雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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独断で選ぶ今年の11大ニュース
●本日は12月31日です。大みそかであります。泣いても笑っても2011年はこれで終了であります。つねに思うのですが、何かしようと理念を高く掲げて一生懸命やろうとしても、時間は仮借なく過ぎてゆき、何もできないままに終わります。そういうことが多いようであります。2年4か月まえに、民主党はこの国を根底から刷新しようと高い理念を掲げて、多数の有権者が支持し、政権交代をはたしました。

●民主党のマニフェストの土台部分にあった政策理念には、大きな3つの柱があったように理解しています。

1、対米隷属からの脱却。ものを言う強い日本を実現して、宗主国のいいなりにならず、日本のありかたは我々日本人が自分で決める。

2、官僚主導からの脱却。官僚主権をやめさせ国民主権を実現する。国会議員は国民から選ばれた代表であります。大まかな政策は全て国会議員が決めて、実務的なことを優秀な官僚たちにさせる。

3、政治とカネからの脱却。政治がカネのある人たちの意向で動かされて歪められているので、それをやめさせるには、企業団体の政治献金禁止をするしかない。

というのが政策理念の根本でありました。喧伝された「子供手当」だとか「高速道路無料化」などは、具体的政策についての枝葉末節にすぎませんでした。肝心の根幹部分の理念があまり語られることがなく、枝葉末節ばかりがクローズアップされたのは残念でありました。理念は極めて高いものがあったのに、その理念は木っ端みじんに雲散霧消してしまいました。2010年が無駄に終わり、またまた2011年もなんの見るべき改革も行われず無駄に終わりました。能力の高いはずの国会議員でさえ、なんにも出来ないままに終わるのですから、庶民がなんにもできないのは無理もありません…。1年が終わり、また1年が終わります。何も変わらず、何もできないのです…。

●さて、無駄に終わってしまった2011年ですが、今年の11大ニュースを独断と偏見で挙げてみましょう。

1、東日本大震災という未曽有の災害があった。
2、福島第一原発が核爆発を起こし放射能を蒔き散らした。
3、原発安全神話が全くのウソであることが判明した。
4、政府・官僚・業(東電)・マスゴミの癒着構造があぶり出された。
5、TPP推進者が売国奴であることがわかった。
6、管政権も野田政権も財務省のカイライであることが分かった。
7、近年希に見る爆弾低気圧(932hPa)の発生があった。
8、研究者たちが地球寒冷化説を一斉に唱え始めたこと。
9、COP17で事実上なにも決まらなく温暖化互助会が崩壊寸前である。
10、相撲の八百長問題で文部科学省やNHKに癒着があるとわかった。
11、陸山会事件裁判の登石裁判長が、証拠に基づかず推認だけで判決を
  くだしたこと。判決は証拠と法に基づくべきものだ!

★なお、反論は一切受け付けません。ま、過疎ブログなので万一にも反論コメントは来ないでしょうが、万一億一、反論コメントがあったら削除します。ブログは庶民が独断と偏見を主張できる唯一の手段であります。(私がブログを始めた理由は、政治的な独断を主張したいがためでありまして、実は、植物がどうたらこうたら言うことは、本当はどうでもいいことです。)私の基準では「なでしこジャパン」などもどうでもいいです。しかし相撲は大きな問題であります! 文部科学省の官僚と相撲協会の癒着があぶり出されたのです…。

●さて、7、の物凄い爆弾低気圧について敷衍いたします。まず次の天気図をご覧くださいませ。

2011年1月17日21時のアジア東部地上天気図

★爆弾低気圧というのは24時間で24hPa以上の中心気圧低下があったものを言うのですが、この天気図の北海道東方沖の低気圧は、中心気圧がなんと932hPaと解析されています。近年、希に見る発達した低気圧です。この低気圧は2011年1月17日21時と、18日03時の図で932hPaと解析されました。バイカル湖付近のシベリア高気圧は1050hPaです。両者の気圧差はなんと118hPaにも達しています。この低気圧の1000hPaの等圧線の直径は、日本本土が1個半はいるほど巨大なものです。巨大台風並みの物凄い低気圧です。ただし気圧傾度が台風ほど大きくないので、風速は30~40m止まりで、70mとか80mなどの暴風は吹かないでしょう。しかし、強風圏の範囲は巨大台風よりも大きいです。

★これが不気味なのは、温暖化ではなくて、寒冷化の兆しではないかとも考えられることです。気候は温暖化で荒っぽくなるのではなく、寒冷化で荒っぽくなると考えるべきで、温暖化利権者どもが主張するのとは全く逆です。すなわち、高緯度や北極圏が寒冷化すると熱帯や亜熱帯との温度差が非常に大きくなります。この温度差こそが低気圧が猛烈に発達するための生長剤です。そういえば、過去300年で日本本土を襲った最大の台風は江戸時代末期のシーボルト台風だとされています。まだ江戸時代初期の小氷期の名残がある時代でした…。政治的プロパガンダに過ぎないCO2地球温暖化説にたいする反証はたくさんありますよ…。

さて、2012年は932hPaを凌ぐ猛烈な低気圧がみられるか、大いに注目しています。



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立入禁止の観光施設! まやかしのエコ。
●いっぱんに観光地というのは、観光客で立錐の余地もないほど賑わっているものです。そこには土産物の店が軒をならべ、食事をするレストハウスもあるハズです。観光客が落とすお金で商売人は潤い、ひいては地域の経済に良い経済連関波及効果をおよぼします。観光客も「珍しいものを見ることができた」と喜び、商売人もお金儲けができたと喜び、地域自治体の税務課職員も観光施設からばくだいな固定資産税などが入って財政が楽になったと喜びます。皆が喜んでハッピーであります。

●わが淡路島南部の南あわじ市が誇るこの立派な観光施設は、一体何なのだろうか?? せっかくの観光施設であるのに、立ち入り禁止にしています。無理に闖入しようとする人を阻止するためにバリケードまでこしらえてあります。せっかくの観光施設であるから立錐の余地のないほどの観光客を誘致して、地域経済を潤わせる必要があるのに立ち入り禁止とは!! 私も観光客相手に商売をしたいのですが、これでは商売ができません…。立ち入り禁止の表示を無視して、不法侵入の容疑でタイホされるのを覚悟のうえで、すこしレポートしてみましょう。

南あわじ市経営の風力発電施設への入り口
↑これがその立派な観光施設です。風力発電であります。所在地は南あわじ市阿万丸田です。淡路島最南端の潮崎(しおざき)から北に約1.1キロのところです。写真に写っている煙突みたいなものが風車のタワーです。写真上部にブレード(羽)の一部が写っています。ナセル(発電機を格納している箱)は写真のもっと上で、写っていません。これは第三セクターとして南あわじ市が確か9割の出資比率で出資している風車です。
立入り禁止の看板がある
↑麗々しく立入り禁止の看板があります。風力発電施設の所に入ってはいけないという意味なのか、風車の奥に建築資材置き場があるので、そこに入ってはいけないという意味なのかは不明です。この看板を設置した主体は建築関係者なのか、役場行政なのかも不明です。
入り口にはバリケードが…
↑進入路の入り口に立派なバリケードがあります。このバリケードを置いたネライを想像すると、建築資材置き場のみならず、風車の所にも入ってはいけないと解釈できそうです。

●さて、南あわじ市当局は風力発電を「観光施設」でもあるという説明をしています。
南あわじ市のHP 風力発電についてのページ
南あわじ市のHP 風力発電の別のページ
【引用開始】
「風車の建設によりイメージアップにつながる新たな観光資源・シンボリックなランドマークとして有効です」
「風車の導入は、各地に新たな観光地を創出するなど、単にエネルギーを産み出すにとどまりません。南あわじ市には、鳴門岬をはじめ多くの観光資源を抱えていますが、これらの観光資源に加え、風力発電を市内に多数導入しウインドパークを設備することによって新たな観光資源の開発にも繋がると考えています。」
【引用終了】

★南あわじ市当局は、いまだに風力発電が観光資源だなどと愚かなことを言っています。底なしの愚かさ、ノーテンキさであります。南あわじ市は観光資源だといいながら、実際は閉鎖して立入禁止にしています。平成15年3月に出来てからづーっと立入り禁止です。観光資源だなどと言っているのは、本当にそう思っているからではありません。ハッキリ言って風車を導入するための口実です。

★実はこの風車は南あわじ市が作ったものではありません。2003年3月に旧南淡町が作ったものです。南淡町・三原町・西淡町・緑町が2005年に合併し南あわじ市になって、たんに事業を引き継いだものです。しかし旧南淡町の関係者が南あわじ市に移籍しているので、いまだに責任逃れのプロパガンダをしているわけです。
旧町時代にこの風車近辺で巨大な開発案件がありました。それはとん挫したのですが良からぬ情報も飛び交っていました。開発は単なる口実で狙いは土砂の採掘じゃないのか? ということでしたが、頓挫した代わりだったのかそうではなかったのかは情報が錯綜していたのでハッキリしませんが、計画では風車を3つも4つも建てる腹だったようです。山主との癒着だとか、建設利権だとか、いろいろと取り沙汰されていました。3つも4つもの計画があったのに、1つだけですんだのは不幸中の幸いです。

