたような高揚感で、踊りを踊りたいほど嬉しいであろうかと思うんですけれども、雪の降らない地方に住む住人には、多分そういう雪国に住む人々の感覚は絶対に理解できないだろうな、と勝手に想像しています…。おなじ 「春」 という言葉ひとつとっても、住む地方によってその言葉から思い浮かべるイメージは全く違うのではないか? 同じ言葉であっても実は同じ言葉ではない…、と思います。

●以前、刑務所の努めをおえてシャバに出てきた山口組傘下の暴力団組長と話をする機会がありました。そういう人と付き合いがあるというのでは全くありません。たまたま、そういう機会があったというだけですが、彼が言うには、シャバにでてきて最初に食べたものが1杯のウドンであったそうです。で、 「この世に、これほど美味いものがあるのだろうか」 と驚嘆したそうです。なるほど、そんなものかなあ、と想像はできるのですけれども、そのウドンの美味さは彼と同じ場所に立ってみないと、なかなか理解できないのではないでしょうか?


春の山菜の王者、ワラビ。
●本日は2013年3月18日であります。

昨日3月17日に、春の訪れを告げる風物詩であるワラビ狩りに行ってきました。自生地では既にワラビが沢山出ていました。まだまだ疑問符(?)のような形の若い物が多く、少し時期が早いかなという感じですが、これから3月下旬~4月上旬がワラビ狩りの最盛期です。ただし、これは淡路島南部での話です、サクラの開花と同じで地方によりワラビの新芽発生期は異なります。サクラ前線は話題になりますが、ワラビ前線の北上を調べたら面白そうです。九州南部では2月中に出るのではないか? 私が昨日採った自生地では、南斜面で陽光地なので地温が上がりやすく、さすがに2月中には無理ですけれども、3月上旬には走り物が出てきます。北海道でもワラビは人気のある山菜らしいのですが、5月~6月じゃないのかな? たぶん2か月も3カ月もかけてワラビ前線が北上していくのではないか?

●ただし、ワラビは春先に摘みとってそれでおしまいでは全くありません。あまり知られていませんが、実は夏まで出ます。5月でも、6月でも、7月でも、春先に出た新芽が展開して鬱蒼と茂ったくさむらをかき分けて地面を見ると、?の形の若い芽が見られます。さすがに初秋の9月になったら出ませんが、盆ぐらいまでなら出てきます。夏前に茂ったワラビを刈り取ってやると春のころのように沢山出てきます…。ですからワラビは春の物だというのは先入観であって、梅雨ごろでも、夏でも、ワラビ狩りはできるのです。しかしまあ、南あわじ市で夏にワラビ狩りをするのはわたくし山のキノコぐらいですが…。山菜ファンは南あわじ市でも大勢いるのに、ワラビは春のものだという先入観に囚われてしまっているようです…。


昨日3月17日に収穫したワラビ
2013年3月17日収穫のワラビ

こちらは1週間ほどまえに採った天然シイタケ。天日乾燥させたものです。
天然シイタケを乾燥したもの

食べ方
先ず、厳重にアク抜きです。ワラビは絶対にあく抜きをしないといけません。アク抜きをせずに生のまま食べると中毒するようです。プタキロシドと名付けられた天然発ガン物質が含まれていて、本来はワラビは危険な毒草であります。ワラビの分布は非常に広いようで、ヨーロッパでは家畜のワラビ中毒がよく起こるらしいです。プタキロシドは相当に強力な発がん性物質であり、しかもラットや仔ウシに投与する実験では、血尿が出たり、白血球や血小板が減少し骨髄障害が起こり重篤な中毒になるようです。しかし、重層や木灰を掛けて、熱湯で浸してアク抜きをしたり、塩漬けをすると発がん性が顕著に消失するらしいです。
 ワラビ発がん物質 ――化学研究とDNA修飾―― という京大と名古屋大の研究者たちの手になる研究総説を閲覧すると、ワラビを食べるのが恐くなってきます。しかしながら、幸いなことには、しっかりとアク抜きすれば大丈夫なようです。化学系でない者には非常に難解なところがあるんですけれども、ようするに、ワラビにはプタキロシドという発がん物質があり、熱を加えたり弱アルカリ条件下でジェノンという究極発がん物質に化学変化し、ジェノンがDNA分子を断ち切ったり、DNAの塩基のグアニンと反応してその結果突然変異を起こし癌になるようです。しかしながらジェノンと水が反応するとプテロシンという物質になり、これはグアニンと結合しないのでDNAを損傷しない、つまり発癌しない、ということのようです。
アク抜きのやり方
発がん物質の化学反応や、その発がん機構を閲覧したら、昔の人の洞察力は凄いものだといえそうです。古臭いアク抜き方法ですが、極めて合理的なものであるようです。
① 適当な容器にワラビを敷き詰める。
② しっかりと木灰を振りかける。(これはアルカリ性の湯にするためです)
③ 熱湯をかける。ワラビが全部水に浸かるように十分に熱湯をかける。
④ すくなくとも、一昼夜そのままにして置いておく。

