雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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嗚呼、兵庫9区には選択肢が無い…
●来る12月16日投開票の衆議院選挙の結果しだいで、日本の針路がどちらへ向かうか重大な分かれ道でありますが、本当の争点は対米隷属を続けるのか? あるいは対米独立を志向するのか? であると思います。なぜならば、日本の政策が日本人の手で決定されているのではなく、アメリカからの圧力や要求や工作で、ほとんど内政干渉なのではないか?と思われるほど、アメリカの意思が我が国の政策に色濃く影を落としているからにほかなりません。

●さて、わが兵庫9区(明石市・淡路市・洲本市・南あわじ市)の情勢でありますが、いまのところ、立候補予定者は3人のようであります。おそらく、まだ他にも名乗りを挙げる立候補予定者が現われるとは思います。イメージとか、地域的なしがらみとか、なんとなくとか、そんな安易な選び方ではなく、候補者本人だけでなく所属政党が何を主張しているかを、しっかりと聞き、読んで、選びたいと思います。

●いまや、インターネットで公式サイトを訪問すれば直接に何を主張しているか聞くことができます。直接に聞き、読むのは “一次情報” であります。一次情報とは直接情報であります。いわば原版です。新聞やテレビなどのマスゴミどもは一次情報を取材して、それを編集・加工して “二次情報” にして垂れ流します。二次情報とは間接情報であります。いわば劣化コピーです。原版にはかないません。マスゴミが得意としている色を付けたり、微妙に、巧妙に情報を曲げて報道することが頻発しています…。いまや、マスゴミ報道は真なる音を聞き分けるときの “ノイズ” に成り下がっています。

直接に公式サイトに当たって情報収集をいたします。したがいまして、ハッキリ申して、既存のマスゴミは要らなくなりました。マスゴミはお払い箱なのです。

民主党 浜本 宏氏
民主党 浜本 宏 公式サイト
民主党公式サイト

自由民主党 西村 康稔氏
自由民主党 西村康稔 公式サイト
自由民主党公式サイト

日本共産党 新町美千代氏
日本共産党公式サイト 予定候補者プロフィール

●それにしても、わが兵庫9区では、現在(11月30日)のところ選択肢がないじゃないか! 明確に、原発即廃止! 消費税増税絶対反対! TPPは不参加じゃ! と声高らかに主張する立候補者がいないことには、清き1票を投じようがありません…。共産党はややそれに近いのですが、ここ10年ほどの共産党の選挙活動を観察していると、自民党と正反対の主張をしているように見えながら、自民党の候補者が勝つように支援しています。意図的にそうしているのか? 結果的にそうなっただけなのか? は分かりませんが、多分に、共産党は自民党の別働隊なのではないか? とさえ思われる行動をとっています。で、原発反対連合が統一候補として共産党候補者を推すというのであるならばともかくも、そうでない限り、共産党に1票を入れるわけにはまいりません。

12月2日追記
でんすけ55様から、「西村やすとしさん、なんとかなりませんか」というメッセージをいただきました。で、西村康稔氏の当落を考えてみます。メッセージは短すぎるため、真意が全く不明です。なんとかなりませんか? という表現には、現在の状況が好ましいものではなく、それを好転させたいという願望を籠めているのであろうと思います。西村氏が落選してほしいという願望なのか? 逆に当選してほしいという願望なのか? どちらとも解釈できそうですが、西村氏は現職衆議院議員であり当選を重ねてきた実績があります。

通産省官僚であった西村氏は、風力発電推進にも深くかかわったことがあり、氏のブログでも誇らしげに書いていました。しかし、風力発電被害者から目のカタキにされる政治家であります。淡路島でも風力発電反対運動が巻き起こるとヤバイと思ったのか、氏のブログから風力発電に関する記述が削除されました。通産省官僚を辞して、1999年に衆議院選挙に初挑戦するも落選。2003年に再挑戦して衆議院選挙で初当選。2005年に2回目の当選。2009年に3回目の当選。今回は4回目の当選成るか?どうか?であります。このように順調に当選を重ねた実績があり、4回目の当選を果たす可能性は高いと思います。で、「なんとかなりませんか」ということは、その状況を好ましくないということでしょうから、西村氏に落選してほしいという願望だろうと思います。

残念ながら、現在の立候補予定者の状況からは、西村氏当選の確度は高いわけです。選挙では圧倒的に現職有利というのが通例であります。そもそも、西村氏は地域密着型ドブ板選挙の名人です。こまめに選挙区の津々浦々の田んぼの手入れに余念がありません。しかも、マニフェストを守らず有権者との約束を紙切れを破るかのごとく蹂躙した野田民主党には、いま、すさまじい大逆風が吹いています。これは西村氏には敵失の幸運であります。当選は盤石であろうかと思います。また、共産党立候補予定者は失礼ながら泡沫候補でありましょう。西村氏の敵にもならない存在です。そもそも、戦後アメリカがレッドパージという共産党弾圧をやったから、その名残が尾を引いていて、高齢者の間ではいまだにレッドパージのイメージにとらわれています。で、イデオロギー政党の共産党は一定の支持者はいても、そもそも小選挙区では誰ひとり当選しなくなりました。

問題は、日本未来の党が兵庫9区に候補者を立てるかどうかでありますが、全国で145人候補を立てるなどという情報もありますが、立候補予定者名簿がいっこうに発表されません。どうなるか予断できません。争点は、原発・消費税・TPPであります。本当の世論はいま反民主・反自民になっていて、無党派層ではその傾向は顕著であります。もし、日本未来の党が知名度のある候補を立ててくれば、西村氏も苦戦を強いられるということがあるかもしれません。ま、選挙は正確には誰にも予測はできません。投票日の天気でも結果が左右されましょう…。

選挙結果を予測する方程式にはパラメーター(媒介変数)が無数にあり、よく風が吹くなどという表現がなされますが、その風を定量的に正確に観測しようもありません。よって、選挙結果がどうなるのか、その解を事前に得ることは不可能だと思います。ようするに、どうなるのか、分かりませんな…。
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反原発派の大同団結は歓迎するところだが、一抹の危惧もあり。
小党分立を束ねる扇のカナメが登場
●嘉田由紀子滋賀県知事が「日本未来の党」を設立して、「国民の生活が第一」をはじめ原発反対・消費税増税反対・TPP参加反対を主張する各党が合流することになりました。われこそは大将だと群雄割拠していた戦国武将たちが、1つの旗のもとに統一されていった故事を見るかのようです。小党分立していた勢力分布が、鮮明に、画然と、2色に塗り分けられてきました。

橋下徹氏は弁護士くずれのカメレオン
●言うことがカメレオンみたいに変わり、政策の根幹が定まらず、漂流と迷走を続ける橋下徹氏は、無色透明です。また、いちおうTPP反対を唱え対米独立志向かと思える半面、尖閣騒動ではアメリカ軍事戦略の走狗をしているのではないか?と見られる石原慎太郎氏も無色透明です。無色透明というのは、どのような色にも染められる、そのときの都合次第では予想もしない色になるという意味で、全く信用ならないのです。

橋下氏の手法は、まず出来もしないこと(するハラがないとと)を壮大にブチあげます。大風呂敷です。そして、相手の反応を見ながら、情勢の変化をにらみながら、妥協点をさぐるというか落とし所を模索するというやり方です。これは法廷闘争の弁護士手法ではないのか? 相手の出方を見ながら対処を考えているので、言うことがころころと変わるのでしょう…。政治家がとる正攻法とは根本的に違うように思います。

石原慎太郎氏は文学青年くづれの権力乞食
●また、石原慎太郎氏の手法は、手法と呼べるものなど特になく、とにかく権力志向の “権力亡者・権力の乞食” であります。たんなる唯我独尊の暴走老人です。彼は若いころに『太陽の季節』という短い小説を書きました。堕落する若者群像を描いた作品です。社会に堕落した若者たちがいたから、その姿を写し取ったと言う意味で「時代を記録した文学価値」はないことはないのですが、ハッキリ行って駄作であります。彼は小説らしいものはこれしかないのに、芥川賞の選考委員をしています。彼に、文学史に残る名作が出現するかもしれない芥川賞の候補作を審査する資格などあるのでしょうか? 私はないと思います。