鳴門海峡に面した絶好の風況の立地のハズだが…
↑鳴門海峡に面していて、付近の樹木が偏形樹となるほどの強風地帯です。風力発電の立地の第一条件の「風況」に関しては素晴らしいところです。最高の場所であります。付近の偏形樹についてはこちら
問題は良からぬ噂があったということではありません。強風地帯という絶好のロケーションにあるにも関わらず発電実績があまりよくなく、(それゆえ、たぶん売電収入が少ないと考えられるので)経営状態が赤字垂れ流しになっていることです。毎年900万円前後の赤字垂れ流しです。南あわじ市は赤字垂れ流しの事業ばかりするので、南あかじ市(南赤字市)などと揶揄されています。

★この南あわじ市経営の風車は、NEDO(ネド、新エネルギー・産業技術総合開発機構)から1億9500万円の補助金を貰っています。民間には3分の1、公共団体には2分の1の補助金率から計算すると、ここの風車は約4億円であったと思われます。風車の法定償却年数は17年ときめられているようですが、減価償却すらままならず毎年900万円程度の赤字を垂れ流しているのです。
南あわじ市議会でもかつて問題になりました。「こんな赤字垂れ流しの風力発電など止めることはできないのか?」と問う勇気ある議員にたいして市当局の回答は、「途中で止めたら、補助金を返さんとあかんようになる」です。風車を続けても大赤字ですし、補助金受け入れ時の契約で退却もできないのです。もしこんなものが3つも4つも作られていたならばと思うと、ゾッとします。

補助金がこの国をダメにしている…、と言えそうです。市場経済・市場原理に任しておけば、絶対に存在しえない、あるいは存続しえない事業がまかり通って、国家の財政が食いつぶされているということを直視する必要があります。エコだ環境だとていよく国家財政に群がって補助金をかすめ盗る利権者どもが、寄生虫のようにおるということを知る必要があります。

付帯の変電設備も巨大だ
↑こんなのはまだ可愛らしい。本質的な問題は自然エネルギーの不安定さです。風力発電でも太陽光発電でも、その出力は大きく変動します。風が吹いたり吹かなかったり、晴れたり曇ったりとめまぐるしく変化します。そのままではグリーン電力は質が最悪で低品位電力です。そんな電力を使えばコンピューターなどいっぺんにダメになります。本当に対策を立てるには、スマートグリッドや電池などではなく、揚水発電所ではないのか? 実際に原発では揚水発電所がセットで運営されています。もし揚水発電所を建設・運用したならば、それは費用の増大を意味し、コストパフォーマンスの絶望的な低下をもたらします。

見る人が全くいない説明板…
↑2011年12月25日の表示板です。北西季節風が強いのでこの日は風車はよく回っています。しっかりと仕事をしていると言えましょう。しかしこんな日は1週間に1回しかないのが実態であります。

★この南あわじ市の経営する風車の稼働率を計算してみます。
この風車の発電能力は1500kW(キロワット)です。もし、一年中常に風車がフル回転できる風(ネドによると、おおむね13~25m/sの風速です)が吹き続けたとしたならば、
1500kW × 24時 × 334日 = 12024000kWhです。

南あわじ市のホームページから、平成23年1月~11月末の334日間の発電電力量の実績は、1919376kWh(キロワットアワー)です。
稼働率の計算は簡単です。単なる割り算であります。
1919376kWh ÷ 12024000kWh = 0.1596 稼働率は15.96%。

ここの風車は近隣住民に低周波音被害を及ぼしています。で深夜は止めざるをえなくなっています。その点を勘案すれば稼働率は20%程度かと思います。しかしながら、絶好の風況で稼働率16%で大赤字を示すところから考察すると、採算をとるには稼働率30~40%の必要があると見ています。仮に採算がとれたとしても莫大な補助金が流し込まれています。真に市場経済・市場原理で存在し、存続できる条件というのは、稼働率が60とか70%以上じゃないと無理ではないかと想像しています。ひとえに風車の根本問題は発電する電力量が少なすぎる点にあろうかと思います。

★お前は、定性的な極めてアバウトな議論に終始し、もっと定量的な分析をしなさいという批判も出てくるかと思います。しかしながら、詳細な発電データとか経理内容とか全く公開されていないので、残念ながら定量的な議論のしようがありませんよ…。
大寒波の襲来です! 除夜の鐘と大寒波とで、温暖化利権者どもの煩悩(108の利権)を吹き飛ばせ!
★大寒波の襲来ですね。特に北海道や東北地方の北日本では厳しい寒さに見舞われそうですね…。気象庁は『暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報』を矢継ぎ早に出して、“大変だあぁぁぁぁ!” と叫んでおります。

暴風雪と高波及び大雪に関する全般気象情報 第5号 気象庁によると、地球温暖化も大変なことらしいのですが、大寒波が来るのも大変なことのようです…。しかし考えてみれば、温暖化が恐ろしいことなのだから、大寒波が来るのは喜ばしいことではないのか? そもそも大寒波が来るということは、温暖化が収束している、あるいはその進行が一時中断していることを表すのだから、とても喜ばしいハズです。これは矛盾といえば大きな矛盾でありまして、大寒波の到来を国をあげてお祝いしなければなりません。

★500ヘクトパスカルの等高度線と、その500ヘクトパスカル面の気温の図を見ると、凄いです。めったに見られない第一級の寒波が北海道を虎視眈々と狙っているようですよ。政府は温暖化の進行の中断と、大寒波到来のお祝いとして、北海道および東北地方の国民に凍死の犠牲者がでないように、暖房用灯油を各家庭に無料配布をしなければならないと思います。

気象庁のサイトから
↑気象庁サイトの船舶向け天気図提供ページから採りました。12月23日00時の500ヘクトパスカル面の等高度線と、その500ヘクトパスカル面の気温分布図です。(上空5000-5500mぐらいの気温分布です)寒気の中心は-45.5度もあるではないか。真冬でもめったに現れない大寒波のようです。今まさに北海道に襲いかかろうとしています…。わが淡路島は-27度線が迫っておりますが大難は回避できそうで、ひと安心です。『気象庁 船舶向け天気図提供ページ』 で高層天気図など専門図が色々と見られます。

★この大寒波襲来で温暖化利権者どもが少しはおとなしくなると思いますから、そのてんは誠に喜ばしいかぎりですが、凍死者はじめ雪害等の大きな被害がないようにお祈りいたします…。

気象庁サイトから
↑12月24日00時の図です。上空の-45度以下の寒気がいよいよ北日本に迫ってきました。寒気の中心は-48度ではないか! わが淡路島の上空にも-30度線が南下してまいりました。大雪の目安とされる-36度線が山陰から北陸にかかっているではありませんか。

★500hPaの5100mの等高度線と、-42℃の等温線はほぼ一致しています。まるで舌のような形をしています。なにか意思を持っているみたいに見えますが、これから北日本を舌舐めずりするかのようで不気味です…。被害のなきようお祈りをいたします…。
諭鶴羽山系の「倒木更新」のなりかけ
●「倒木更新」という言葉があります。うっそうと茂る森林のなかで、強風とか寿命で老大木が倒れたら、その森林の跡つぎの木がその倒れた老大木の上で育つことを指しています。特に針葉樹に多く見られ、針葉樹の幹はまっすぐなので倒木更新で育った次世代の樹木が、定規で線を引いて植えたみたいに一線上に並んでいるのを、高い山に登った際によく観察するところです。西日本の暖帯の照葉樹林ではまず見られない現象であります。すくなくとも私は諭鶴羽山系では倒木更新の実例を見たことがありません。(その前段階というか、なりかけならば谷の奥などで見られます)

プロの動物写真家の原田純夫様のサイト を拝見しますと、絵にかいたような典型的な倒木更新の写真が見られます。森林生態学の教科書に載せられるような倒木更新の見事な写真です。

●淡路島から日帰りもしくは1泊2日の日程で登れる四国東部の剣山系であるとか、紀伊半島の大台ケ原山・大峰山では、標高の高いブナ帯や亜高山のシラビソ・トウヒの針葉樹林帯ではありふれた現象です。全国的にも、倒木更新が見られるのは標高の高いところや北海道など北の地方のようです。倒木更新が見られるのは主に蘚苔林(モスフォレスト)が発達するところで、降雨が多く、常に雲霧がかかるようなところです。そうでないと倒木にコケがつかず、乾燥して樹木の種子が発芽生育できない…。