ポイントは熱湯を掛けることと、十分に時間をかけて置いておくことでありましょう。熱とアルカリ性とでプタキロシドをジェノンに変換し、ジェノンを発がん性のないプテロシンに変えるということであります。

料理の仕方
材料は、アク抜きしたワラビ、シイタケ、フキ、油揚げ。分量は適当でよろしい。調味料は煮干し・砂糖・醤油・食用油。材料を油で炒めるようにして火を通し、調味料を添加して煮る。薄味の煮ものにします。コツは調味料を添加するときに薄味にすることです。味が濃いとワラビの水分が取られて食感が硬くなります。ワラビは油と相性がいいので油揚げは必須の材料です。


サクラの開花が記録的に早いが、特別に暖冬であったわけではない。
●万象を凍てつかせた冬が去り、桜花の蕾が膨らみました。九州地方では開花が観測されましたが、わが淡路島でもサクラの開花が秒読み段階となってきました。けれども、旧洲本測候所は2003年に完全に無人になって早や10年になります。それ以前も早くから夜間無人で、忘れもしない兵庫県南部地震では発生が午前5時47分でしたか?職員が登庁してくるまで無人です。で、震度6を記録した地震計に事故があり、洲本測候所の震度データが報告・配信されるのが遅れてしまいました。気象庁は、リストラを進めて測候所を次々に廃止してしまいましたが、無人化による弊害はハッキリと顕在化しています。表向きは「観測の機械化が進み、無人で観測が可能となった」としていますが、おそらく、多分、気象庁の技術官僚は観測が嫌なのではないか? というふうな気がいたします。

山岳小説家とされる新田次郎の『芙蓉の人』という小説は、気象観測に関する異色の小説です。明治時代に冬の富士山に登って、高山病や凍傷と戦いながら命がけで高層気象観測をする野中至夫妻の話で、やがてそれは富士山測候所につながるのですが、そのような気象観測に命を賭けた先人たちの熱い情熱や使命感は、もはや現在の気象庁の本庁内勤の技官役人には継承されていないのではないか? たぶん「現場」というのがイヤなんでしょうけれども、表向きは観測機器が良くなったので無人で観測できるんだ、ということでありましょう…。そりゃあ、確かに、気温・風速・気圧・日照などもろもろの観測要素は無人で自動観測ができるでしょうけれども、生物季節の観測などは機械化観測は全く不可能で、せっかく80年続けられた生物季節の観測も途切れてしまいました。

近藤純正氏の富士山頂の冬の気圧 ―小説「芙蓉の人」― を参照。

●そういう理由で、淡路島のサクラの開花が正式に観測されることは、もはやありません。サクラの観測は観測所の中か、あるいは近隣に「標本木」を定めて、時期が来ると毎日その木を観察してサクラの開花が観測されます。旧洲本測候所の標本木はまだ存在するみたいですけれども、観測する気象庁の職員がおりません。したがって正式に淡路島でサクラの開花が観測されることはないのです。洲本市の市民グループがその標本木を観察してはいるみたいですが、それは正式なる観測ではないでしょ。気象庁の生物季節観測統計データに載ることはありえません。


旧洲本測候所の2013年冬の気温推移
↑気象庁の観測データを拾って、勝手にグラフ化してみました。 面白いのは、日最高気温の平年値の移動線と、日最低気温の平年値の移動線との、幅です。幅というのは、つまり気温の日較差を現わしています。ようするに平均日較差でありますが、12月ころよりも3月のほうが明白に広がっています。3月は寒暖の差が激しいというのは良く知られています。それは、寒い日と暖かい日の差が極端だというだけではなく、1日の中においても寒暖の振幅が大きい ということがグラフから読みとれます。