政治家の正攻法は旗色を変えない、旗を降ろさない
●政治家のとるべき正攻法は、まず最初に、具体的政策・政治理念や哲学を高くかかげます。そして、とにかく、万難を排してそれを目指すべきなんです。たとえうまくいかなくても、妨害の嵐でとん挫したとしても、再起を図ってチャンスを待つ…。掲げた政策や理念の旗は降ろさない。ということであろうかと思います。この手法を愚直に守っているのが小沢一郎氏であろうかと思います。

以上のようなことで、橋下徹氏と石原慎太郎氏は、お払い箱です。もう有権者はだれも彼らを相手にしません。

鮮明な2項対立だ! マスゴミどもが喧伝していた第1極・第2極・第3極などは嘘八百の創作です。明確な2項対立しかありません。争点は実にハッキリしています。
明確な2項対立

●これが12月16日に行われる衆議院選挙の争点です。争点は明確です。原発を続けるということは既存の政官業利権構造を温存するということと等価です。消費税増税というのは法人税・所得税累進課税緩和とセットになっています。あきらかに大資本と大金持ちの優遇策です。TPPとはアメリカの制度や構造を日本に移植することを狙っていて、「年次改革要望書」→「日米経済調和対話」→「TPP」の流れがハッキリとあり、日本のアメリカ属国の恒久化を狙っていると考えるべきであります。

ただし、嘉田氏には疑問がいろいろとあります。
●嘉田由紀子滋賀県知事が立ち上げた「日本未来の党」を大歓迎する論調が、ネット言論空間で広がっています。水を指すようですが、疑問もたくさんあります。

★嘉田氏は、有権者に脱原発の選択肢を示すために新党を立ち上げたとの意味をいいましたが、それはおかしいです。脱原発は国民の生活が第一をはじめ、共産党に至るまで多くの党が主張していましたから、選択肢は既にありました。嘉田氏によって初めて脱原発の選択肢が示されたのではありません。

★「卒原発」の表現は全くおかしいです。原発は利権にまみれ、原子力村の陰謀と欺瞞で運営されていたことが誰の目にもハッキリしました。しかも原発は核開発につながるプルトニウムの製造プラントでもあります。いまや、おぞましい忌避・嫌悪の対象であります。卒なんとかと表現すると、原発のもつ真っ黒なイメージが隠されます。たとえば学校を卒業するという表現を考えるとわかるのですが、卒という意味には、真っ黒なものを止めるという意味は全くなく、むしろ好ましいものを一通り身につけたという意味になってしまいます。明らかに、「卒原発」はイメージ操作を狙っています。

★嘉田氏1人の党にすぎないのに(本当は党ではなくただの政治結社)50人からの現職国会議員のいる「国民の生活が一番」が合流するというのは非常にヘンです。逆でしょう。「国民の生活が第一」に嘉田氏が参画し立候補するというのが普通のハズです。

★嘉田氏は橋下氏と連携して、原発反対を言ってはいましたが、大飯原発再稼働問題において、橋下氏と同様に再稼働容認をしています。反対を貫いたのではありません。原発村の連中ににちょっとネジリこまれて簡単に変節した前歴を持っています。橋下氏の正体も見抜けず、たとえ大飯原発を再稼働しなくても電力不足にはならなかった(その分の火力発電所を止めていたことが内部告発で発覚)ことも見抜けませんでした。そんな人物が脱原発の先頭に立っても、強固な原発村の抵抗に立ち向かえるのだろうか?

★しかも、小沢一郎氏は無役であると言っています。一体、これはどういうことなのか? 小沢一郎氏こそが日本未来の党の代表者になるべき人物であることは間違いありません。小沢一郎氏は無罪が確定し、冤罪が払いのけられました。晴れて代表になれる状況になったハズです。

★嘉田氏は、飯田哲也氏なる人物を代表代行にしていますが、飯田氏は橋下徹氏と夏ごろまで組んでいた人物ではないか。竹中平蔵氏とも繋がりのありそうな人物ではないか。それに、飯田氏は太陽光発電と風力発電や地熱発電を一生懸命に異常なほど喧伝してメシの種にしている人物です。嘉田氏は、再生可能エネルギーも原発同様に膨大な税金が流し込まれ、すさまじい利権構造があるのを知らないのだろうか?? なぜこんな男と組むのか?

他にも疑問は沢山あるのですが、危うさというか、胡散臭さも目立ちます。日本を真に牛耳る勢力にとっては、嘉田氏ならばいかようにも籠絡できると考えているのかもしれません。民主党の二の舞になるかも? 日本未来の党が既得権益勢力にまた乗っ取られて、小沢一郎氏はずしが再現するのでは? という一抹の危惧があります。


温暖化会議のときに限って、低温記録が更新!
●本日は2012年11月28日であります。

今朝は、本州中部から西日本にかけて、内陸部や山間部で激しく冷え込み、11月の最低気温の記録を更新するアメダス観測所がたくさん出ました。おりしも今、カタールのドーハで、第18回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP18)が始まっております。地球温暖化対策を議論する会議が行われるときに限って、最低気温の更新があったり、以前にはたしかイギリスだったか会議場の外では猛吹雪てなこともありました。こういう会議は、猛暑のあまり自動車のボンネットで卵焼きができるぐらい暑いときにやるべきものなのですが…。

会議では、また、もめているようです。いつものことながら、もめて、もめて、たいして何も決まらず、また来年…、次のCOP19をどこで開催ずるかを決めるだけ…、こういうのを 小田原評定 (おだわらひょうじょう) と申します。いつまでも会議ばかりやっていて何も決まらないのです。何故こんなアホウなことをするのでしょうか?

●おそらく、世界の首脳もお役人も二酸化炭素地球温暖化説など信じていないのです。温暖化が危機などとだれも信じていないのです。地球温暖化とは、国際政治の駆け引きの材料であり、各国とも自国が他国よりも経済的に有利になるように、あるいは不利にならないように、単にパワーゲームを繰り広げているだけなんです。ほんとうに二酸化炭素で地球が危機になると各国首脳が危惧しているのであるならば、こんなアホウな小田原評定を20年近くも延々と続けるハズはありません。

COP18 議定書継続で意見対立

COP18が26日に開幕 日本、原発停止で発言力低下も

11月の最低気温を更新する観測所が大量に出現! 気候のトレンドは寒冷化だ!
下の表は 気象庁ホームページ 「観測史上1位の値 更新状況」 から借用しました。ただし、観測統計期間が10年とかの短いものはカットしました。平年値が算出可能な観測統計期間のあるものだけに絞りました。(現行の平年値算出の期間は1981年~2010年の30年間です)

●表の中で、岡山県のアメダス上長田では今朝-6.1度ですが、このアメダスでは過去に1981年2月28日に-20.2度を観測しています。西日本では唯一、-20度以下の低温を観測している所です。(ただし、山岳観測所の剣山の-23.5度を除く)岡山県などというと瀬戸内海に面して温暖なイメージがありそうですが、その岡山県で-20度を観測しているのは驚きです。

本日11月28日に、11月の記録を更新した観測所のリスト なお、冬の低温は、寒気移入によるものと、放射冷却によるものとの2大別できますが、今回の低温の出現は放射冷却によるものです。
2012年11月28日 11月の最低気温記録更新が大量出現