『あるっく屋久島』様の屋久島の蘚苔林 の写真を拝見すると魑魅魍魎が出てきそうな深い森です。このような環境に倒木更新がよく見られるハズです。大台ケ原山も、中部山岳の亜高山の針葉樹林帯も屋久島の蘚苔林に似ています。

不朽した倒木の上の幼個体
↑南あわじ市北阿万の大日ダム周辺の山の海抜300m付近です。淡路島のような暖帯照葉樹林では非常に珍しい光景であります。たぶんスギの倒木であろうかと思われます。この倒木の不朽はかなり進んでいて、幹の材部も朽ちて腐葉土のようなものに近くなっております。この倒木の表面にはびっしりとコケが付着しております。

コケの観察はまだしていないので種名は全く知らないのですが、コケがびっしりと付着していることが、この場所がじめじめしていて湿度が高いことを物語っています。付近の谷に累積するゴロタ石や浮石の表面にも色々なコケがびっしりと付着しています。まるで中部山岳のような光景です。この場所は山の北斜面の谷筋です。谷筋の西側にも東側にも山の尾根が張り出していて、風を防ぐような地形になっています。地形が高い湿度を保っているのではないか?という印象です。

写真で見る範囲の倒木上には、6個体の樹木の子供が生育しています。種類ははっきりしませんが、大きいものはシキミらしい感じです。この樹木の子供たちは朽ち果てて土に還っていく倒木を養土・肥やしにして育つものと思われます。また、コケに覆われているから少々の旱魃にもなんとか持ちこたえると思われます。今後、この倒木上で生育している樹木の子供たちがどうなるか、推移を観察するのも面白そうです。ただし、数年とか数十年という時間スパンの気の長い観察になりますが…。
諭鶴羽山系の灘海岸が北限地の、「マルバハダカホオズキ」の実が赤く色づいています。
●12月から1月の厳冬期にかけて淡路島南部の灘海岸を飾るのが、ナス科のマルバハダカホオズキです。ハダカホオズキの変種とされます。ハダカホオズキは諭鶴羽山系の各谷ごとに点々とあるのですが、マルバハダカホオズキは諭鶴羽山系の南側の海岸にしか見られないようです。マルバハダカホオズキは淡路島南部の上灘あたりがこの植物の分布北限地とされています。

●ハダカホオズキが枝が間延びしていて草丈が大きく、葉も長細くて大きいのに対して、マルバハダカホオズキの方が枝ががっちりとしていて草丈が小ぶりです。そして葉もやや小さくて丸っこい感じです。観賞価値はだんぜんマルバハダカホウズキの方が上位であります。とくに、冬に赤い小さな宝石のような実をびっしりと成らせているのは大変に美しいものです。この赤い実は食毒不明であります。

『兵庫県レッドデータブック2010』ではマルバハダカホオズキをBランクの貴重植物としています。

『日本のレッドデータ検索システム』によるマルバハダカホオズキの各県のレッドデータ状況

マルバハダカホオズキ
7~8年まえには灘海岸の県道の山手側の擁壁にたくさんありましたが、2004年の記録的大雨により道路の法面が各所で崩壊し、マルバハダカホオズキが大きな痛手を負いました。僅かに残っていたのですが、今年の大雨で追い打ちをかけられ個体数が激減したようです…。分布の北限地でもあるので、自生地の保護の必要性がありそうです。

マルバハダカホオズキ
赤い小さな宝石がたくさんぶら下がっているように見えます。食用や薬用にするクコの実にとてもよく似ています。しかしながら、ナス科にはハシリドコロとかヒヨドリジョウゴなど毒草がたくさんありますから、不用意な試食などしないほうが無難です。つい手を出したくなりそうですが、見るだけならば中毒することはないので、見て観賞するにとどめておきましょう。
淡路島の最南端(その2) 海岸の風衝地帯に生活する「ハマヒサカキ」
●ハマヒサカキは淡路島では南部の海岸地帯に見られます。洲本市由良から灘海岸、そして阿万・門崎さらに旧西淡町の播磨灘沿岸に分布しています。いずれの場所でもハマヒサカキが自生する環境は風の強い所です。海風が吹き上がる海食崖(断層崖)の上とか岬の突端とか、あるいは谷の河口付近です。すこし内陸の風の弱いところではヒサカキが優占していて、ハマヒサカキはまず見られません。海岸の風の強いところにはハマヒサカキ、内陸の風が弱いところはヒサカキがと、見事に 「棲み分け」 ております。

『兵庫県レッドデータブック2010』 ではハマヒサカキはCランクの貴重植物

扁形強度4の見事なハマヒサカキ
見事な扁形樹
↑ 強度の扁形樹となっております。この個体の根元は写真の左下にありますが、主幹・側枝の全体がその根元の右側に流れています。海食崖 (断層崖) を吹き上がる風がいかに強烈であるかを見事に示しています。扁形樹の扁形の程度が、その風衝地帯の卓越風の強度や風向を示す指標になっています。
扁形の程度を数値で表す
●扁形樹を生物指標として用いて、その地域の風の強弱・風向の分布を調査するさいには、扁形の程度によって1ー4の数字で表すことが多いようです。あるいは扁形なしのばあいを0として、0ー4の数字で表します。そして樹種・扁形の方向・扁形の程度などを調査し、地形図のうえに調査結果をプロットしていきます…。アマチュアでも出来る調査として、自分は、南あわじ市の鳴門海峡に面する地域の克明な調査を一人でやっているのですが、膨大な手間が必要で、 「扁形樹から見た風況分布図」 が出来るのは大分先になりそうです…。

ハマヒサカキの葉
↑ ハマヒサカキの葉は (ヒサカキと比べると) 小さく、丸みを帯びていて、葉の先端は尖らず僅かに凹むこともあり、葉の縁が反って裏側に少し巻きこんでいます。葉の厚みはやや厚くて堅いです。乾燥・強風に耐えるために硬葉樹化しているような感じであります。矮小化したものでは密生する葉群を一瞥すると、シダ植物のマメヅタを連想します。あるいは庭木に利用されるツゲの木の葉に似ています。

ハマヒサカキの花
↑ ハマヒサカキの花期も果期も今頃 (12月) です。花も実も同時に観察できます。ハマヒサカキは雌雄異株ですが、写真のものが雌株か雄株か観察し忘れてしまいました。しかし、花ばかりで果実が見えないので雄株なのか?

ハマヒサカキの果実
↑ ハマヒサカキの果実は熟すと黒い色になります。写真のものには果実だけで花が写っていませんが、たいていは果実は去年に出た枝になり、花は今年出た新しい枝につきます。したがいまして、花は上の方に咲き、果実は下の方に付いております。

こちらはヒサカキ

これもヒサカキ
↑ この2枚の写真はヒサカキです。ハマヒサカキとは兄弟なのですが、葉の印象がまるで違います。手で触るとハマヒサカキよりも若干葉が薄く柔らかいような感触がいたします。

両者を比べる
↑ 左のものがハマヒサカキです。葉は小さく丸いです。葉の先端は尖っていません。 右のものがヒサカキです。葉が大きくて薄く長細いです。先端が尖っています。

ハマヒサカキの利用
↑ ある無人野菜販売所の店先にクリスマスツリーふうの飾りがありました。なんと使われている木はハマヒサカキです。そういえば、この野菜販売所の横の土地にハマヒサカキの植え込みがありました。その植え込みの枝を使ったのでしょう。そこは海岸から5km以上も内陸にあるので自然分布とは考えにくく、おそらく植栽されたものと思われます。

たまたまその無人販売所の経営者のおばちゃんがいて話を聞くことができました。「この木は生け花の材料にいいんですよ。生け花のグループでこの木を使っています」 ということでしたが、ハマヒサカキの名は知らなかったです。ハマヒサカキは乾燥に強くよく生長しても2ー3mほどにしかならないので、生け花のほか、庭木とか道路の中央分離帯の植え込みなどに利用できそうです…。



紫色の実は高貴なものの象徴なのか? 「ムラサキシキブ」と「ヤブムラサキ」
●歳末のいま時分は諭鶴羽山系の随所で、ムラサキシキブやヤブムラサキが小さな実をつけています。まるで紫水晶かパープルサファイアのような美しい紫色の実です。『兵庫県植物目録』によると、淡路島でもこれらに似た仲間のコムラサキやオオムラサキシキブの標本が採られています。しかしそれらの近縁種が本当に自然分布なのか疑問のあるような気がします。栽培品起源のものではないか? と思うのですが正確なことは私にはよくわかりません。とにかく諭鶴羽山系ではムラサキシキブとヤブムラサキはどこにでも沢山あるのですが、コムラサキとオオムラサキシキブは全く見られません…。

