雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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ブログの弱点は査読者がいないこと…。 では査読者がおればいいのか? (その1)
●1つ前のエントリー シャクナゲの話題は終わらない…。『夏の思い出』に歌われたシャクナゲ色とは? に対して K さんからメールにて、次のようなコメントをいただきました。K さんの許可をいただきましたので、メールの一部を転載します。

K さんから頂戴したメールの一部
重箱の隅をつつくようですが…
山のきのこさんのファンクラブ(会員は私だけですが)でインターネットを立ち上げるたびにこっそりとお邪魔をし、挨拶もせずに抜け出してきております。さて「夏の思い出」ですが、文部省唱歌には入っていないのではないでしょうか。確かに教科書にも載っており、多数の知るところの有名な曲ではあります。10年前まで、**に関わる仕事をしていたので、些細なことに気が行ってしまう職業病みたいなものですので、病気ならば…との寛容さでお願いします。神仏でのツッコミといい、馬鹿さ加減は自己嫌悪に陥るほどです。


謝辞】 『夏の思い出』は文部省唱歌ではない、というご指摘でありますが、資料に当たり調査しましたところ、全くその通りであります。私の認識誤りでありました。意図せざる思わぬ誤謬を指摘くださり、謝意を表します。

訂正の挿入追記
ある読者から頂戴したメールで、 『夏の思い出』 が 「文部省唱歌」 あるいは 「唱歌」 と記述したのは明白な誤謬であることが判明しました。適当な言い替え語句が見当たらないので、当該箇所に打ち消し横線を引いておく、という処置のみにします。

『三省堂大辞林』によると、文部省唱歌とは、
「1910(明治43)~41年(昭和16)までの、国定音楽教科書におさめられている唱歌」
『Wikipedia』の「文部省唱歌」の説明によると、
「1910年(明治43年)の『尋常小学読本唱歌』から1944年(昭和19年)の『高等科音楽一』までの教科書に掲載された楽曲。1910年代から尋常小学校で教えられた」
また、唱歌とはWikipediaによると、「第二次世界大戦前の日本における尋常小学校、高等小学校の教科の一である。現在の音楽にあたる」
これらの文献の記述に誤謬がなければ、「唱歌」というのは戦前・戦中の教科名であります。「文部省唱歌」というのは戦前・戦中の今の音楽にあたる教科の教科書に掲載された楽曲をいうものだと思われます。
一方、『夏の思い出』を作詞した 江間章子 の略歴によると、「昭和24年(1949年)に『夏の思い出』をNHKラジオ歌謡にて発表した」 時系列から言って、楽曲『夏の思い出』が発表されたのは終戦後であります。したがって『夏の思い出』は、戦前にはまだ存在せず、戦前の音楽の教科書に掲載されることは有り得ません。したがって『夏の思い出』が文部省唱歌と記述したのは、明白な誤謬であり、ここに訂正いたします。
なお、愛唱歌という表現は、愛唱する歌という意味であり、“国民の愛唱歌『夏の思い出』” という記述ならば可能であると思われます。


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ブログには、記事の公開前に、誤謬を正してくれる編集者もいなければ、公開の可否をチェックしてくれる査読者もいない…。

●一般論として、世のブログはたいてい1人の執筆者が書いております。なかには何人かの人で輪番制で執筆をするブログも存在していますが、世のブログの大多数は1人での執筆で運営されておりましょう。
執筆者自身が、編集者であり査読者を兼ねている…。
●執筆者が1人でやっているのがブログであります。1人しかいないのであるから、執筆者自身が、どういうブログ作りをするかの企画者であります。そして編集者でもあります。実際の記事を書く執筆者であります。さらには、必要ならば写真も撮りにいくカメラマンであります。必要ならば文献や資料を集めるアシスタントです。記事が執筆できたら、それを掲載していいか誤謬がないかチェックする査読者であります。ゲラ刷りができたならば一番最初に読む読者でもあります。思わぬ誤植(変換ミス)がないかチェックする校正者であります。その記事が素晴らしい記事なのか、つまらない記事なのか評価をくだす批評家でもあります。……と全部1人でこなすのがブログなのです。

●つまり1人5役も、10役もこなす必要があるのです。ブログの記事を執筆する際には、執筆者でありさえすればいいというのでは済まないのです。特に必要なのは批評家の目であり、査読者の厳しいチェックの姿勢でありましょう。たとえ自分自身が書いた記事であっても、一旦自分の手から距離をおいて(心理的に突き放すような気持で)、誤謬がないか、その記事を発表しても大丈夫なのか? 書き直すべき不適切な記述をしていないか? 場合によってはボツにするべきではないか? と厳しくチェックする必要がありましょう…。しかしながら、自分で自分の書いた文章をチェックしたところで、不十分なのです。なぜならば、だれでも自分自身は、無知蒙昧・思い込み・偏見・視野狭窄・単眼的見方などに、囚われてしまっているからです。しかも、それらの呪縛は意外に強力なのです…。