本日に、過去33~36年間で、11月の最低気温を更新したアメダス観測所ですが、この2~3年このような最低気温更新が目だってきています。昨日までの1位の値の欄に2010年とか2008年とかがあるのを見ても分かります。このリストに地方気象台とかの気象官署が無いじゃないかといわれそうですが、それは気象官署は例外なく都市部にあるために、この数十年間に都市の膨張によりヒートアイランド現象が進み、いちじるしく昇温化したためです。少々の寒冷化では過去100年の最低気温更新は気象官署では出にくくなっています。いっぽう、アメダスは郊外や山間部などにあることが多く、ヒートアイランドの影響が少なく、この30年来の低温に率直に応答して記録を更新しているのです。

今朝、西日本の内陸部を中心にして、アメダス観測所で11月低温記録を更新した要因は次の5点だと思います。強い放射冷却が発生する条件がそろったようであります。

①西日本の上空500hPa高度で、-20~-25度の寒気が侵入していた。
②移動性高気圧に覆われよく晴れた。しかも空気が非常に乾燥。(気象衛星の水蒸気画像では暗域になっていた)
③風がなくほとんど静穏状態で、風による空気の鉛直混合が起こらなかった。
④前日の寒気移入の名残で日中の気温が低かった。(放射冷却で気温が下がるスタート自体が低かった)
⑤うまく月末に近かった。(月の始めではどんなに冷えても、その月の低温記録は更新できない)

すさまじい情報操作が行われている
● Yahoo!みんなの政治 政治投票 が種々のアンケート(投票)を呼び掛けておりますが、その結果には驚かされます。新聞やテレビの世論調査結果とはすさまじいばかりの断絶があります。マスゴミの報じる世論調査とインターネットでの世論は全くちがいます。ほとんど正反対と言ってもいいぐらいです。特に、衆議院解散直後の2012年11月18日から始まった、どの政党を支持するかを聞く投票結果はまさに驚天動地の驚愕ものでありますす。

【設問】衆議院が解散し事実上の選挙戦がスタート。政党が乱立する状況ですが、比例区でどの政党に投票するか決まっている? という設問で、ネット上でのいわば模擬投票が行われているわけですが、現在(11月27日)も継続中です。11月27日20時10分の時点での投票総数は15528票です。詳しくは、リンク先を見ていただくとして、各政党の得票数及び得票率をグラフにしてみました。(グラフ作成は山のキノコ) 各政党の得票率パーセンテージは小数点以下第2位を四捨五入して算出しましたので、総計がかならずしも100%にはならないかもしれません。また、政党名は、離合集散・合従連衡がいちじるしいので既に消滅した政党名が残っていますが、修正せずにリンク先の表示のままと致しました。

なお、この模擬投票はYahooのIDひとつについて1回だけ投票できるもので、工作がしにくく信憑性はかなりありそうです。

11月27日20時10分での得票状況 『Yahoo!みんなの政治』から取得したデータを使って作成。
Yahoo!みんなの政治 政党支持率

目立つのは、ネット上での「国民の生活が一番」の素晴らしい人気です。圧倒的な人気を誇っております。通信社の世論調査等、マスゴミどもの世論調査とは全く相違しています。

●新聞やテレビの糞みたいな報道と、何故、こんなにもちがうんでしょうかねえ? 理由はいろいろとありましょうが、この『Yahoo!みんなの政治』に投票した15528人の人々の「母集団」が、マスゴミ調査の「母集団」と全く異なることが根本的にありましょう。

『Yahoo!みんなの政治』というサイトにアクセスする人々は、政治的な関心や意識が高いことが考えられます。投票者の84%が男性であり、女性はわずか16%です。男女平等で女性の社会参画が進んだとはいえ、仕事を持って妻子をやしなう立場の男性は政治的な関心を持たざるをえません。なぜならば、どんな職業であれ各自が所属する業界が政治的な政策で栄枯盛衰が大きく左右されるからです。『Yahoo!みんなの政治』に投票した人々は、能動的に自主的に投票したものと考えられます。アンケート調査の電話がかかってきて応えるのとは全く異なります。これが男性84%の背景かと思います。

この15528人の「母集団」は、①インターネットを活用している。つまり、あまり高齢者はいない。②職業に就いている男性である。③政治的関心や意識がきわめて高く、政治的な主張もする。 というふうな層を代表しているのだと推察できます。そのような層では「国民の生活が第一」が圧倒的な支持を得ています。また、そのような層では橋下徹氏や石原慎太郎氏など相手にしていないのです…。

●一方、マスゴミたちの世論調査は、固定電話に対して行われています。土日に行われることもあれば、平日に行われることもあります。最近の若い人たちは固定電話を引かない世帯が増えています。また若年・中年は仕事などで忙しく、うるさい世論調査の電話など断ることも多いでしょう。したがって、固定電話を相手にした世論調査では、比較的に時間的余裕のある家庭の主婦や高齢者が調査に応じる比率が高まることは、容易に想像できます。また、その層はテレビの視聴時間が長すぎ、自分の考えではなくテレビのコメンテーター等の意見に誘導されて、政治的なバイアスがかけられています。さらに、電話調査では聞きかた1つで相手の返事がかわります。設問の取り方で誘導することは可能です。検察の捏造調書みたいに、無理やりに言わせるということもありましょう。

これらの背景から、マスゴミの世論調査は、意図的に誘導されていると見るべきでしょう。

ネット政党支持率はその投票の「母集団」が明らかに偏っています。有権者全体を代表するものでは多分ないでしょう。かといって、マスゴミ調査の政党支持率も捏造や誘導が色濃くあるように感じられます。特に、露骨な “国民の生活が第一隠し” が行われています。両者の中間あたりが本当の世論(各政党の支持率)ではないのか?
日本は、歴史的な、重大な岐路にさしかかっている
まさに、天下分け目の戦いの火ぶたが切られました。明確に、既得権益勢力と、国民大衆との対立構図です。アンシャン・レジームを打ち破ることが出来るのかどうか? この国は、いま、重大な分岐点に立っております。

●情報が氾濫しています。さまざまな主張や憶測や願望?が飛び交い、何がどうなっているのか? 誰が何をいっているのか? 分かりにくくなっています。昔から敵を騙すのは味方からというのが常套戦法でありますが、それを地でいくような撹乱情報が飛び交い、何が建前なのか? 何が本音なのか? それすらも見定めるのが難しくなっています。で、余計なものを出来るだけ捨象していって、骨組みに残る最重要争点についての各政党の姿勢を簡便な政策分布図にしてみました。

●浮かび上がるのは、マスゴミどものいう第1極、第2極、第3極などというアホウな分類がいかにウソっぱちであるかが分かります。そこにあるものは、原発ムラに代表される「既得権益擁護勢力」と「主権者国民勢力」との二項対立であります。「既得権益勢力」の持つ権力を引きはがしてやろうとする国民側の挑戦であります。また、既得権益や既成秩序を死守しようとする「既得権益勢力」側の必死の抵抗であります。

その前提においては、マスゴミどものいう第3極などという表現は、ただの、見え透いた、程度の低いかく乱作戦でしかありません。「既得権益擁護勢力」それ自体を1極・2極・3極などと分けて、対立しているかのごとく誤魔化しているだけで、政策を見ればみな同質であり同主張であります。悪徳自公民連合は同じ穴のムジナであることはもちろん、みんなの党も橋下氏も石原氏も、その主張は基本的には同質であります。たいして違いはありません。消費税を上げ、原発を推進し、TPP参加で日本を米国の植民地にしようとしています。穴の入口で番犬をしているムジナであります。

政界政策分布図 (2012年11月16日衆議院解散時点での)
                                                      (山のキノコ作成)

消費税増税にたいする各政党の姿勢についての色分けは、消費税増税法案の採決での行為そのもので色分けしました。2012年6月26日 衆議院本会議で、消費税増税法案の賛否の内訳 は次の通りです。
【賛成】民主216 国民3 自民119 公明21 無所属2 計363
【反対】民主57 きづな9 みんな5 共産9 社民6 大地3 無所属7 計96
【棄権】民主13 計13
【欠席】民主3 自民1 無所属2 計6
【議長】1【欠員】1