ムラサキシキブ
↑これはムラサキシキブです。やや逆光気味の写真になりましたが、枝と言う枝にびっしりと実がついています。
ムラサキシキブ
↑これもムラサキシキブです。これら2枚の写真は色合いを少し調整しました。採取して持ち帰った果実の色と写真の色が一致するように色校正しました。実際の現物はほぼこの色です。というのは、その個体により変異の幅が意外に大きくて、果実の色が木によって微妙に異なります。下の写真では、果実のなる枝がブドウの房みたいにダラリと垂れ下がっているのが面白いです。

●果実の色合いが紫色だけでなく、かなり濃い桃色がかったものもあります。葉の縁の鋸葉の粗いものもあるし、細かいのもあります。しかも、葉の縁全体に鋸歯があったり、葉の真ん中より上部のみに鋸歯がある個体も見ました。果実のつく細い枝(果梗)が葉の付け根から出ることもあれば、葉の付けの4ー5㎜上部から出る個体もあります。ですので、植物図鑑など書物の検索表などを参考にする場合は、変異の幅がかなりあることを認識しておくほうが良さそうな気がします…。

ヤブムラサキ
ヤブムラサキ
↑この2枚の写真はヤブムラサキです。上の写真のものは葉がほとんど落葉しています。下の写真のものは、葉が残っているものを探して枝を採取し、紙の上に置いて写真を撮りました。ムラサキシキブと比べると、ヤブムラサキは似てはいますが、一目見て異なります。その違いは微妙なのですが、どちらであるか判別できないという紛らわしいものは全くありませんでした…。

両者を並べた
↑左側のものはムラサキシキブです。右側のものはヤブムラサキです。一番の相違点は、果実の大きさです。ヤブムラサキの方が明らかに大きいです。ヤブムラサキの果実の径は4ー5㎜あります。一方ムラサキシキブの果実の径は3㎜程度です。それから、ヤブムラサキの葉やガクにはルーペで見るとびっしりと毛があります。

★さて、紫色というのは古来から高い位を象徴する色とされてきました。今の天皇陛下は江戸城の跡におるのですが、明治の初めまで天皇一族がおった京都御所では、一番のメインの建物が「紫宸殿・ししんでん」で紫の字が入っております。中国でも、明朝から清朝にかけて(15世紀~20世紀初頭)皇帝がおった宮殿は「紫禁城・しきんじょう」です。やはり紫の字が入っております。
他にも、仏教界で宗派にもよるのですが出世して位の高い僧になると紫色の袈裟を着るみたいですし、神社界でも教派神道・神社神道をとわず位の高い神職は紫のハカマをはくようです。そもそも、飛鳥時代に規定されたお役人の序列制度の「冠位十二階・かんいじゅうにかい」では、紫や青の寒色系統は位が高いことを表し、赤や黄などの暖色系統は位が低いことを表している、という考証もあるらしいです…。
ウィキペディアより 冠位十二階(かんいじゅうにかい)は、推古天皇11年12月5日(604年1月11日)に定められた位階制度。

多分、昔は草木根皮のたぐいで布を染色していましたが、紫色に染めるというのが材料的・技術的に難しくて、ゆえに紫に染色した布が一番高価であった…、そうすると収入の沢山ある位の高い人しか紫の衣装を身に付けることができなかった…、のではないか?(勝手な想像です)

★したがいまして、しがない庶民が家の庭に紫色の実のなるムラサキシキブやコムラサキを植えるのは、分不相応であり、そぐわないと言えましょう。逆に言えば、ワシは位が高くて偉いんだと虚勢を張りたければ、それらを庭にたくさん植えるといいでしょう…。女性ならば紫色の帽子とか紫の宝石の首飾りなど、身につける衣装に何か一点紫色のものを取り入れるといいでしょう…。

ウミウ(海鵜)は、灘海岸の冬の風物詩
黒い岩にウミウが集団で羽を休めている姿を見ると、ああ、また冬がきたのだなあという実感がします。

  灘を行き黒岩のそば通るとき
             ウミウの姿 冬がまた来る

と一首短歌を詠んでみましたが、なんだかパロディーぽいです。原作の歌人は誰だったか名前を忘れました…。このウミウがいる岩は南あわじ市灘黒岩の海岸にある 「黒い岩」 です。 『角川日本地名大辞典28兵庫県』 によると、「地名は、海岸の黒岩に由来するとみられる」 としています。おそらく、海岸にあるこの大きな黒い3個の岩を指すのであろうと考えられます。しかし、江戸時代末期の安政4年に成立した 『味地草』 にはそんなことは書かれていないので、この黒岩の地名の語源説は少し考証の必要がありそうです。


ウミウの集団

●2個の大きな黒い岩にウミウが24羽おります。この写真は縮小しているので判りにくいのですが、元版の写真をよく見ると確かに24羽おります。朝の採餌をおえ日中は岩の上で休んでいることが多いようです。この集団の大部分はウミウ (海鵜) ですが、元版の写真でよくみるとヒメウ (姫鵜の意味か?) が混じっています。多分ヒメウが5羽混じっているようです。ヒメウの方が若干小型であるのと、嘴の根元付近や目の周りの模様が異なります。

ウミウもヒメウも冬には灘海岸では普通に見られ、冬の風物詩
灘仁頃や灘地野の海岸のちょっと沖の岩には、どの岩にもおります。多分これらは留鳥 (りゅうちょう) じゃなくて、どこからか渡ってきているハズです。春になるといなくなります


ウミウ

●二つの岩にいる24羽のウミウ (ヒメウも) ですが、右 (西) を向いたり左 (東) を向いたり、各自いろいろなポーズを取っています。よく観察すると次のようです。

西の方を向いているもの…………… 16羽
東の方を向いているもの……………… 5羽
北の方を向いているもの……………… 1羽
南の方を向いているもの……………… 1羽
羽の中に首を突っ込んでいるもの…… 1羽


●66%の個体が西をむいていますが、何か意味があるのでしょうか? この写真を撮ったのは本日12月17日正午ごろで、太陽は南中しています。今の時期は太陽の南中高度は35度ぐらいです。天気は晴れ、西風が強いです。風上に向かって止まるという習性があるのか? 太陽の位置に対して向ける姿勢が何かあるのか? 採餌で濡れた羽を乾かすのに最適な姿勢があるのか? あるいはリーダーが向く方向に皆が従う? 一斉に右に倣えなのか。或いは潮の流れを監視している? (漂流物から、潮が西から東に流れています) 皆がてんで無秩序で思い思いの姿勢であるならば、こうは揃わないと思うのですが、何か多くが西を向いている理由がありそうな気がしてます…。

岩の上が白っぽいのは糞のためです。このウ (鵜) たちが海に潜って餌の魚を獲る姿もよく見かけます。ウが漁を終えると岩の上で一服、そして糞をします。灘海岸の岩には海鳥の糞が堆積して白っぽくなっているところが何か所かあります。ひょっとすると何万年か後にはグアノと呼ばれるリン鉱石になっているかも?
Wikipediaより グアノには 「窒素質グアノ」 と 「燐酸質グアノ」 の2種類がある



淡路島南部で、“高温時の降雪” を確認!
本日は2011年12月16日です。

●今日、わが淡路島南部の南あわじ市で降雪がありました。(わたくし山のキノコが確認した)正式にはわが淡路島で降雪も結氷もサクラの開花など生物季節も観測されることはありません。と申しますのは、気象庁がリストラして測候所を次々に廃止したためです。現在では洲本測候所は無人の特別地域気象観測所に移行しています。測候所の職員が目で見て確認していたデータは無人になるとともに途切れてしまいました…。で、サクラの開花などの生物季節については有志の市民団体などが観測しているようですが、観測方法や標本木が異なるみたいで、旧洲本測候所のデータと連続性があるとはとても思えません…。

●おかみは(政府や環境省や気象庁など)地球温暖化の影響でサクラの開花など生物季節の異変が起こっていると、プロパガンダにはとても熱心であります。ところが、その肝心かなめのきちんとした観測がおろそかになっています。測候所を次々に廃止してしまったので、生物季節などのデータが途絶えてしまいました。地方気象台等ではまだそれらの観測は続いておりますが、地方気象台といえどもたいてい県庁所在都市にあるため、すくなからずヒートアイランド現象の影響を受けています。で、生物季節の観測が気候変動の指標ではなく、ヒートアイランド現象のモニタリングになりがちであります。
おかみは測候所を廃止するのではなく、ヒートアイランド現象の影響の少ない旧測候所の観測を強化し、人材を厚く配置し、より一層の生物季節の観測を充実すべきであるのに、やっていることは矛盾しています。観測をないがしろにしております。こんな矛盾がまかり通るのは、恐らく、その言葉とうらはらで地球温暖化説など政府自身が信用していないためだと思われます……。
(本当に地球温暖化が心配であるのならば、旧測候所での観測を強化するハズです)

●さて、本日降雪を目撃・観察した時刻・場所は次の通りです。3回目撃しました。3回とも数分というちょっとの間ですが、みぞれではなく完全な雪の状態でした。北西季節風が強く日本海側の対流性の降雪雲がこちらに流れてきて、午前9時から午後3時くらいまで時折しぐれたのですが、陽が陰ると雪となったという感じです。