●さて、淡路島では正式なるサクラ(ソメイヨシノ)の開花の観測は行われないとは言え、しかしながら、島内のソメイヨシノはまもなく咲いてきましょう。秒読み段階になってきました。どうやら、昨年よりもかなり早そうですが、何故だろうと思い旧洲本測候所の今冬の気温推移のグラフから少し考えてみました。おそらくこういうことだと思います。

12月~1月は寒かったです。最高気温も最低気温も、平年値の移動線よりも下側にあることが多かったです。2月上旬に一時的に暖かくなったのですが、2月もおおむね寒かったです。で、しっかりと寒かったから、落葉樹であるサクラの休眠打破が順調良く進んだ。のでありましょう。その休眠が破れたところに一挙に暖かくなったので、サクラの花芽が急速に生長してきた。つまり、厳しい寒さの後に、急速に暖かくなった のがサクラの開花が早まりそうな理由でありましょう。暖冬で暖かかったからサクラの開花が早いのでは決してなくて、むしろ、厳冬(寒冬)であったからこそ早いのだといえましょう…。


2013年春の各地のサクラの開花状況
開花日】  【開花観測気象官署】 赤字は観測史上過去最速記録、桃色は観測史上最速タイ記録です。
3月13日  福岡管区気象台宮崎地方気象台
3月14日  大分地方気象台
3月15日  鹿児島地方気象台 ・ 高知地方気象台
3月16日  熊本地方気象台 ・ 長崎地方気象台 ・ 東京気象庁
3月17日  静岡地方気象台 ・ 松山地方気象台
3月18日  佐賀地方気象台 ・ 横浜地方気象台

●民間の怪しげなサイトが沢山ありますから、正確な情報は 気象庁ホームページ 「2013年のさくらの開花状況 」 を見たほうがよろしいです。そもそも、生物季節の観測をしているのは気象庁であります。民間が独自に観察してああだこうだと言っているのは、あくまでも参考にはなっても正式統計ではありません。
「気温日較差」 の20度超が西日本でも大量に出現!
●本日は3月12日(火曜日)であります。今朝は放射冷却がいちじるしく、淡路島南部でも冷え込みました。南あわじ市阿万塩屋の国立淡路青年の家の入り口付近に設置されている気象庁の「アメダス南淡」で、06時23分に-2.0度を観測しています。淡路市にある「アメダス郡家」では04時09分に-2.1度を観測しています。一方、三熊山の山頂付近にある「洲本特別地域気象観測所」では最低気温は06時20分に2.6度とプラス圏の気温です。やはり、放射冷却で冷える朝には「旧洲本測候所」のほうが4~5度高くて、旧洲本測候所は山腹温暖帯 (山頂温暖帯?と言うべきかもしれないが…) にあることを示しています。ただたんに、数字を見ただけでは、「洲本は暖かいんだ」なんて勘違いしてしまいそうです。気象観測データを閲覧する場合には、その観測所の立地場所に依存している “データの出方の特異性” というところまで考慮にいれないといけないような気がしています…。

●さて、一昨日の3月10日(日曜日)に、わたくし山のキノコが代表役員 (名称はとても立派ですが、あくまでも法的な規定で正式にはそういう名称であるだけです。実質が伴っていません) をしている民関系公益法人で年一回の行事をいたしました。ぞろぞろと平安絵巻物まがいの行列を (仮装行列みたいなもの) をしたのですけれども、気温の激変に参りました。いちおう気象ファン (正確には気象データファン・気象ファンにも多数のバリエーションがある) であるので地上天気図以外にも高層天気図や数値予報天気図など発表される専門図まで閲覧して、「こりゃあ、ヤバイな」と覚悟していましたが、希に見る気温の激変で、もしその行事が山登りであったならば、全員遭難です。突然の暴風雪に見舞われて披露困憊 ・ 視界不良 ・ 夢遊病さながらのリングワンダリング ・ はては低体温凍死、しかばね累々の三途の河原の積み石、『八甲田山死の彷徨』(はっこうださんしのほうこう) みたいな登山史に残る大型遭難事故になっていたでありましょう。でも、まあ、平地だったから犠牲者は出ませんでした…。