●そのへんの姿勢が甘いブログが、自分も含めて、世の中に多いような気がしています。早い話が、あまりに程度の低い記事を書いたり、明白に間違っている記事を執筆した場合には、恥をかくのです。黙って神妙な顔をしていたら、あの人は賢いのかな?と思ってくれるかもしれないのに、アホウなことを書いたら、自分は馬鹿ですと自分で吹聴しているようなものです。ブログをすることの最大のリスクは恥をかくということでありましょう。

●人間だれでも有限の能力しかありません。専門家といえども、専門分野と隣接分野の知識は深くても、全く専門外のこととなれば我々庶民と大してかわりません。あらゆる人は万能ではないのです。人の世のありとあらゆることに知悉しているわけでもないし、1人何役も出来るものでもないのです。誰でも知らないことは山のようにあります。で、だれでもブログの記事を執筆して誤りを犯すという危険性はありえます。紙媒体の書物・雑誌などでは編集者がおり査読者がおります。そういう他人の目で厳しくチェックされ、もし誤りがあれば正し、問題があれば書き直しを命じられ、発表すべきではないと烙印を押されるとボツです。ある意味では、それは必要なことであり、そうして恥をかくことは回避できます。

ブログの記事を公開する前に、他人の目のチェックが入らないことが、ブログの大きな弱点であります。それは、恥をかくリスクを背負う下地です。また、それがブログというもの自体があまり評価されない大きな要因です。ブログの記事はあまり参考文献にはならないのです。要するに、私も含めて世の中のブログの多くは、記事の執筆が安易でいい加減なのです…。

ま、そういうことを肝に銘じて、自戒といたします。

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ここからは余談
●ところで、K さんは次のように仰っています。「昭和47年、第一次オイルショックというのがありました。そのあおりで、小企業の会社は吹き飛びました。不景気ながら、とりあえず口に糊をせねばと住み込みで働ける、スキー場へ赴きました。そこで知り合ったのが三俣山荘の支配人(オーナーではない)でした。何度か話をするうちにひと夏だけ行きたいと頼み、6月から入山したのです。三俣蓮華岳とは岐阜、富山、長野の3県境のある頂上で黒部川の最初の一滴の始まる源流域です」

●わたくし山のキノコも、むかし、失業して路頭に迷い、首を吊ろうかどうしようかと思案したあげく、とりあえず口に糊をせねばということで、富士山の頂上の山小屋でひと夏だけですが、住み込みでアルバイトしたことがあります。富士山は独立峰だから風が物凄く強く、最大瞬間風速91.0メートル(1966.9.25)という日本記録を保持する山です。アルバイトした夏の終わりに関東沖を台風が通過し、握りこぶし大の石がびゅんびゅん飛ぶ恐ろしい光景を見ました。人生いろいろ、人それぞれですが、案外似たような経験をしているというのは面白いですね…。

●さて、国土地理院 電子国土ポータル から、K さんが昔アルバイトされた三俣山荘がある 三俣蓮華岳(みつまたれんげだけ) 周辺の地形図を借用させていただきます。三俣蓮華岳は海抜2841.2メートル。北アルプスの盟主槍ヶ岳の北西7.5キロに鎮座しています。

国土地理院サイトより借用

三俣山荘が地形図上にしっかりと記載されていますね。行ったことはありませんが、地形図を読むと、三俣蓮華岳と鷲羽岳(わしばだけ・2924.2メートル)の両ピークを結ぶ稜線の鞍部にありますね。海抜2545メートルの高さにあり、そこは北アルプスの山中にしては小規模ながらも平坦に近いなだらかさのようですね。
三俣山荘公式ホームページ の「山小屋地代訴訟」はなかなか読ませる記事です。山小屋の経営者の、林野庁の理不尽な暴虐に対する怒りと、不撓不屈の反骨精神に大いに共鳴できます。

国土地理院サイトより借用

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淡路島のホンシャクナゲの写真ギャラリー
淡路島のホンシャクナゲの写真ギャラリー4枚を掲上します。ロクな写真がないので、4枚しかございません。(1枚追加した)