1回目 南あわじ市灘城方 海抜55m 09時40分ごろ
2回目 南あわじ市志知  海抜5m  13時30分ごろ
3回目 南あわじ市灘大川 海抜50m 14時40分ごろ

降雪時の気温等のデータ
↑気象庁のHPから降雪の目撃した時間帯の気温等のデータを採り、表にしてみました。アメダス観測所のある場所と降雪を目撃した場所は異なりますが、正式な気温観測データはこれしかありません。アメダス南淡が降雪目撃場所に数キロと一番近いです。この表から気温が6-7℃とか、7-8℃とかの高温時に降雪があったことが分かります。降雪があった場所では、先にみぞれが来て局所的に気温を2-3℃下げて、その後に降雪が来たということも有りうるでしょう。であったとしても、意外な高温時に雪が降ったと言うことができます。

★本日の意外な高温時に雪が降ったという現象を考えてみたら、特徴的なことは、空気が乾燥して湿度が非常に低かったことが挙げられます。今日は兵庫県中部・南部に乾燥注意報が出ていました。近県でも大阪府全域・和歌山県全域・香川県全域・徳島県全域など広い範囲に乾燥注意報が発令されていました。

本日の各地の午前9時から午後3時までの毎正時での湿度の範囲は次の通りです。洲本市が若干湿度が高くなっているのは、観測所が原生林の側にあるためだと思います。

兵庫県洲本市   47-71%
兵庫県神戸市   32-56%
兵庫県姫路市   34-60%
和歌山県和歌山市 31ー51%
徳島県徳島市   38-55%
香川県高松市   35-53%
香川県多度津市  41-59%

日本気象学会 機関誌『天気』2001年48巻1号 33-37貢 天気の教室 松尾敬世「雪と雨をわけるもの」 を閲覧すれば、高温時に雪が降るのは、湿度が非常に低い場合に起こることがわかります。
本日昼の淡路島上空の気温の0℃の高度が800-900mぐらいであっただろうと思われます。気温がプラスゾーンに雪片が落ちてきても、湿度が非常に低いために、雪片の表面がわずかに溶けて、あるいは昇華して、気化熱を雪片から奪いながら地上に落下してきた…、つまり気化熱を奪って雪片が溶けないように冷やしながら落下してきた…、ということのようであります。(湿度が高いと蒸発や昇華が起こりにくいので、落下する雪片が冷やされない)

降水(雨・みぞれ・雪)と、気温・湿度との関係
↑松尾敬世『雪と雨をわけるもの』から。地上での降水が雨になるか、みぞれになるか、雪になるかということと、気温と相対湿度との関係を表すグラフ。湿度が40%とか50%とかの低い場合は5ー6度とか6ー7度の気温でも雪になることがある。

淡路島の最南端 (その1)
●淡路島の最北端は海岸のごく近くに道路がついていて、駐車場や展望するところがあって観光客で賑わっています。最北端の海岸は「松帆の浦」と申して、万葉集にも詠われる有名な地名です。玉石が寄せる波と引く波のたびにガラガラ・ザーッと子守唄みたいに音を立てていて、去来する沢山の船舶を眺めたり、幅3.6キロの明石海峡の向こうには高層ビル群が墓石のように並んでいるのが見えます。風向明媚な観光地であり史跡もあります。

●一方、淡路島の最南端は印象がまったく異なります。地の果てに来たかのような錯覚がいたします。この淡路島の最南端は地元の住民でさえめったに立ち入らない秘境のようなところです。そもそも、そこに至る道がありません。干潮のときに足場の悪い岩石海岸を歩いていくか、あるいは、最寄りの道路の終点から藪漕ぎをするしかそこへ行く手段がありません。しかも海岸伝いを行けば、潮が満ちてくると帰れなくなる危険さえあるのです。また、付近一帯は鳴門海峡に面した強風地帯にありますから、生育する植物が極端に扁形し矮小化しています。独特な景観を形作っているために、人家からわずか1.5~2.0キロしかはなれていないのに、僻遠の地に来たような錯覚の起こる場所であります…。

国土地理院の地形図
↑156.8mの三角点の山の北斜面には林道がたくさんついています。まるで柑橘類の葉に付くミカンハモグリガの幼虫(通称、絵かき虫)が葉の表皮の下を這いまわって模様を描いたように見えます。これは昔田舎の土地、原野まで買いあさられた土地ブームの名残です。開発業者が別荘地にしようとしたのですが、もくろみはあえなく失敗、今はほとんど廃道となっております…。(2軒ほど住んでいる人がいるみたいです)

★地形図で示したところの海岸は100%完全な自然海岸です。コンクリートで塗り固めた護岸もなければ、醜悪な形の消波ブロックもありません。なすがままに波で洗われる自然のままの海岸で、波による浸食も激しいのですが、これは貴重な海岸であります。

鳴門大橋を遠望する
↑淡路島の最南端の潮崎(しおざき)から北西方向の大鳴門橋を遠望しました。橋右岸のアンカーブロック(写真で白く光っている台形のもの)まで8.6キロ、橋左岸のアンカーブロックまで9.5キロの距離です。

崖の上から海を眺める
↑高さ30mほどの海食崖(かいしょくがい)の上からま南を眺めました。南から南南東の方向は外洋の方に開けています。ので、南の「まぜ」とよぶ風が吹くときには、外洋からの吹送距離が非常に長くなるので、意外な大波が打ち寄せてきます。そのために瀬戸内海エリアのなかでは、特異的に海食崖が発達しています。

★あるいは、西南西~東北東の方向に延びる灘海岸自体が、地塁山地である諭鶴羽山地の南斜面にあり、地学の教科書に載るほどの有名な断層海岸です。詳細な地質図を見ると、中央構造線に伴う断層帯が海岸付近を走り、一部が陸上を通っています。したがって海食崖ではなく、断層崖(だんそうがい)と言うべきかもわかりません。しかしながら太平洋からの激しい波浪による波食(海食)作用もあるのは否定しがたく、正確にいえばもともと断層崖であった急斜面ないし崖がさらに波により削りこまれた…、ので断層崖と海食崖とが重なっているというべきなのであろうか…?

海食崖の発達する自然海岸
↑ここが淡路島の最南端の海岸です。北緯34度11分20秒です。ここはそう簡単に来れるところではないので、訪れる人はめったにいません。人跡希なる所なのです。雲霞は渺茫として流れ風がひゅうひゅうと鳴り、ひっそり閑としています。

★ある意味では非常にさびしい所ですが、訪れる人がほとんどいないので磯が荒らされていません。大潮の干潮の時には磯でタコがたくさん獲れたり、“△△” や “☆☆” もたくさん獲れる穴場でもあります。(残念ながら、漁業権の問題があるのでハッキリ書くことができません…)

海食崖の貴重植物
↑写真の下部にべたーと匍匐状に広がる低木がハマヒサカキ(兵庫県レッドデータブック2010でCランク)です。写真の下部左側にある草がキキョウラン(Bランク)です。そのキキョウランと同じようにしか見えないのですが写真の真ん中付近の草はススキです。他には、写真の上部には、匍匐状のウバメガシ、丈わずか30㎝ほどに矮小化したケネザサ、それからクロマツが写っています。いずれの種も海食崖を吹き上がる強風と、土壌のない乾燥する岩場という環境のために、極度に矮小化し扁形樹となっております。
やはりこの国は植民地だ!
★とんでもないニュースが出ていたようです。やはりそうなのか、さもありなんと言う印象がするのですが、やはりこの国は紛うことのない植民地であります。もちろんアメリカの植民地です。宗主国はアメリカということであります。

TPP(Trans-Pacific Strategic Economic Partnership Agreementの略称で、太平洋横断戦略的経済連携協定と訳すのが正しい)の議論の中で、TPP反対派が、これはアメリカが自国の利益のみを考えて理不尽な要求を日本に押しつけるものだ、という意味の批判をしました。するとTPP推進派が、そうじゃないんだ、アメリカが押し付けている要求じゃなくて、日本が日本の国益になるからどうか日本をTPPに参加させてくださいと、日本の方が頼んでいるのですよ、だから、アメリカが押し付けていると言う批判は当たらない、と言っていました。

★そんなアホウなことがあるまい、推進派にしてもアメリカの要求をはねのけるのは困難なので、やむをえず、あるいは仕方なく、アメリカの要求に逆らうとどんな仕打ちを受けるか分からないので、アメリカが怖くて、しぶしぶ推進せざるを得ない…、という面もあろうかと想像していました。ところが、そうではなく、この国はとことんアメリカの属国であり、隷米植民地であることがハッキリしました。