気温の日較差(にちかくさ)が軒並み20度超!!
●2013年3月10日の北陸4県・近畿7県・四国4県・中国地方5県の気温観測データを調べてみました。この20県で、気象庁が気温を観測している気象台やアメダスは265箇所あります。(雨量だけ観測しているところを含めると更に沢山あります)1日の最低気温と最高気温の差が20度以上となった観測所は次のとおりです。65箇所あります。24.5%の出現率です。なお、福井県・京都府・岡山県・山口県・高知県では日較差20度超の観測所はありませんでした。

2013.3.10 日較差20度以上を観測した地点
↑気温日較差20度超を観測した所は、近畿地方中部と、中国地方の日本海側、北陸地方の沿海地に多く分布しています。表にはないのですけれども、関東地方の中部~北部、長野県にも多数見られます。

●上の表は、気象庁のホームページから観測データを拾ってわたくし山のキノコが作成しました。気象庁では気温の日較差のデータや全国ランキングは作成していないので(と思います)、自分で作成するしかありません。しかし全国ランキングはデータが膨大すぎて手作業でするのは無理でありました。が、直感的に、2013年3月10日の、気温の日較差全国トップは、栃木県アメダス鹿沼だったであろうと思います。多分、次の通りかな? と思うんですが、違うかもわかりません。やはりこんなのはコンピューターソフトで抽出すれば瞬時にリストが出てくるから気象庁は気温の日較差ランキングを作成し公開してほしいと思います。

全国ランキング上位】ただし、間違っている可能性があります。
1位  栃木県鹿沼  最低気温-2.1度  最高気温23.4度  日較差25.5
2位  東京都練馬  最低気温 3.9度  最高気温28.8度  日較差24.9
3位  埼玉県秩父  最低気温 2.4度  最高気温27.2度  日較差24.8

淡路島の3か所の観測所では
旧洲本測候所  最低気温2.7度  最高気温22.3度  日較差19.6
アメダス郡家  最低気温2.6度  最高気温21.0度  日較差18.4
アメダス南淡  最低気温1.7度  最高気温21.0度  日較差19.3


さて、北海道では気温の日較差20度超は比較的に頻出します。北の地方や、内陸の盆地や、砂漠等極端な乾燥地、などでは気温の日較差だけでなく年較差も大きくなるのが知られています。たいていは、強い放射冷却で夜間に冷え込み、日中に強い日射でグングン気温が上昇して日較差の大きな数字が出現します。けれども、西日本の沿海地で日較差20度超は驚きであります。

注目は、三重県紀伊長島です。紀伊半島の紀伊山地の南東斜面、太平洋に面した沿海地です。盆地でも内陸部でもありません。大きな日較差が記録されるような条件の地では全くありません。けれども、最低2.5度、最高26.2度、日較差23.7度で、作成した表の中ではなんと第1位です。驚くべきことには、真冬の気温と夏日の気温が同一日に出現しています。

西日本での、今回の気温日較差20度超の大量出現は、申すまでもなく、“放射冷却と強い日射のパターン” ではまったくありません。“寒冷前線通過に伴う気温の激変” です。寒冷前線全面で南からの暖気移流が著しく午前中は初夏を思わせる陽気であったのですけれども、寒冷前線通過後に、北からの下層寒気の移流が一挙に押し寄せ気温が急低下したためです。気象庁は気温日較差のデータをとっていないから、今回の気温激変が記録的なものであったかどうかは全く不明ですが、僅か数時間で20度前後もの強烈な気温急落はちょっと記憶にありませんな…。


気温日較差の非常に大きかった2013年3月10日の、各地の気温変化のグラフ
2013年3月10日 各地の気温変化
↑左軸の気温の目盛りを見ると、一日ではなく、年間の気温変化のグラフかと勘違いしそうなほどの大きな気温変動を見せています。グラフで気温が急落していく部分が富山県上市と鳥取県岩井とが重なっています。これは気温急落が始まった時点に、両者を結ぶ線上に寒冷残線があったことを示唆しています。そして、3時間後に淡路島の上に、さらに3時間後に寒冷前線が東京都練馬と三重県紀伊長島を結ぶ線上に東南の方向に移動していったことが窺えます。また、寒冷前線が接近してくる直前に関東地方などに強烈な南海上からの暖気移流があったことも窺えます。期せずして、色々なことが読みとれる面白いグラフになっています。