●非常に分かりにくいのが、みんなの党 であります。その政策や公約を読めば、「増税の前にやるべきことがある」と言っていますし、消費税増税法案にも反対票をいれています。しかしながら消費税増税反対を明確に打ち出しているわけでは決してありません。もともと、みんなの党というのは、3年半まえの衆議院選挙で民主党に入る票を奪う役目を負った “自民党の別働隊” であるのは明らかです。みんなの党の政策は、市場原理主義・新自由主義的な色彩が色濃く、実際、公約でも「郵政民営化」を進めて国民の貴重な貯金を「アメリカのハゲタカファンド」の前に差し出すことを狙っています。政策や公約ではTPPに全く言及していませんが、まちがいなくTPP参加推進でありましょう…。

●要するに、「みんなの党」も「日本維新の会」も石原慎太郎氏も、あくまでも “政官業既得権益温存擁護の政党” なのです。悪徳自公民連合とは一線を画するようなフリを演出していますが、真の国民のための政党の存在を隠すための “煙幕” であろうかと思います。国民はこの “エゼ煙幕政党” の正体を見抜いて、自分にとってはどの政党が自分に味方なのか、自分の立場を有利に考えてくれているのはどの政党か、その判断を誤らないことです。

●なお、「国民」などと十把ひとからげに言っても、個々の人は千差万別であり、各自拠って立つ立場はいろいろです。「国民」の中にも、原発でメシを喰った電力会社の社員など原発ムラの住民がいます。国民の中にも財務省の職員もいるでしょうし、既得権益の宣伝係のマスゴミの社員もいます。おおむね、国民の中に、既得権益側の関係者は2割あり、その他は8割かなと、私は見ています。

数から申せば、非既得権益側が圧倒的に多いのですが、いつもやられる側です。なぜなんでしょうかねえ? いかに数が多くても束ねて組織化する強力なリーダーがいないためなのか? マスゴミが向こう側のためなのか? 軍事政権が最初に押さえるのが放送局であるのを考えても分かるとおり、マスゴミを支配下に制した側が勝つのが通例であります。しかし、新聞発行部数の下降トレンドを見ても分かる通り、マスゴミの衰退も鮮明になりつつあります。しかしインターネット言論も十分に力をつけたとも言えない状況です。

さて、選挙での、無血の日本版ジャスミン革命は起こるのでしょうかねえ?

結局、選挙というものの本質は、国民同士の相克であると要約できましょう。小泉 ー 竹中ラインによる日本の構造改悪により、国民の二層乖離が顕著になっておりますが、来る衆議院選挙はさながら階級闘争の様相を帯びてきました。

鳥取県の伯耆大山から、積雪の便りが届く。
●本日は、2012年11月14日であります。気圧配置が本格的な西高東低の冬型となりました。大気の高層のみならず下層にも寒気が侵入してきました。今朝は西日本のアメダスで氷点下を観測した所は1つもないようですけれども、西日本の内陸部や山間部では5度以下、沿岸部でも10度以下の最低気温を観測した所が多くなっています。わが淡路島では、南あわじ市のアメダス南淡で08時01分に8.4度、淡路市のアメダス郡家で01時47分に9.8度、洲本市の洲本特別地域気象観測所で02時48分に8.2度の最低気温を観測しています。

●冬の到来を思わせる本格的な寒さであります。四国山地や中国山地の標高の高いところでは、しっかりとした積雪があった模様です。鳥取県の伯耆大山(1729メートル)の中腹以上では冬景色になったとの便りが届きました。
環境省インターネット自然研究所 が全国各地に設置してある定点自然観察カメラの映像で、大山鏡ヶ成からみた烏ヶ山 - 鳥取県江府町(鏡ヶ成) を借用させていただきます。【画像取得年月日 - 2012/11/14-09:15】の時点の画像であります。なお、このカメラはライブカメラではなくて、1時間に1枚の画像を保存しているようです。
2012年11月14日 伯耆大山で積雪
2012年11月14日午前9時15分の画像。

●一面の雪景色ではありますが、積雪はまだ少しではないかと思います。近くのアメダス大山での13日午後~14日11時までの降水量は13.5ミリです。アメダス上長田(岡山県側)では17ミリです。最寄りの観測所の降水量が少ないです。1ミリの降水量は積雪に換算すると、気温が低くてサラサラの乾燥した雪ならば、1ミリの降水量は1センチの積雪です。気温が高くてベタ雪ならば積雪はずっと少なくなります。したがいまして、写真の雪景色ですが、仮にサラサラの雪であったとしても、13センチ~17センチ程度ということになりましょう…。

●今朝、大山周辺での積雪が海抜何メートル以上で見られたのか、情報収集したところ800メートル以上で積雪があったようです。烏ヶ山 は大山の前衛の山のようで1448メートルですが、カメラの設置してある大山鏡ヶ成は海抜920~930メートル程度ではないかと思われます。鏡ヶ成の海抜高度は、積雪のあった下限の高度に近いので恐らくサラサラの雪ではないと見るのが妥当でありましょう。写真では一面の雪原になっていますが、積雪は恐らくせいぜい5センチか10センチまでではないか?

【追記】そのご14日の夕方ごろから冷え込みが進み、中国山地の山間アメダスで氷点下を記録するところが続出。島根県アメダス瑞穂・広島県アメダス油木・広島県アメダス東広島の3観測所で、共に-1.3度を観測しています。冷え込みにともない積雪高度も下がったためか、中国山地のアメダス3地点で気象庁は正式に積雪を観測しています。
鳥取県アメダス大山    海抜875メートル  積雪16センチ。
兵庫県アメダス兎和野高原 海抜540メートル  積雪 2センチ
広島県アメダス八幡    海抜774メートル  積雪 1センチ。
アメダス大山で積雪が始まったのは14日15時ごろからですが、15日06時までの降水量は28.5ミリです。それに対応する積雪が16センチなので、若干湿った重い雪であると想像できます。

上空の500hPa面(およそ5500メートル上空)での、-30度以下の寒気が、今秋はじめて本州の上空に侵入してきた。 上空500hPa面で-30度、あるいは850hPa面(およそ1500メートル上空)で-6度が、地上で降水があれば雪になる目安といわれています。高層天気図を見れば、その上空の-30度の等温線がついに本州上空にまで南下してきました。いよいよ冬の幕開けです。
気象庁HP 船舶向け天気図提供ページ から下図2枚を抜粋借用しました。

2012年11月13日21時の500hPa高度と気温
11月13日21時の高層天気図。島根県松江で-30.1度の数字がみえています。最寄りの旧観測所の米子での平年値が-18.2度なので、平年値から-11.9度も偏差しています。

2012年11月14日09時の500hPa高度と気温
11月14日09時の500hPa高度と気温の図です。石川県輪島で、-30.9度(平年値は-20.7度で、-10.2度の偏差)、秋田県秋田で-31.5度(平年値は-23.0度で、-8.5度の偏差)です。

●地球温暖化の進行で暖かくならなければいけないのに、平年値よりも10度前後も低い寒波が来てはいけないではありませんか。考えたら当たり前のことですが、暖冬は福音であり恵みであります。冬が暖かいと暖房用の燃料が少なくて済みます。お金の負担も減ります。暖かいと、寒さによる疾患の軽減や重症化が避けられます。倒れる人が減るハズです。暖かいと、西日本では冬でも野菜がよく育ちます。放射能汚染を免れた西日本は安全な食べ物の生産地として重要になっていますが、冬が温暖になると食糧の生産量が増えます。冬が暖かいと、日本海側地方で降水が雪になる率が下がるハズです。たとえ降っても、雪ではなく雨であれば除雪や屋根の雪下ろしの労苦が減って、積雪地帯の住民は大喜びです。しかも、少々の温暖化では標高の高い山では雪のままで、積雪という貯水ダム機能が減るわけではありません。温暖化は危機などではなくて、数え切れないほどのメリットがあるのは疑いようがありません…。