東京新聞 TOKYOU Web 2011年12月4日 『日本政府OB TPPで“ガイアツ”要請』
【引用開始】
【ワシントン=久留信一】「日本の元政府関係者からガイアツを頼まれた」。米通商代表部(USTR)のカトラー代表補は二日、環太平洋連携協定(TPP)への日本の参加問題で、日本政府OBからの働き掛けがあったことを明かした。
 野田佳彦首相が、TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る方針を表明した十一月十一日までの国内協議の最中、数人の元日本政府関係者が訪ねてきて同代表補に「少しガイアツをかけて、TPP参加が日本にとってよいことであると伝えてもらえないか」と、TPP参加を日本に促す働き掛けを求めたという。代表補は、関係者の具体名は明らかにしなかった。
【引用終了】

●このニュースの信ぴょう性はいかがであろうか? このニュースの内容を信用していいのだろうか? という気もします。日本側の草の根の反対運動・抗議集会・反対世論などを見たアメリカ側が、日本の反米感情が爆発するのを恐れて、“アメリカは何も要求していない、日本側が働きかけてきたのだ” と反米の矛先をかわすために作ったハナシでは?という可能性も考えられます。(勝手な想像です)
「日本に外圧をかけてくれ」などと米国に頼んだというスパイのような売国奴の日本政府OBは一体誰なのか? 国会で問題にして、真相を明らかにしてほしいものです。

●このニュースが信用できるものであるならば、この国はどうしようもない属国です。日本は、アメリカ合衆国日本州であり、日本国総理大臣はアメリカ合衆国日本州の州知事ということであります。あるいは、アメリカが属国日本を支配統治するために東京に設置した日本総督府の三代目の総督ということであります。政治経済学者の植草一秀先生はポチ1号・2号・3号と言っています。

一代目の日本総督府の総督………小泉純一郎(ポチ1号)
二代目の日本総督府の総督………菅 直人(ポチ2号)
三代目の日本総督府の総督………野田佳彦(ポチ3号)

この国は、政府・外務省・財務省だけでなく、官僚や政治家や御用学者や御用マスゴミたちにいたるまで売国奴がうじゃうじゃにいるようです。愛国心を叫んでいる保守・右翼勢力の連中にしても、口先では我が国の美しい歴史や伝統を守ろうなどと叫んではいますが、一皮むけば隷米の代理人に成り下がっています。たとえば彼らは異様に中国を目の敵にしていますが、それは隷米の裏返しのように見えます。日本会議もあんなもの口先だけのペテンだ。わたくしもある立場上、日本会議の傘下のある政治団体の会員になっておりますが、もはや脱退するしかありません…。これから退会届を書こうと思います。
淡路島でも、今冬初の氷点下だ!
本日は2011年12月10日です。今日は本当に寒かったです。今日はわが淡路島でも今冬初の氷点下を記録しました。淡路島でも、内陸部の盆地状の地形のところとか、山地と平野部の間の谷間で斜面下降流がたまって冷気湖が形成されるようなところでは、水たまりなどで氷が見られたと思います。初氷の写真を撮ろうと思ったのですが、あいにく朝から商売が忙しくて叶いませんでした。
昨日は対岸の徳島地方気象台で初雪が観測されたようです。海岸から徳島県の山を遠望しましたところ、海抜500mあたりから上部が白銀に化粧されていました。

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↑12月10日午前4時の近畿地方のアメダス画面です。ざあっと見て近畿地方の半分ぐらいのアメダス気温が氷点下です。本日の近畿地方の最低気温は滋賀県信楽の-5.0℃でした。

淡路島にはアメダス観測所が3か所あります。本日の最低気温は次の通りであります。

洲本  3.8℃ (0時44分)
郡家 -0.3℃ (3時59分)
南淡  0.3℃ (3時26分)

洲本が他の2か所よりも4℃ほど高くなっているのは、郡家と南淡は平野部にあるのに対して、洲本は100mほどの山の上にあるためです。昨夜から今朝にかけて風が弱かったために、放射冷却で地面付近が良く冷えて「接地逆転層」が生じた為だと考えれば、うまく説明がつきそうです。洲本は山腹温暖帯(山頂温暖帯)にあったのでしょう。
狭くて小さな島なのに、気象観測施設の立地する微妙な地形の違いで、観測される数値に意外な差が出てきます。気象観測データを見るときには、その観測所の位置する地形まで、よく見る必要があると痛感しています。それにしても、マスゴミの報道はひどいものです。どこどこで史上一番の観測値だ!と煽るだけです。ま、煽るのが彼らの仕事なのかもしれません…。

●そもそも気象に関するデータなど、いちいちマスゴミが報道しなくてもよろしい。インターネットが普及したので、気象庁のHPを閲覧すればマスゴミの報道よりも詳しい情報が得られます。ほかにも気象に関する優良サイトは沢山あります。国民はだんだんとマスゴミを必要としなくなっている…、のです。捏造報道・虚偽報道・権力者に迎合した報道、ばかりのマスゴミが国民から見捨てられるのは、そう遠くはありません…。
気象予報士Kasayanのお天気放談』さんの気象ブログがぴか一です。ほとんど毎日、記事がアップされて何枚もの図やアニメを駆使して詳細に解説してくださっています。

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↑09日21時の500hPaの等高度線と等温度線を見ると、淡路島に-21℃線がかかり、-30度線が能登半島まで南下しています。いよいよ本格的な冬の到来です。

マチン科の「ホウライカズラ」の観察
●先日に、諭鶴羽山系の奥のある神秘的な池に出かけて、紅葉(黄葉)の観賞をしたときに、ホウライカズラの実がぼちぼちと色づき始めていました。とりたてて特筆すべきことはないのですが、ホウライカズラは蓬莱カズラという意味で、非常にめずらしいので蓬莱(古代中国で東の海上にある仙人が住むといわれている山)に生育する植物と思われていたらしいです。諭鶴羽山系には点々と自生しています。『兵庫県レッドデータブック2010』ではCランクの貴重植物とされています。

●とくに話題がないのですが、千葉大学の薬学部のホームページを見ていたら、「特異なインドールアルカロイドを含むが、どういう効果があるかはまだよく分かっていない。現在千葉大学で研究中。アルカロイドとは、窒素を含み、塩基性でかつ、天然物由来の物質の総称。アルカロイドには薬効を持つものが多い。エフェドリンもアルカロイドのひとつ」などという1文がありました。

もしかしたら、研究が進むと薬草になるのかもしれません。しかし、アルカロイドには薬効を持つものが多いということですが、有毒なものも多いハズです。逆に有毒植物ということになるかもしれません…。ま、毒と薬は紙一重ですね…。薬効はあっても副作用は強烈とか…。1文にあるエフェドリンは、昔は中国東北部原産のマオウという薬草から採っていたみたいです。昔、気管支炎をやってエフェドリンを含む薬をよく服用しました。エフェドリンは咳止めや気管支拡張作用があるのですが、動悸がするなど副作用もありました。やはり薬と毒は裏表の関係なのか…?

ホウライカズラ
↑ホウライカズラの果実は径1㎝ほどです。12月から1月ごろにかけて熟して橙色になります。葉はテカテカと光沢があります。

ホウライカズラ
↑この個体はあまり大きくないのでそう見えませんが、よく伸長して他樹の樹冠の上まで這い上るほどに育ったホウライカズラは、その蔓や葉の印象がサカキカズラに似ています。花や果実がなかったならば、サカキカズラと見間違える可能性があります。

ホウライカズラの花
↑これは以前に撮った花の写真です。花期は6月中旬~下旬ぐらいだったかと思いますが、ひょっとすると7月に入っていたかもしれません…。
諭鶴羽山系は、紅葉(黄葉)の見頃です。
●諭鶴羽山もいよいよ本格的な紅葉(黄葉)となってまいりました。この山の紅葉の特徴は緑の常緑種と紅葉とが混在していることです。そもそも落葉樹林帯(夏緑樹林帯)ではありませんから、全山いちめんの紅葉というのはありません。けれども、緑と赤や黄の対比はそれはそれで美しいものです。