●茨城県舘野の高層気象観測データを見ると、850hpa高度で、3月10日09時に12.8度(平年値より14.7度高)、21時に4.2度(平年値より5.3度高)、11日09時に-8.7度(平年値より6.8度低い)と、24時間で21.5度も見事に急落していて、地上気温の激変とよく対応しています。。


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【余談】
冬の北海道では、日較差20度超は頻発します。
●下表は北海道宗谷支庁のアメダス中頓別の観測データから抽出。北海道の北部でオホーツク海沿岸地方の観測所です。中頓別で、今年の1月17日に観測した-31.9度という低温は、今冬の日本の最低記録であろうかと思います。下表は2013年1月1日~3月11日の70日間で、13日(18.57%)も日較差が20度を越えています。西日本ではめったに起こらない現象が、北海道の内陸部などでは日常茶飯事的に頻発しているのです。
宗谷支庁 中頓別 2013年1月1日~3月11日の間に出現した13回の日較差20度超

●中頓別のような寒冷地の日較差20度超は、そのほとんどの場合、強い放射冷却で夜間に強烈に冷えることによって起こっているようであります。その要因にはいくつかあるでしょうが、大きな要因としてフワフワの綿みたいな積雪で地表が覆われていたら、地中からの熱が遮断されることが挙げられましょう。井戸水が冬に暖かいことをみても分かるように、地中は暖かいのです。その地中の熱が地表に伝わってきて放射冷却で冷えるのを減殺してしまいますが、積雪の布団があれば強力な断熱材の作用をします。

●それと忘れてはならないのが “水蒸気の布団” が無くなることがありましょう。水蒸気こそ最大にして最強の温室効果ガスであるのは、地球温暖化推進政治団体のIPCCも認めているところであります。ただし、その大気中での存在比がころころと変わるから考慮にいれる必要が無いなどと、へんてこな政治的な誤魔化しを言っています。気温が高く、湿度も高ければ、水蒸気は二酸化炭素の濃度よりも遥かに高いです。オーダーで数十倍、数百倍です。ところが、非常に寒冷な状態になると空気中に含まれる水蒸気はごく僅かになってしまいます。非常に乾燥した砂漠でも同じです。極端な乾燥や寒冷な中では、放射冷却が非常に強く出てグングン冷えるわけですが、水蒸気という最強の温室効果ガスの保温作用がなくなることが大いに関係しています。水蒸気の前には二酸化炭素などあってもなくても大して変わりません。気象研究者たちも陰じゃ言っているくせに、暗黙の政治的圧力のためか堂々とはよう言わんみたいです…。真実・真理の僕(しもべ)であるべき研究者達が、研究費欲しさに政治の僕になるのはミットモナイと思います。

我々国民も、もうそろそろ、政治的プロパガンダを盲信したり、踊らされるのはやめにしましょう!

中頓別 2012年6月下旬に5日連続で出現した日較差20度超
↑これは中頓別で、2012年6月下旬に、5日連続で起こった気温日較差20度超です。暖候期でも北海道では非常に大きな日較差を示すことがあります。これは放射冷却じゃなくて逆みたいです。夏場とはいえオホーツク沿岸地方は気温が低いです。暖気移流があってさらに強い日射で気温が急上昇でありましょう。なんと6月30日に33度であります。緯度が高い北海道北部の6月は、日中が非常に長く、夜が短いです。これが大いに関係していそうな感じがします。
「接地逆転層」から考える。PM2.5中国大気汚染報道は、報道すべきニュースを隠すための煙幕作戦だ!
●本日は2013年3月6日であります。

九州南海上の屋久島付近に中心を持つ移動性高気圧に西日本は広く覆われました。上空の寒気は既に日本列島の東海上に抜けてしまっているのですが、終夜、風がなく静穏状態でけっこう放射冷却がおこりました。わが淡路島南部の南あわじ市の平野部(三原平野)でも冷え込み、今朝は霜が降りていました。で、今朝、冬の風物詩の “接地逆転層の可視化” が観察できました。