●まもなく恒例の「COP18」ひらたく申せば「地球温暖化の国際会議」すなわち “何も決まらない小田原評定” が始まるというのに、マスゴミたちが口をつぐんでほとんど何も報道しません…。どうやら、日本国は京都議定書から降りて地球温暖化騒ぎなど何もなかったというふうに、沈静化を狙っているのではないか? そう解釈できる事象がいろいろと観察できます…。

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【15日未明に追記】
つくば館野で、なんと-13度もの偏差
今回の寒波は季節外れのものである証拠が見つかりましたので、1枚追加いたします。
2012年11月14日21時の500hPa高度と気温
↑2012年11月14日21時の高層天気図を抜粋して借用。

●500hPa高度での気温分布図なのですが、図中にプロットされている観測値をみると、関東地方の館野(たての・茨城県つくば市)で、なんと-31.3度であります。平年値は-18.3度でありますから、平年値よりも13度も低いのです。これだけ平均値よりもマイナス乖離しているのであるならば、観測統計上、ベスト10に入っているのでは? と思ったので調べてみると、果たしてランクインしていました。
気象庁HP > 気象統計情報 > 過去の気象データ検索(高層) > 地点ごとの観測史上1~10位の値

つくば舘野での、高層500hPa気温・毎日21時観測・11月中での気温の低い順番ベスト10を掲げます。観測統計開始は1957年11月からで、統計期間は55年間です。特筆すべきは、今回は11月14日と月末まで16日も残す早い日に、ベスト4の低温を観測したことです。その月の一番の最低気温と言う場合は、秋から冬にかけてはほとんどが月末に出現するのです。(逆に、春から夏にかけては月始めに出現します)

  1位  -32.6度  1976年11月29日
  2位  -32.0度  1988年11月29日
  3位  -31.4度  1970年11月30日
  4位  -31.3度  2012年11月14日
  5位  -31.1度  1960年11月27日
  6位  -29.8度  1973年11月19日
  7位  -29.3度  1971年11月30日
  8位  -29.1度  1962年11月30日
  9位  -28.6度  1989年11月30日
  10位  -28.6度  1974年11月18日

【更に16日未明に追記】
2012年11月15日09時の高層天気図(500hPa高度・気温)を閲覧すると、つくば舘野で-31.9度が観測されています。高層500hPa気温・毎日09時観測・11月中での気温の低い順番ベスト10でも第4位です。なお、09時観測のデータセットと、21時観測のそれとは別々に統計処理されています。

  1位  -33.1度  1988年11月29日
  2位  -32.8度  1960年11月28日
  3位  -32.1度  1972年11月25日
  4位  -31.9度  2012年11月15日
  5位  -31.9度  2008年11月20日
  
国民の敵はだれか? 国民の味方はだれか?
●昔から、ヒトは、物事を3つに分けて考えて戦略を立てることを普通に行います。そもそも、3という数字は特別な数字であります。3度の食事とか、3輪車とか、3・3・9度の固めの杯とか、鼎(かなえ)の足が3本とか、枚挙にいとまがありません。必要にして最小限、物事を倒れないようにする最小の安定数であり、とくに儀式では重んぜられる数字であります。

たとえば、天下三分の計(てんかさんぶんのけい) と言えば三国志の中のハナシですが、三国志は多数の人物の点出があまりにも煩雑で、とても分かりにくいです。諸葛亮(しょかつりょう)が劉備(りゅうび)に説いた戦略であり、まず最初に3つの勢力の鼎立をめざして、その次に天下統一を狙おうという段階を追った戦略であったとされます。

また、たとえば、資産三分法(しさんさんぶんぽう) という言葉があります。もし資産があれば、それを減らさないために、あるいは増やすために、卵は1つのカゴに盛らないというのが鉄則とされてきました。卵を全部1つのカゴに盛った場合、万一、カゴがひっくり返ったら大変です。資産を適度に、たとえば預金・不動産・株式に分けて保有したり、預金・債券・金(きん)などに分散しなさいと言うのです。

●天下三分の計は不成功に終わったと記録されています。資産を3分割しても、銀行が倒産して預金保険機構の保障超過はパア、土地も株式も大幅値下がりで大損!はあり得ます。けれども、ヒトは昔から、このように物事を3つに分けて作戦を講じるのを好むのです。

●前置きはさておき、最近タチの悪いマスゴミどもは、しきりに「第三極」などという言葉を使っています。悪徳マスゴミどもは、現在の政治勢力分布には、2本の対立軸で色分けされた3つの勢力が、鼎の足のように、天下三分の計のように、存在するかのごとく虚偽報道に余念がありません。ウソ報道もいいかげんにしてほしいものです。

マスコミの言う第三極など存在しない。そこにあるのは、消費税増税を是とするか非とするかの、シンプルな二項対立だ。

消費税増税か? 否かで色分けした政党勢力分布

●次の選挙の最重要争点は、消費税の増税の是非、原発推進か廃止か、TPPに参加するのかどうか、であります。各政党の公式HP等を閲覧して、綱領や政策や声明などをチェックして色分けしてみました。原発とTPPに対する各政党の姿勢はあくまでも私の見方です。原発は、ほとんどの政党が脱原発を謳っています。ところがそれは非常に疑わしいのです。大飯原発を再稼働して、しかも関西電力はその分の火力発電所を止めたと内部告発が出ていました。そういうことがあったので、野田民主党が脱原発を唱えても信用性はゼロです。

●消費税増税に対して各政党がどういう姿勢であるかは、衆参両方の採決の行為そのもので色分けしました。マニフェストで何を訴えようが、どんな高邁な綱領を掲げ、どんな素晴らしい理念を唱えても、実際の行為そのものがその党の真の姿勢です。日本維新の会には反対票を投じた議員が駆け込んでいますが、党としては明らかに消費税増税賛成です。消費税増税にたいする態度で政界は真っ二つに割れていて、消費税増税賛成政党は、おそらく原発を次々に再稼働して日本を原発漬けにし、TPPも参加で日本を米国の植民地にしてしまうでしょう。

マスゴミのいう第一極は野田悪徳民主党、第二極は自民党、第三極は日本維新の会・みんなの党・石原?あたりでしょうが、こんなおかしな話はありません。重要な政策で主張がほぼ同じものは、同じ穴のムジナなのです。ムジナというのはタヌキのことで、タヌキは嘘をつき人をだまします。悩ましいのは「みんなの党」で、一見すると国民の味方のふりをしていますが、自民党の別働隊ではないのか?という疑念を捨てられません。

各政党の、採決行為・ホンネの政策をみれば、第三極など存在していなくて、第一極と第二極との相克であり、国民の味方と敵の二種類しかいないのです。ただし、政策を大まかに見てです。各政党間の小異をみていると政党の数だけ極があることになり、キリがありません。

第一極すなわち国民の敵>
野田悪徳民主党・自民党・公明党・国民新党・たちあがれ日本・みんなの党?・日本維新の会・石原新党

第二極すなわち国民の味方
国民の生活が第一・共産党・民社党・新党きづな・新党大地真民主・みどりの風・改革無所属の会・新党日本・減税日本

●6月29日の衆議院、8月10日の参議院での、消費税増税法案の採決で賛成したか反対したかが、まさに国民の味方なのか敵なのか誤魔化しようのない “踏み絵” になっています。消費税は、たしかに税率ではヨーロッパ諸国等よりも遥かに低いです。しかし生活必需品が免税のヨーロッパとは似て非なる税で、税収額全体に占める消費税額の比率ではヨーロッパとそう変わりません。また、直間比率(法人税や所得税などの直接税と、消費税などの間接税との比率)もヨーロッパとほとんど変わりません。一昔前はこの直間比率がよく議論されました。日本はヨーロッパと比べると間接税の比率が低いから上げるべきではないかという議論だったです。しかし今では日本もヨーロッパ並みになっています。で、財務省も悪徳政治家もマスゴミも言わなくなりました。マスゴミのウソ欺瞞報道が多すぎます。情報操作的な誤魔化し報道が多すぎます。国民はすでに十分に消費税を盗られています。やせ細った国民には、もはや、もうこれ以上の担税力はありません。あとは、特別会計の抜本的な大改革や廃止、官僚の天下りと渡りの完全禁止、きびしいですが公務員の大改革、それから優遇しすぎた法人税と所得税の累進税率を、ある程度復元するしかありません。そして、なによりも、緊縮財政を大胆に針路変更し、積極財政で景気回復を図り税収を増やす政策が要ると思います。下の図表をよく観察すればわかります。景気後退期には法人税・所得税が下向き、景気回復期には上向きになっています。