●長(た)けたイタドリです。淡路島では誰もイタドリを採らないので、路傍の雑草であります。高知県の人が見たら 「勿体ない」 と言うにちがいありません。淡路島は歴史的には徳島藩(阿波藩)の統治下にあったから、徳島県とは繋がりが深いのは当然でありますが、高知県とも人的交流がけっこうあります。私の実の兄弟は高知県の学校を卒業していますし、私の家の前で商売をしている人は高知県から南あわじ市に移住してきました。高知県から淡路に嫁に来たという人も結構おります。このように南あわじ市は高知県との繋がりが深いのです。それで、高知県の食文化がじわじわと伝播浸透してきて、やがてイタドリが兵庫県レッドデータブックでCランクの貴重植物になるかも? その選定理由は “観賞用採取” ではなく “食用採取” なのか? こりゃあ、選定理由を新設する必要がありそうですね…。
長(た)けたイタドリ

● ↓の写真は、別に珍しい物ではありませんが、ヒトツバです。なぜ写真を撮ったかと申すと、胞子葉の茶色い様子がシャクナゲの葉の裏側に似ているからです。淡路島にあるホンシャクナゲは葉の裏の毛が少ないのですが、九州地方と、四国西部、四国東部でも海抜の高いところ、紀伊半島の大峰山系の高所に分布するツクシシャクナゲは、葉の裏に赤褐色の毛が密生します。その色はこのヒトツバの胞子葉の茶色い色に似ております。シャクナゲ気違い病膏肓(やまいこうこう)に入ると、何を見てもシャクナゲに見えてくるのは不思議です。熱心な信者が壁のシミを見ても、神仏の降臨に見えてくるのと同じようなものでしょうか? 「ヒトツバ」 はWikipediaを参照のこと
ヒトツバ

●こちらは普通の桃色のホンシャクナゲの花であります。シャクナゲは樹林の生い茂るなかに生育する低木でありますから、日蔭あるいは半日蔭の薄暗い中にあります。写真が撮りづらいのですが、なんとか見られる1枚が撮れました。写真の個体は若干桃色が濃い目であります。個体によって花の色の濃淡はかなり幅があります。桃色花のホンシャクナゲ

●こちらは際立って白い花のホンシャクナゲです。しかし、たぶん白花品そのものではないと思います。もともと桃色が非常に薄い花の個体が、満開後の花の色の褪色によって、ほとんど白になるまで褪色したものであろうと思います。良く見ると、かすかに桃色の痕跡が見られます。けれども、白花品そのものではなくても、白花に極めて近いほど色の薄い花であることは間違いないと思います。淡路島の狭い自生地の範囲でも、良く調べれば、色々な変わり種が出てきそうな感じがしています。徹底的な自生全個体の調査が必要です…。やはりシャクナゲ気違い病膏肓でありましょう。
白花品に近いホンシャクナゲ

● ↓ご覧の通り、表年には豪華な咲きっぷりです。枝の先という先にはほとんど花がついています。しかしながら、この樹には来年はほとんど花が咲かないでしょう。それは、今年の花が終わると果実が出来ますが、果実が出来た場合には新しい枝が出てきません。もし新しい枝が花がらの横から出たとしても、養分が果実に取られますから、新しい枝の生育がよくありません。来年の花はその新しい枝の先に出来るのですが、その新しい枝が出ないか、出ても充実していないので、来年の花はダメということになるのです。すなわち、シャクナゲは自然放任しておくと隔年開花の傾向が非常に強い花木なのであります…。
表年のシャクナゲ


淡路島自生のシャクナゲ観察会は、無事に終了した。
本日は、2013年5月12日(日曜日)であります。

●今日は、淡路島に自生するホンシャクナゲの観察会を、淡路島南部の山岳地帯でとりおこないましたところ、なんと9人もの参加者があり、人跡も希なる山中が大いに賑わいました。淡路島南部の山岳地帯は、シカやイノシシの棲息密度は兵庫県のトップの地域で、単独行でそろっと来た場合には、ふつう5頭以上のシカと遭遇するのですけれども、しかしながら本日は大勢のヒトの気配にビックリしたのでありましょう。おそらく樹林の奥の方に隠れてしまい、ただの1頭のシカとも遭遇することはありませんでした…。

●残念ながら、シャクナゲは満開のピークを少し過ぎているという印象が否めませんでした。シャクナゲの花は満開を通り過ぎると急速に褪色(色あせる)する性質があり、白っぽい花の個体が多かったです。ただ、開花の程度には個体によってかなりの早晩があり、まだ蕾の花を含めて濃色のあでやかな個体もみられました。写真は、ピントも合わず上手く撮れなかったので、掲上する写真がほとんどありません。どうやら、そろそろ新しいカメラを買う必要がありそうです…。シャクナゲ観察会の参加者は男性が4人、女性が5人でありました。みなそう若くはないのにもかかわらず、達者なことには舌を巻かされるほどで、近年は中高年の元気さと、それと対比的に若い人たちの活力の不足が目だっております。