●接地逆転層とは、秋から冬にかけて、快晴・無風・空気が乾燥・上空の寒気などの条件がそろったとき、夜間に地表の熱がどんどん逃げていく放射冷却が強く起こり、地表付近が非常に冷えて、上空よりも地表付近の方が気温が低くなることを言うようであります。接地逆転層が形成されているときには、たき火の煙が昇っていっても、ある程度の高さで頭を押さえられてしまい、それ以上は昇っていきません。垂直方向に昇れないから、水平方向に広がる(横にたなびく)しかありません。
接地逆転層が可視化した写真です。
接地逆転層によって煙が昇っていけない
↑本日、2013年3月6日午前6時半ごろの写真です。淡路島・南あわじ市賀集から南辺寺山(273メートル)を眺めました。淡路島南部の農家の人は勤勉で朝早くから田んぼに出て働いています。畑を掃除して不要な草木を野焼するのですが、放射冷却が強く発生した朝は、ご覧のとおり煙が昇っていきません。写真の平地は海抜20~30メートルで、山頂は273メートルですから、海抜差は250メートルです。そこから推定すると、煙は地表からせいぜい20~30メートルか、30~40メートルあたりのところで頭を押さえられているようです。

アメダス南淡と洲本とで、6.5度の気温差が生じた
気象庁ホームページ から近畿地方のアメダス気温分布を借用させていただきます。写真を撮ったのとほぼ同時刻の6日06時の図です。注目するべきは大阪湾を塞いでいる淡路島の気温です。

洲本特別地域気象観測所 気温6.3度    (立地は小高い山の上、海抜108メートル)
アメダス南淡         気温-0.2度  (立地は平野部の端、 海抜5メートル)


●平野部の田んぼの中にあるアメダス南淡と、山腹温暖帯に当たる洲本特別地域気象観測所との間で、なんと6.5度の気温差が生じています。平野部では氷点下にまで気温が下がっているにもかかわらず、小高い山の上では6.5度も気温が高くなっています。というよりも、小高い山の上では夜間に気温がほとんど下がらなかった半面、平野部では気温が急低下した、といえましょう。

●近畿地方あちこちで、平野部が冷え込んで、山の上の方が気温が高いという逆転現象が図から読みとれます。著しいのは、兵庫県北部です。平野部にある豊岡(海抜3メートル)では-1.5度です。近くの兎和野高原(ウワノコウゲン・海抜540メートル)では7.5度です。海抜500メートルの山の上の方が10度も暖かくなっています。
通常は、北からの寒気移流による気温低下は標高が上がるほど気温が低下するのですが、放射冷却の冷え込みでは平野部が気温が低く数百メートル上の山のほうが暖かいことはしばしば観察されるようです。そういう意味からすると、どこに住むか自由に選べるとしたら、平野部を避けて小高い山の中腹に住むのが宜しいかと思います。(ただし、放射冷却で冷え込むときには、平野部よりも比較的に暖かいというだけですが…。)

接地逆転層ができるときの、盆地の底と、山腹温暖帯との気温の推移の一例
豊岡(盆地の底)と、兎和野(山の中腹)の気温推移の違い
↑豊岡特別地域気象観測所は豊岡盆地にあります。一方、アメダス兎和野は近畿有数のスキー場のある鉢伏山の北東斜面にあります。強い放射冷却が起こる気象条件下では、盆地の底にある豊岡は夜間はグングンと冷える半面、日中は気温がかなり上がります。気温の日較差が大きくなります。山腹にある兎和野では夜間はあまり冷えず、日中も気温が上がりにくいです。気温の日較差が小さいです。このために、標高が高い山腹の方が盆地の底よりも明け方の気温が高くなるという逆転現象が生じます。いわゆる “山腹温暖帯” です。

地表面より、上空のほうが気温が高い
気象庁の高層気象観測データ を元にして私山のキノコが勝手にグラフ化してみました。関東平野の筑波山麓では接地逆転層の観測や研究がよく行われているところとして有名ですが、その近くの「つくば舘野」の高層気象観測データで、今年の1月13日9時のものですが、地上では気温1.5度なのに、179メートルの高さ(地上から153メートル上空)では7.0度と、5.5度も高くなっています。ただし、これは09時の話です。明け方には舘野では最低気温が-4.9度まで冷え込んでいます。なので、朝早くには上空との気温差が10度ぐらいになっていたでしょう…。

さて、関連する話題でありますが、最近、環境省やNHKが中国の大気汚染のことを執拗に取り上げています。特に、小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度を問題にしております。ところが、これには裏がありそうな印象がしています。そもそも、中国の大気汚染のひどさは今に始まったことではなく、かなり以前からです。規制が緩かったり、また無かったりで、規制が仮にあったとしてもお上に服従しない中国人民の気質から守らなかったりと、問題はあるでしょう。けれども、ひとつ間違えれば、内政干渉まがいと受け取られかねない強い批判や抗議を突然にしだしたのは、明白に裏がありそうです。