●有名な紅葉狩りの名所に行くのもよろしいのですが、身近な山でも紅葉の観賞は十分できます。有名な名所は多くの観光客でごったがえし、紅葉をみているのか人をみているのか分かりません。紅葉の観察をするのであれば、むしろ、人のこない所の方がよろしいです。
諭鶴羽山系の紅葉
諭鶴羽山系の奥のある神秘的な池です。春には貴重植物のキエビネ(黄エビネ)などのラン科が沢山咲く自生地です。貴重植物の保護上、場所を明かすことはできませんが、山系最奥部の静かないいところです。春の花々だけでなく秋の紅葉も綺麗です。
常緑樹の中に紅葉(黄葉)が点在する
↑緑の中に赤や黄色が点在します。赤いものは、ヤマハゼ、ハゼノキ、ヌルデ等ウルシ科が多く、ヤマザクラも混じっているかもしれません。黄色~橙色はほとんどコナラだと思いますが、エノキ、ムクノキ、アキニレなどニレ科も混じっているでしょう…。
真っ赤なイロハカエデ(タカオモミジ)
↑この山系にはカエデ科の樹木は少なく、イロハモミジ、オオモミジ、ウリハダカエデぐらいしかありません。山系の海抜300m以上ではウリハダカエデが紅葉しています。
真っ赤なヤマハゼ
↑ウルシ科の樹木はどれもこれも真っ赤に紅葉して美しいものです。ウルシ科はかぶれるとされますが、人により個人差がかなり大きいようです。わたくしはウルシ科植物に耐性があって、さわっても全くどうもなりません。感受性の強い人は、その木の横を通っただけで体中に発疹が出るみたいです…。
黄色のアカメガシワ
↑ありふれた樹木ですがアカメガシワの黄葉は美しいものです。他にも、イヌビワなども綺麗なレモンイエローに黄葉します。
黄色のアキニレ
↑アキニレは秋ニレで、秋9月に花が咲きいま時分に種子を風で散布しています。その黄葉もなかなか美しいものです。

橙色系のコナラ
↑シイタケの原木栽培に使う樹木のコナラです。赤でもなく黄色でもなく色があまりさえません。でも、それはそれなりに捨てがたい良さがあります。
地球温暖化、されどハリケーンも巨大化ならず…。
アメリカのハリケーンにについては、北大西洋・カリブ海・メキシコ湾・東部太平洋に発生するものについては、マイアミのナショナル・ハリケーン・センターが観測・監視しているようです。フロリダ州マイアミにある米国海洋大気圏局ナショナル・ハリケーン・センターのHP このホームページのハリケーン・ヒストリーという項目の中に、次の資料があります。
1851年から2010年までの米国上陸のハリケーンについての資料(The Deadliest, Costliest, and Most Intense United States Tropical Cyclones from 1851 to 2010)
これを見ると近年ハリケーンがとくに巨大化してということは、全くないことが分かります。昔も巨大なハリケーンが米国本土に上陸しています。近年でも巨大ハリケーンは発生していますが、昔も巨大ハリケーンはあったのです。2005年にカトリーナが上陸したニューオーリンズでは壊滅的被害が出て、地球温暖化だとマスゴミは大騒ぎしました。しかしながら、76年もまえにカトリーナを一回り凌ぐ巨大台風が米国本土に上陸しています。

米国上陸の巨大ハリケーン20傑
↑資料の13ページの表の一部です。これは巨大ハリケーンの番付けです。中心気圧の低い順に並べられています。自然現象としてのハリケーンの強さを見るのはこの表です。他のページに死者数の多い順の表や、被害額の大きい順の表もありますが、ハリケーンの強度と死者数・被害額は必ずしも一致しません。

当たり前のことですが、それほど強くないハリケーンでも低湿地の人口密集地帯を襲えば、それなりの被害や死者が出るハズです。逆に、未曾有の強烈なハリケーンでも、人のあまり住んでいない地方に上陸したのでは、死者数は少ないでしょう…。でありますから、死者数や被害額のランクでもって、そのハリケーンの強度を測る指標とするのは適切でありません。

米国上陸最強台風のFL(Keys)は、有名な1935年レイバーデイ・ハリケーンと呼ばれるもので、なんと気圧が892ミリバールです。これが76年前。2位のカミールが909ミリバールで1969年で42年前。4位のアンドリューは『パーフェクト・ストーム』と題する記録文学になって邦訳もあります。(たしか映画にもなったですか?)5位のインディアノラは925ミリバールで1886年、なんと125年前! ズラリと並ぶカテゴリー4のハリケーンは50年も100年も前の古いものばかりではないか! これでは地球温暖化で近年ハリケーンが巨大化しているなどとは、とても言えそうもありません…。

米国上陸の10年ごとのハリケーンの数
↑こちらは資料の15ページからです。10年毎に区切って、各カテゴリーのハリケーン数です。ハリケーンの強度を1-5の5段階のカテゴリーに分けていますが、上位段階(より強力な)のカテゴリー3・4・5をメジャーハリケーンと呼ぶようです。この表をよく見ても、近年メジャーハリケーンが特に増えたようには見えません。

●簡単なグラフを作ってみました。どう見ても、カテゴリー3~5のメジャーハリケーンが、地球温暖化の影響とやらで、どんどん増えているようには全く見えませんが…。地球温暖化の恐怖を煽りたてるマスゴミたちは、温暖化利権に巣食う政治家・官僚・御用学者や、温暖化ビジネスで金儲けをたくらむ悪徳商売人の手先になるだけで、まともに資料の一つも見ていないようです…。

ハリケーンの10年ごとの数

温暖化しても、台風は全く巨大化していない!
●小田原評定(おだわらひょうじょう)という言葉があります。戦国時代に、豊臣秀吉に攻め込まれた小田原城の後北条氏が、どう戦略をたてて戦かったらいいのか、あるいは和平交渉すべきなのか、とことん籠城を続けるべきなのか、夜な夜な延々と会議ばかりやりましたが、何の結論も出ずに結局は滅ぼされた…。ということから出た故事成語です。いつまでも会議ばかりやっているのを、こきおろして言う言葉です。
ウィキペディア「小田原評定」

●いよいよ今南アフリカで開催されているCOP17は混とんとしてきました。もう崩壊寸前ですよ。何も決まりません。紛糾するだけです。結論はまた先送り…。決まるのは次のCOP18をどこで開くか開催国を決めるだけ…。次の会議をどこで開くかを決める会議を延々とやるのは、もはやマンガ的です。笑うしかありません。(毎日新聞JP)『クローズアップ2011:COP17交渉 合意の行方、混とん』 これは、まさに小田原評定というしかありません。なぜ何もきまらないのか? 理由はハッキリしています。

★各国首脳は、CO2地球温暖化説など信じていないからなのです。また温暖化が危機だと思っていないのです。ただたんに、地球温暖化は国際政治の駆け引きの道具にすぎません。この使い勝手のいい「地球温暖化」を材料にして、自国が他国より経済的にいかに有利な立場に立つかのパワーゲームを繰り広げているだけなのです…。
ま、もし世界の首脳や官僚たちが、本当に地球温暖化で大変なことになると思っているのならば、こんな愚かな茶番劇を何年も延々と続けるハズがありません…。

さて、地球温暖化による危機の一つとして、台風の巨大化がさんざんプロパガンダされてきました。台風やハリケーンが巨大化して壊滅的な被害が発生すると脅迫されてきました。果たして本当なのか?

●これは明確な風評・風説です。ハッキリと嘘です。環境省・気象庁・気象学者・マスゴミたちが宣伝していることは、2つあります。1つは近年台風が巨大化している、という意味を主張しています。2つ目は将来に地球温暖化で台風が巨大化するという主張です。つまり、将来は台風が巨大化するが現在でもすでに巨大化しているという認識を示しているのです。

ところが実際の観測データは全く異なります。
日本本土に上陸した台風の中心気圧の低い順位
↑気象庁のHPから。画面を写真に撮りました。

●これが巨大台風の順位番付けです。“台風の巨大さ” というのいは極めてあいまいな表現です。その一番の指標はなんと言っても中心気圧の低さです。中心気圧が低いほど台風は、その暴風が強烈であり、暴風圏の径も大きくなるのです。中心気圧の低さと暴風雨の強度も範囲もほぼ完全に相関しています。

ところで、この気象庁のサイトの表は1951年以降のデータに基づいています。1950年以前のデータは取りいれられていません。これは気象庁がネットで台風の統計を示す際に、何年からのデータを入れようかと検討したみたいですが、その担当者が「ワシの生まれた年にしよう」としたためです。1951年生まれの気象庁職員がHP用の統計を作成したそうです。そのために、1951年以前の超巨大台風の室戸台風と枕崎台風が表から漏れてしまいました。(別に、気象庁が室戸台風等のデータを隠そうとしたのではありません)

表は見にくいので、日本本土上陸の巨大台風の順位を書き直します。

1位 室戸台風   911hPa  1934年
2位 枕崎台風   916hPa  1945年
3位 第二室戸台風 925hPa  1961年
4位 伊勢湾台風  929hPa  1959年
5位 1993年13号  930hPa  1993年
6位 1951年15号  935hPa  1951年

★日本本土を襲った最強台風の室戸台風は、なんと、77年も前です。2位の枕崎台風は66年も前です。地球温暖化が騒がれているこの15年ほどはこんな強力な台風は全く来ていません。台風観測の統計データをきちんとみれば、台風が巨大化しているなどという宣伝は嘘八百であることが分かります。IPCCはこの100年で地球の平均気温が0.74度上昇したと言っています。ならば、次第に台風が巨大化しなければならないのに、観測データはそうなっていません。

2つ考えられます。0.74度温暖化したという数字が誇大広告であることと、地球温暖化は台風の巨大化とは全く関係がないこと、です。さて、どちらでしょうかねえ?