●税収が少ないから、消費税を上げて税収を増やそうとするのでは全く逆効果です。疲弊した国民が更にやせ細り、お財布が薄く軽くなります。お財布のヒモが固くなって誰もが始末に励みます。みんな生活防衛で身を護ろうとします。国民の購買力が減って消費が一段と冷え込むにちがいありません。すると国民の疲弊の進行と全く同期して、企業の売り上げも減り企業業績は低迷。そもそもGDPの7割が個人消費ですよ。あとはいわずもがな。ヘタな講釈はヤボというものです。悪い循環の堂々巡りです。これでは、大不況の更なる無間地獄であり、リングワンダリング(輪形彷徨)です。抜け出せなくなります。失われた20年が、失われた50年になるのか? 税収を増やそうとしたら、逆に、税収がへります。『合成の誤謬・ごうせいのごびゅう』 となる公算大なり、と見ます。

税収別の経年推移

●これは財務省のHPに掲載されている図表です。この20年間法人税と所得税が大きく減少しました。長引く不況も原因ではありますが、法人税率を下げたことと、所得税の累進課税を軽減、換言すれば大企業と金持ち優遇政策をすすめたのも大きな要因です。で、その税収の落ち込みを補うのが消費税です。消費税をどんどん上げるのはひとつには大企業・金持ちの更なる優遇を狙っていると考えられます。

●財務省は声高に日本国の財政危機を主張しておりますが、財務省のHPにちゃんと日本国の貸借対照表(バランスシート)が掲載されています。もちろん、日本国の財政は問題はあるでしょうけれども、借金も膨大ですがかなりの資産も持っています。ただちに回収できる金融資産も相当あります。で本当の正味の借金は3分の1か半分になるハズです。それは心ある経済学者や財政学者が言っていますが、素人でも国の貸借対照表をみれば理解できます。百歩譲って日本が大変な危機的状況にあるというのであるならば、消費税だけでなく、法人税も、所得税も上げる必要があります。何故そう言わないのか? 何故消費税のみ標的になるのか? そう考えるといかに欺瞞を弄しているかが想像つきます。

カキ(柿)の実が熟して落ちる順番は、予測できるか? (その2)
(その1からの続き)

●カキ(柿)といえば極めて純日本風の果物であります。つい日本原産かと思ってしまいがちですが、栽培されているカキのルーツは、奈良時代に中国から伝来したという見方が有力です。非常に実が小さいリュウキュウマメガキとか常緑のトキワガキなど、カキの近縁種が諭鶴羽山系にも自生しています。しかし、栽培カキの起源と見られる原種が諭鶴羽山系はおろか日本列島の山野に自生していないし、縄文遺跡からもカキの種子が出土しないのが、中国渡来説の根拠です。そういえば、万葉集にもカキの実を読んだ歌は1首もありません。ということは、万葉集は、大勢の歌人たちが、花鳥風月を題材にして季節の移ろいを抒情的に詠んだものですが、秋になって柿を見て一首詠みそうに思われます。しかし、それがないというのは、万葉時代にはカキがあまり普及していなかったのではないか? 

万葉集の著名な歌人に、柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ) というのがおるんですが、彼が生存していた7世紀から8世紀にかけては、その名に柿の字が使用されているのをみてもわかる通り、カキが既に中国から伝来していた、けれども、カキの栽培はまだ普及していなかったから、身の周りでカキの木がほとんどなかった、で、万葉集に柿の実をたたえる歌もない、と推論できそうです。はたしてこの推論は当たっているか?どうか??

●さて、先のエントリーでは “熟したカキの実が落ちる順番は予測できるか?” という命題についてごく簡単に考察して、それは不可能だと結論付けました。たった13個の実しかないカキの木であっても、その13個の実をそれぞれ別々のものだと識別して、順番に落ちていく「場合の数」はなんと62億通り余りもあります。その62億通りの膨大な可能性の中から、現実に起こるのはたった1つだけです。それをを当てるなど絶対に不可能なことは、考察するまでもなく明明白白でありましょう。

この熟柿の落ちる順番の予測不可能性というのは、何かに似ているなと直感的に思うのですが、それは地震予知であります。熟柿がやがて木から必ず落ちるのと同様に、地震もいつかは必ず起こります。しかし、熟柿の落ちる順番を予測できないのと同様に、地震も予知は不可能です。日本列島に活断層は無数にありますが、次にどの活断層が動くのか?そしてどこで地震があるのか?全く分かりません。そういう意味では酷似しております…。

カキ(柿)の実と、地震との共通する性質 
両者の性質を、整理して列挙すると、酷似していることが分かります。

カキの実の性質
カキ ①熟したのちに、実とヘタ、あるいは実と果柄との接着癒合の緩
    みが進行し、その実の自重に耐えられなくなったら落ちる。

   ②たくさんある。大きなカキの木には何百個という実がなる。複
    数の木では何千何万と沢山の実がある。

   ③カキの実が落ちる順番は予測できないことはもちろんである
    が、ある特定の1個の実に着目しても、その特定の実が何月何
    日の何時頃落ちるか予測は困難。

   ④実が何時落ちるか、また、落ちる順番は予測できないが、実は
    必ず落ちる。いつまでも落ちないで木にひっついていることは
    ありえない。

地震の性質
地震 ①地殻内にひずみが溜まっていき、やがて臨界点に達してパチン
    とはじける。膨張していく風船がはじけるみたい…。ある限界
    に達してカキが落ちたり地震が起こったりという意味では、と
    てもよく似ている。

   ②海溝型地震は数が限られているかもしれないが、内陸で起こる
    地殻内地震はたくさんある。地震を起こす活断層は日本列島に
    無数にあり、未発見の活断層もあるハズ。したがって、カキと
    地震では発生の時間スケールが違うだけで、沢山あるというこ
    とでは同じ。

   ③地震が何時、どこで、どの程度の大きさで予測するのは不可
    能。気象庁がちゃんと認めています。

   ④しかしながら、予測不可能ではあるが、やがて必ず地震はおこ
    る。東海地震であろうと、南海地震であろうと、いつか必ず発
    生する。つまり熟柿必落・地震必発ということ。

気象庁は地震予知は不可能だと言っています。 
気象庁ホームページ「地震予知について」

【引用開始】
地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです。例えば「(時)一年以内に、(場所)日本の内陸部で、(大きさ)マグニチュード5の地震が起こる」というようなあいまいな予測や、毎日起きているマグニチュード4程度以下の小さな地震を予測するような場合はたいてい当たりますが、それは情報としての価値はあまりないと考えます。少なくとも「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要があります。時を限定するためには、地震の予測される地域で科学的な観測が十分に行われ、常時監視体制が整っていることが欠かせません。そのような体制が整っていて予知のできる可能性があるのは、現在のところ(場所)駿河湾付近からその沖合いを震源とする、(大きさ)マグニチュード8クラスのいわゆる「東海地震」だけです。それ以外の地震については直前に予知できるほど現在の科学技術が進んでいません。
【引用終了】 強調青色着色は山のキノコ