①、日本政府は、昨年12月にカタールのドーハで開催された国連気候変動会議(COP18)で、地球温暖化のハナシから事実上降りてしまいました。そういうふうな報道はありませんが、そう見えます。その証拠に、マスゴミたちが地球温暖化をほとんど言わなくなりました。で、地球温暖化から足を洗うと、環境省の仕事が減ります。官僚たちの天下り場所も減ります。そこで、「PM2.5」問題を地球温暖化の替わりに取り組むべきテーマにしようとしているのではないか?

②、原発再稼働問題やフクイチ廃炉への深刻さ、一斉に顕在化してきた晩発性放射線障害であるとか、真相が知られたら騒動になりそうなTPP問題、これらの報道をできるだけ減らして国民の目を別の「おとり」に向けさせるのを狙っています。中国大気汚染問題はそのための煙幕作戦でありましょう…。


●そもそも、かなり以前から存在する中国の大気汚染問題を、突然にクローズアップしてきたのが胡散臭いです。中国の大気汚染が問題ないなどと言っているのではありません。そういうニュースを持ち出すタイミングがおかしいのです。非常に恣意的というか情報操作的なんです。

今の時期は、北京など、中国大陸では強い放射冷却が起こっています。で、拙記事で示した写真のように、汚染排気ガスが地表付近で溜まり、あまり拡散しないのです。で、汚染濃度が非常に高くなるのですけれども、これは季節的な要因が大きいです。したがいまして、春から夏に向かって放射冷却が起こりにくくなると、汚染物質も鉛直方向に拡散して濃度が下がってくるハズです。そのころにはNHKや環境省もおとなしくなるでしょう…。とにかく、NHKはじめマスゴミの連中が政府の広報係になって宣伝するニュースは、眉にツバをつけて見る必要があります…。信用しちゃダメなんですよ…。

全国民必見! 緊急拡散動画!
まさに、全国民必見です。驚くべき内容です。悪いことはいわないから、是非、次のYouTube動画をご覧ください。阿部首相が言うことも、マスゴミが報道することも全て嘘っぱちだと、よく分かります。緊急拡散動画であります。

YouTube動画 「アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容とは」

●阿部首相はもちろんパペット(操り人形)でありますが、オバマ大統領とてパペットのようです。一体誰が操っているのか? 間違いなく、米国の軍産複合体企業であるとか、世界をまたにかけて強欲に利益を追求する多国籍企業群、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーやリップルウッド・ホールディングスなどのたちの悪い金融業者たち。米国議会の国会議員でさえTPPの草案にアクセス出来ず秘密裏で事が進められている半面、企業の顧問600人がTPP草案にアクセス出来るなどという驚くべきことが語られています。アメリカ政府がやっているのではなく、どうやらカネで政治を買収して600社なのか?と思われる企業群が背後で操っているのがリークされ、米国で市民団体が猛反対しているようであります。大昔から、権力を手中に収めた者は「世界征服」をたくらむのですが、シンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージーランドの小国連合として出発したTPPを、アメリカが便乗して議長国になり乗っ取った形で、米国政府が「世界征服」を狙っているのかのように見えたのですけれども、そうではなかったというのは驚くべきことであります。究極のところは、一握りの企業群(その関係者)が、国家の主権や統治すら根底から解体して、自分たちの基準やルールを世界に敷いて、「世界征服」をたくらむのがTPPの正体であると、もはや疑いようがありません。人類の1%の強者が99パーセントの弱者を支配するということでありましょう。

『神州の泉』様、 『マスコミに載らない海外記事』様の記事がとても良い参考になります。

●なお、菅直人氏が首相のころの2年前ぐらいから、ネットではこのような情報は断片的にあちこちで流れていました。しかし、TPPの交渉の内容が公開されていないから正確なことが不明で、憶測の域を出ませんでした。しかしこの米国市民団体の反対の声は、リークされたTPPの草稿に基づいているということですから、2年前からネット言論空間で言われていたことが裏付けられたということであり、その信憑性が高いです。

この動画の出典サイトが判明
Democracy Now! (ニューヨークの独立放送局Democracy Now!を日本語でおとどけしています)

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