(次回のエントリーでは、米国のハリケーンも全く巨大化していない証拠を取り上げます)
生物多様性は、地球温暖化で豊かになる!
●南アフリカで今COP17(国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議)が開かれています。マスゴミは会議の様子を逐一報道しなければならないのに、おおむね、だんまりを決め込んでいるようです。報道があまりにも少なすぎます。あるいは、野田首相は財務省の操り人形になって庶民大増税に前のめりであります。で増税に忙しくて、「COP17どころではないわ」ということで、政府が大本営発表をあまりしないのかもしれません。記者クラブという政・管・報道の癒着互助クラブにあぐらをかくマスゴミは、政府が何も発表しないから報道しないだけ…、ということかもわかりません。

●さて、COP17にちなんで少し考察してみます。「地球温暖化により生態系が大きな影響を受け、生物多様性が失われる可能性がある」とプロパガンダされてきました。果たしてそうなのか? 大きな疑義があるところです。

まず政府の政策が何を言っているのかは、環境省自然環境局生物多様性センター のサイトを直接に閲覧するといいでしょう。このサイトで、「生物多様性基本法」にもとずく国の基本的な計画である『生物多様性国家戦略2010』を閲覧できます。平成22年3月16日に閣議決定された310ページもある文書です。この文書が4回目の改定バージョンです。平成7年に1回目の『生物多様性国家戦略』が発表され、平成14年に2回目の『新・生物多様性国家戦略』が、平成19年に3回目の『第三次生物多様性国家戦略』が発表されました。

過去4回発表された国の生物多様性国家戦略の計画では、1回目と2回目の発表文書では地球温暖化についての言及は全く記述されていませんでした。地球温暖化に言及し始めたのは平成19年の3回目からです。2010年の最新版では20~23ページの4ページにわたって地球温暖化により生態系が狂い、やれライチョウが絶滅するであろうとか、温州ミカンが栽培適地が北上して現在の温州ミカン産地は壊滅するとか、媒介生物の北上により感染リスクが増えるとか…、脅迫まがいの予想を累々と書き並べています。だれが書いたのか? 環境省の官僚なのか?

●さて、本題の「本当に、地球温暖化で生物多様性が損なわれるのか?」についてですが、『理科年表』に「東アジア各国の動・植物種数」という項目があります。参考としてヨーロッパのそれも掲載されています。この図表の元々の出所は、2001年発表の世界資源研究所(WRI)の資料であります。
東アジア各国の動・植物種数 理科年表2009年版より
全く同じものがネットで閲覧できます。『東アジア各国の動植物種数』

★この図表を、先入観を排したまっさらの目で良く見ると、亜熱帯・熱帯地方の気温が高くて暑い国々のほうが、寒い国よりもはるかに生物の種の数が多いことに気付くハズです。気温が高くて暑い国の方が、高緯度の気温の低い国よりも、生物多様性が豊かであることが分かると思います。(もし、そう見えないのであれば、多分、先入観により目が曇らされているのであろうと思われます)

厳密なことを言うならば、熱帯・温帯・寒帯のそれぞれの地方で、森林や草原に適当な面積の調査区を作って、その調査区内にいったい何種の生物がいるのか調査して、比較する必要があります。それをしたら熱帯が種数がはるかに多いことが一発で明らかになります。
理科年表に掲載のデータで論じるには問題があります。国により面積も森林率も相違しています。掲載されている種数の数字にしても、国ごとに調査の方法も異なるでしょうし、徹底的に調べられた国と調査が十分ではない国との差も大きいでしょう。しかし、そんなこと帳消しにして熱帯地方が生物多様性が豊であることが良く分かる図表です。

たとえば、熱帯のインドネシアが、哺乳類457種、鳥類1530種、爬虫類514種、両生類285種、です。

いっぽう、高緯度で寒いロシアが、哺乳類269種、鳥類628種、爬虫類58種、両生類41種、です。

ロシアは国の面積がインドネシアの9倍もあるのにもかかわらず、生物の種数はインドネシアと比較すると、哺乳類では59%、鳥類では41%、爬虫類では11%、両生類では14%、しかいないのです。

ロシアの高等植物の種数が不明です。それで、面積の似た国を比べると、寒いフィンランドでは高等植物が1102種に対して、熱帯のマレーシアが15500種、フィリピンが8931種です。高等植物でも熱帯地方の方がはるかに種数が多くなります。生物は動物でも植物でも暑い熱帯地方のほうが繁栄するのは明白であります。

★もし仮に地球温暖化が進んだとしても、気温の上昇するのは主に寒い寒帯と、温帯の冬です。寒い地方・寒い季節が暖かくなるだけです。熱帯・亜熱帯が灼熱地獄になるのではありません。これはあの政府の温暖化スポークスマンの江守正太博士でさえ認めています。さすれば、地球温暖化で生物多様性が損なわれるのではなく、中緯度の温帯地方や寒い高緯度地方が、厳しい冬が緩和されて生物の生存に有利になる、ひいては、やがて生息する生物の種数が増加に向かうということが予想できます。「地球温暖化で生物多様性が損なわれる」という主張は、政治的なバイアスのかかったプロパガンダであろうかと思います…。


諭鶴羽山も、紅葉前線の到来か?
●諭鶴羽山系でも、遅ればせながら紅葉(黄葉)が始まったようです。諭鶴羽山は若干の海洋性気候の影響が及んでいる上に、そもそも瀬戸内海気候のエリアにあるため、晩秋の気温の下降はやや緩慢です。冬でも極端な低温にならないので、紅葉は遅れがちです。そのため本格的に紅葉を観賞できるのは12月に入ってからです。これから年末まで、常緑広葉樹林の緑の中に、点々と赤や黄の配色があるという “色彩の対照” が目を引きます。

●紅葉のしくみの概略を知るには、『実験観察館』様の「生物実験室12 紅葉のしくみ-その観察と実験」が宜しそうです。このサイトは高校の生物の先生をされていた方が管理しているようで、赤い色素のアントシアニンの生成する葉の柵状組織などの、顕微鏡写真がとても素晴らしいです。おおむね、紅葉が始まるのは最低気温が8℃を下回ってきたころで、5℃を割ると一挙に紅葉が進むと言われています…。そこで、旧洲本測候所の観測データを簡単なグラフにしてみました。

旧洲本測候所の10月・11月の気温変化

●三寒四温という言葉は冬の気象について述べたものですが、別に冬でなくても当てはまりそうです。数日から10日ぐらいのサイクルで、気温の高めの傾向と低めの傾向を繰り返しながら、気温が下方に向かっています。日最低気温の平年値が8℃を割るのは、11月下旬(11月25日ぐらい)であることがグラフから読み取れます。5℃を下回るのは12月15日ぐらいのようです。したがいまして、淡路島(旧洲本測候所のある三熊山)では、11月下旬に紅葉が進み始め、最盛期は12月中旬であると言えそうです。

今年は暖秋ぎみで、最低気温をあらわす赤色の折れ線は、平年値の緑の点線よりも上方にあることが多かったです。で、紅葉の進み具合はやや遅れそうな気配です。とくに11月上旬は平年値よりも+3℃ぐらいも偏差しているのではないか?、という感じです。

★普通、異常気象と言う場合は基準があるわけですが、正規分布する現象ならば標準偏差の2倍以上(±2σ以上)偏差するか、正規分布しない現象ならば過去30年間観測されたことがないような観測値が出現したら、異常というのがほぼ異常の定義です。計算しないと確かなことは言えませんが、11月上旬ころは異常暖秋であったろうと思われます。
少し前ならば、マスゴミが「大変だ! 地球温暖化だ!」と騒ぎ立てたでしょうが、最近は静かになりました…。今、南アフリカでCOP17(国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議)が開かれていますが、もうそろそろ、こんな国際政治力学が作用する茶番劇は閉幕にしてほしいものです…。ほんとに、自然科学に政治が干渉したり圧力をかけるのは止めにしてほしいと思います…。ま、もうじき止まるでしょうが…。

★明白に交渉のテーブルは180度半回転して、攻守入れ替わっています。ヨーロッパなど責められる側に立たされています。最初は、地球温暖化の脅迫を利用して、先進国が途上国の発展を押さえるとか、途上国に石油を使わさないとか、途上国にエコ商品を売り付けるなど、色々な思惑があって進めたのでしょうが、今では途上国が先進国に対して「責任を取れ!」と迫られる防戦の立場に逆転しています。ヨーロッパなど先進国は腹の中では、地球温暖化の話は終わらせないとヤバイなと思っているハズです……。

★そもそも、紅葉が遅れてお正月に紅葉狩りをしてもいいわけです。別にそれで困るということは全くありません。初詣をしたあと、その足で紅葉狩りに行くというのもいいじゃありませんか。

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