●地震予知は、時・場所・大きさの3要素を細かく予測しないと予知したとは言えないし、それには科学的な観測・監視体制が敷いていなければダメで、予知の可能性があるのは唯一「東海地震」だけと、断言しています。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震が予測できなかったのは、当たり前であります。気象庁は東海地震以外は予知できないと言っておるのですが、ではその東海地震が予知できるのか?と聞かれたら、たちまちトーンダウンです。

気象庁ホームページ「東海地震の予知について」

【引用開始】
東海地震は必ず予知できるのでしょうか? 残念ながら、その答えは「いいえ」です。
前兆すべりが急激に進んでその始まりから地震発生までの時間が短い場合や、前兆すべりの規模が小さかったり、陸域から離れた場所で起こったりして、それによる岩盤のひずみが現在の技術では捉えられないほど小さかった場合などには、東海地震に関連する情報を発表できずに地震の発生に至ることがあります。
では、どのくらいの確率で前兆現象を捉えることができるのでしょうか? これも残念ながら「不明」です。
このように、東海地震を予知できない場合もあります。従って、他の地震と同様、自宅等の耐震性の確認、家具の耐震固定、食料・飲料水の備蓄の確認、避難場所や高台までの経路や移動手段の確認、家族との連絡方法の確認等、日頃からの十分な備えが大切です。
【引用終了】

●東海地震が予知できる可能性があるのは、①前兆現象があるだろうと考えられていること。②想定される震源域に高精度の観測網を敷いてあること。③判定するための「前兆すべりモデル」を明確にしてあること。3点を気象庁は挙げています。しかしながら、「前兆すべり」が小さすぎたり、沖合で生じたり、「前兆滑り」に即、地震本体が起これば予知できないのはもちろんのこと、「前兆すべりモデル」自体が一つの理論的な仮説であり、それ自体が間違っていることもあり得る、という意味を気象庁は正直に言っています。

●いやはや、地球温暖化では、異論・反論・懐疑論は山のようにあるのに、地球温暖化の原因を2酸化炭素のせいだと頑として譲らない気象庁ですが、地震予知はまあ無理だと正直にいう気象庁は、同じ気象庁であろうか? 驚きです。管轄する部署が異なるということがあるのかもしれませんが、これは利権の大きさの差ではなかろうか? と下衆の勘ぐりで勝手に想像しています。地球温暖化では総額毎年3兆円もの国家予算があちこちに流し込まれています…。
冬来たりなば春遠からじ…
●いよいよ冬の到来であります。わが兵庫県の最高峰の氷ノ山(1510メートル)で初冠雪という便りが届きました。隣県徳島の盟主の剣山(1955メートル)でも、三好市の観光ライブカメラで確認すると、初冠雪とも霧氷ともつかぬもので真っ白になっておりました。(ライブカメラを覆う保護ガラスにびっしりと霧氷がついていたので、不鮮明映像からは正確に確認できなかった…)とにかく西日本でも高い山から続々と冬の便りが届き始めました。

本日11月2日の朝、九州内陸部で冷え、今秋西日本初の氷点下です
11月2日朝の気温分布
↑気象庁サイトから。2012年11月2日午前6時のアメダス気温分布です。九州の中北部の内陸で氷点下を記録しています。熊本県阿蘇乙姫で、6時52分に-1.5度であります。九州の沿岸部では10度を越えているところがあるので、沿岸と内陸との気温差が目だっております。高層天気図を見ると、850hPa高度(おおよそ1500メートル上空)で0度の等温線が、瀬戸内海から九州中部辺りまで南下していました。850hPa面で0度線は、西日本の山で雪が積もる目安で、やはり氷ノ山で初冠雪がありました。

日本気象協会サイト 養父市在住「よとう晴」様が氷ノ山初冠雪を確認

【産経新聞】近畿で今季一番の冷え込み 寒気のマジック、小豆島で浮島現象

【産経記事引用開始】
 西日本は2日、上空に冷たい寒気が流れ込んだ影響で、今季一番の冷え込みとなった。香川県・小豆島では沖合の島が海面から浮き上がってみえる「浮島現象」が観察され、兵庫県の最高峰、氷ノ山(ひょうのせん)でも昨年より19日早く初冠雪を観測した。市街地でも今シーズン初めて厚手のコートをはおったり、マフラーやニット帽を着用して防寒する人の姿がみられた。
 浮島現象は海面近くの空気が日の出とともに暖められ、寒気との温度差で光が屈折して起きる蜃気楼(しんきろう)の一種。瀬戸内地方に冬の訪れを告げる風物詩で、小豆島町の福田港から北東約15キロの家島諸島(兵庫県)が海面から浮き上がってみえた。
【引用終了】(下線は山のキノコ、変なのはこの2点です)

●氷ノ山での平年よりも19日早い初冠雪を伝えています。

記事で、浮島現象の説明にちょっと変なところがあります。“浮島現象は海面近くの空気が日の出とともに暖められ” という説明では、海面直上の空気が暖められるのは、日の出の後の太陽で暖められるとカン違いしているようです。そうではありません。秋から冬は気温よりも海水温が高いので、毎面上の空気が暖かいのです。暖かい海面直上の暖気の上に、非常に冷たい空気が侵入してきて起こる 下位蜃気楼 が浮島現象なのです。

暖かい空気の上に、冷たい空気が接する場合に下位蜃気楼が起こるのですが、その暖かい空気の原因は、あくまでも海水の暖かさです。秋から冬にかけては比熱の大きい海水は冷えるのに時間がかかるので、相対的に気温よりも海水温の方が高いのです。

●おそらく、この記事を書いた新聞記者は、ネットなどで調べて「逃げ水」の説明にまどわされたのでしょう。逃げ水は道路のアスファルトが太陽で熱せられて起こります。浮島現象も逃げ水現象も、下部空気が熱く上部空気が冷たいということでは全く同じなんですが、上下2層の空気の温度差が生じる原因が異なるのです。

逃げ水 …… 下部の空気が熱せられる。太陽輻射で道路のアスファル
       トが焼ける。上部の空気は冷たいまま。

浮き島 …… 上部に冷たい空気が移流してくる。寒波の吹き出しや放
       射冷却で冷えた陸上の冷たい空気が、海上に流れ込んで
       くる。下部の暖かい空気はそのまま。

●私の観察では、浮き島現象は淡路島では9月中旬~下旬ごろから起こっています。なので、冬の風物詩などではなくて、本格的な秋を知らせる秋の風物詩なのです。おそらく、初冬のころの浮き島現象が大規模というか、派手なのでよく目立つからなのでしょう。新聞記者が気づいたり、一般からの情報が新聞社に寄せられるのは、誰でもがその現象に気づく初冬になってからなんでしょうけれども、よく観察すれば、もっともっと早い時期から起こっているのです…。

本日2012年11月2日の日最低気温の全国ランキングです
ただし、これは朝のランキングです。晩遅くになって長野県あたりが冷え込み、九州の2地点がベスト10の外に落ちてしまいました。
11月2日の日最低気温の全国ランキング
↑気象庁サイトから抜粋借用。夜になってから順位が若干変わってしまいましたが、驚くことには暖かいハズの南国九州のアメダス観測所が4地点もベスト10に食い込んでいます。普通はこのランキングは北海道が占めています。若干、岩手県や長野県の観測所が食い込む程度で、南国九州のアメダス観測所が最低気温のベスト10に顔を出すことなどまずありません。

●とても面白いのは、通常、北海道の観測所が独占するハズのこのランキングに、北海道の観測所が1つもないことです。今秋はこの現象が頻繁しています。偏西風の大蛇行が関係しているのでは? と直感するのですが、どうでしょうか。偏西風が大きく蛇行し、上空の低気圧(寒冷渦)の前面では低緯度からの暖気が大きく北上し、後面では北極圏からの寒気が低緯度まで吹き下ろす、ちょうど前者が北海道に当たり後者が九州に当たったと考えると説明がつきそうです…。
カキ(柿)の実が熟して落ちる順番は、予測できるか? (その1)
●「柿が赤くなると医者が青くなる」などという俚言がありますが、医者が真っ青になるほど、たくさん稔っております。この怪しげな俗説は検証されたハナシではないと思うんですけれども、秋も深まり夏バテからすっかり回復して体調もよろしく、また秋は稔りの秋で食欲もそそられ栄養状態が良くなり、病人が減るのでしょうかねえ?? ま、変な俗説であります。

●さて、橙色に色づいたカキ(柿)の実は、やがて熟柿(じゅくし)になって落ちます。最近は飽食の時代で、毎日が盆か正月みたいで御馳走三昧です。しがない庶民でも、毎日の食卓は江戸時代の大名みたいなものであります。で、庭先や田んぼの畦に植えられているカキが色づいても、誰も見向きもしません。昔はイタズラな悪童がよそ様の庭先のカキの実を失敬したものですが、今の子供たちは見向きもしません。で、ときおりカラスが来てついばむだけです。わたくし山のキノコも茅屋(ぼうおく)の裏庭に富有柿の木を1本植えていて、けっこう成っているのですがあまり採らずカラスさんの餌になっております。

たわわに稔ったカキの実

●近代科学の基礎に、開拓のクワを力強く打ち込んだアイザック・ニュートン先生は、リンゴが木から落ちるのを考察して、あらゆる物体は他の物体を引き寄せているのではないか?と演繹して、古典力学を築き上げました。カキの実が熟して落ちることを観察しても、何も見いだせないと思うんですけれども、毎年秋になると、熟した柿の実が落ちる順番は予測できるのであろうか? と鈴なりのカキの木を眺めています…。

熟柿が落ちるのは、生理落果とは別の現象
カキの実は梅雨頃と秋口によく落ちます。とくに雨や曇りの日が続いた場合にはバタバタと沢山落ちます。これは「生理落果」と呼ばれています。また、カキには大害虫のカキノヘタムシガという害虫がいて、カキの実をよく落とします。カキの「生理落果」や害虫による落果は、まだ未熟な青い実が落ちるのですが、大学農学部や農業試験場でよく研究され、論文検索で捜すと沢山の論文やレポートがヒットします。
収穫までに柿の実が落ちるのは?(奈良県HP)
カキの生産量が和歌山県に次いで全国第2位の奈良県は、カキの落果の代表的な原因を、①不受精による落果・②強樹勢による落果・③ヘタムシによる落果・④カメムシによる落果・⑤落葉病による落果、と5つ挙げて説明しています。しかしながら、これらは秋にカキの実が熟して落ちることを解説しているのでは全くありません。

●カキが、熟して落ちる場合、樹冠の外周のほうの実から先に落ちていくのか? それとも樹の懐の枝に成る実から先に落ちるのか? ヘタを木に残して実が落ちる場合と、ヘタと実が一緒に落ちる場合があるのは観察して知っていますが、それぞれの出現比率とかその相違の要因は何なのか? また、実が落ちるのも一斉に落ちることはなく、1か月ほどの時間をかけて落ちていくのが普通です。しかし、その様子を克明に記録した観察データは見当たりません。また、カキの実が熟して落ちていく生理機構はどうなっているのだろうか? 秋にカキが熟柿になって落ちるのはあまり研究されていないようです。というよりも、研究対象にならないのか? 捜してみましたが論文もレポートも見つかりません。

熟柿が落ちる順番は、予測できるのだろうか?
●すこし考察してみます。写真の柿の木には、ざあっと数えて70個ぐらいの実が見えています。ほとんどは橙色ですが、紅色になって今にも落ちそうな実も見えています。木の裏側にも実があるでしょうから、仮にこの木には100個の実が成っていると仮定してみます。

100個の実の落ちる順番と言う場合、まず最初に100個のうちの1個が落ちます。次に2番目に落ちるのは残りの99個の中の1個です。3番目に落ちるのは残りの98個の中の1個です。続いて、97個の中の1個・96個の中の1個・95個の中の1個、最後は2個の中の1個、そして最終的に残った1個が落ちるハズです。
ここで、柿の実が落ちる順番を考える場合には、その100個のカキの実に1~100の番号を付ける必要があります。落ちる順番と言うのですから、1個1個のカキの実をそれぞれ別々の物として “個体識別” しなければなりません。マジックでカキの実に番号を書くといいでしょう。

カキの実の落ちる順番を予測するには、まず、最初に100個のうちのどれが落ちるか当てなければなりません。次に残りの99個のうちのどれが落ちるのかを当て、そして、最後に2個残ったうちのどちらが落ちるか当てなければなりません。そうしないと予測は不可能です。しかしながら、最初の100個のうちの1個を当てるだけでも困難を極めます。至難のワザであります…。

カキの実が熟して落ちる順番を当てるのは、当てる確率はとてつもなく小さいのでありますが、当てる為の観察や研究をするので、全くの偶然性の賭けというわけではないが…
●最初に100個のうちの1個を当てるの試行をするのですが、偶然性の賭けでは当たる確率は100分の1、たった1%であります。とても難しいです。ここで観察を積むと、熟した実の落ちやすい条件がそれなりに分かると思います。たとえば果柄が細い実であるとか、風で揺れやすい枝に付く実であるとか、その枝に付く葉が少なくて充実していない実だとか、それなりに落ちやすい条件があるハズです。逆に何時までも枝にしがみついて落ちない実の条件もあるハズです。

したがいまして、デタラメにサイコロを振って偶然性の賭けをするというのとは、かなり違うということです。よく観察をし研究してから予測するのであれば、偶然性に賭ける確率よりは当たる可能性は高まるでしょう。観察を積み上げれば当たる確率1%も、10%に上げることが出来るかもわかりません。でも、たとえ当たる確率を10倍に高めたところで、延々と当て続けなければ、カキの実の落ちる順番は予測できません。

●もし、偶然性に賭けるとして、熟柿の落ちる順番を当てることが出来る確率は、(100分の1)×(99分の1)×(98分の1)×(97分の1)× ‥‥‥ ×(3分の1)×(2分の1)×(1)でしょうが、少々当てる可能性を高めたところで、1より小さな数字を次々に100回も乗じていくのだから、極限値ゼロに収束していくのと大して変わりません。

栽培カキが逸出して、山中で野生化しています
野生化したカキの木にも実が成る
↑南あわじ市賀集東山にて。山中で野生化した場合は果実が小さくなるのがほとんどですが、ときには、大きな実のこともあります。写真の木には栽培品と比べてまったく遜色のない立派な実が成っていました。ただし、野生状態では他の植物との競争が激しく、他樹に被陰されたり、蔓植物が這い登ったりして、木の栄養状態が悪いので実の着きかたが少ないです。写真では分かりにくいのですが、13個のカキの実が成っております。

●1から13までの番号を振り当てて個体識別したカキの実が、順に落ちていく「場合の数」は次の通りであります。これは、異なった13個のものを1列に並べる並べ方がいったい何通りあるのか? と全く同じことだから、単純に、13!(13の階乗と読む)を計算すればいいだけです。申すまでもなく、高等学校の「数学A」の教科書の「場合の数と確率」の一番最初の問題でありましょう。

13! =(13 × 12 × 11 × 10 × 9 × 8 × 7 × 6 × 5 × 4 × 3 × 2 × 1)= 6227020800 なんとまあ、62億2702万800通りであります。余談ながら、階乗に感嘆符の「!」の記号を使うのは、ビックリするような数字になるからであります。あくまでも可能性でありますが、62億余りの通りの順が起こりえるのです。もちろん、カラスに食べられないという前提でありますが、現実に起こるのはただ1通りであります。62億通りの可能性の中からただ1通りの現実が起こるわけですから、こんなことを予測するのは絶対に不可能でありましょう…。

(拙稿は続く)
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