謝辞
●拙ブログは、ネット空間の僻遠の地で、ほとんど最果ての地で、ひっそりと、こっそりと、細々と書いておるんですけれども、参加者のうち何人かは拙ブログを覗いてくださっていることが判明。で、この場を借りて謝礼を申したいと存じます。本日は、多数、ご参加くださいましてありがとうございました。おかげをもちまして盛大なるシャクナゲ観察会(お花見)とすることができました。また、参加者各自が安全登山に細心の注意を払ってくださり、事故も怪我もなく、無事に観察会を納めることができました。ご協力ありがとうございました。さぞお疲れが出たこととは存じますが、また、来年も宜しくお願いします。

「深山の麗花」とか「花木の女王」とか称されるだけあって花は綺麗なのであるが、カメラの調子が悪く(故障か?)上手く撮れません。撮り方がマズイのではなく、本当にカメラの調子が良くないのです。早く捨てて、サラを買いなさいということか?
上手く撮れない写真

なんと京都からの参加者があったのにはビックリです。ただし、淡路島の出身者ではあります。その方は、長野県・白馬岳(標高2932メートル)のスキー場で働いた経験もあるという本格派の山男で、登山用品のコッフェルでミネラルウォーターのお湯を沸かし、ドリップ式のコーヒーを山中で淹(い)れてくださったのには、ビックリしました。感謝感激、ごちそうさまでした。
登山道を下山するお花見客

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食文化が伝播しているのか?
●1つ前のエントリー 路傍の雑草も食文化しだいで、高値の野菜 で、道端に生える雑草や、畑に生える害草であっても、その地方の食文化しだいでは価値ある値の張る野菜になり、高知県におけるイタドリの珍重を話題にいたしました。本日のシャクナゲ観察会に参加くださった徳島県の海部郡日和佐町から淡路島に移住してきた奥様が言うには、徳島市から南の方にいく道路沿いの店でイタドリを売っているとのことです。どこだろうか? ネットで色々検索すると情報が得られるのではないかと思ったのですが、それは見つかりませんでした。ところが、別の情報としてイタドリを販売している徳島県の業者が発見できました。 徳島県三好郡井川町のシンプルライフ有限会社様の運営されている 「山菜屋.COM」 で、徳島県産の天然イタドリが販売されています。事前注文制で、山菜の生育を勘案しながら、朝取り即日クール便で全国発送する通信販売のようです。今年2013年のイタドリ販売は既に終了しているようですが、日本列島全体から見たらかなり南の地方の徳島県に、山菜通信販売する業者があるというのは驚きです。山菜と申せば、雪国や北日本が本場です。新潟県や山形県には山菜の通信販売する業者がたくさんあります。太平洋側の暖地の地方でも山菜通信販売業が成り立つというのにはビックリです。

●しかしながら、ちょっと考えたら、それはそうです。暖地でも、雪国や北日本のように山菜の種類の豊富さはありませんが、しかし、ウド、ワラビ、ゼンマイ、タラ、フキ、などの代表的かつ人気の高い山菜は分布しています。もちろん淡路島にも分布します。暖地の住民も山菜が大好物の人々は大勢います。で、山菜を売って商売をしようとするとき、雪国や北日本の業者よりも決定的に有利なことは、1か月~2か月早く商売が出来ることでしょうか。サクラの開花が早いのと全く同じでありましょう。

●桜のソメイヨシノの開花前線は、5月12日現在、北海道渡島半島から札幌の間を北上中と推定されます。札幌での開花はまだ です。今年のソメイヨシノの開花最早は福岡と宮崎の3月13日でした。今年は日本列島南部で平年よりも10日早く、北日本では逆に平年より10日遅くなったということがあるにしても、ソメイヨシノ前線の北上に完全に2か月もかかりました。ソメイヨシノ前線の終着点は室蘭です。札幌よりも南に位置しますが平年値で3日遅れます。ソメイヨシノ開花前線の日本列島縦断に、過去にちょっと前例がないような完全に2か月超が確定的になりました。なお、北海道の道北や道東はエゾヤマザクラで観測しているので、ソメイヨシノと一緒くたに論じることはできません。

3行追記】5月13日に札幌でソメイヨシノが開花しました。平年より10日遅いです。札幌での観測史上の最晩の5月14日(1980年)よりも遅れるか、全国の気象ファンが固唾を呑んで札幌管区気象台の発表を待っていましたが、記録更新はなりませんでした。あと残るは室蘭のみです。(ただしソメイヨシノでは)

山菜の取り頃前線の北上は、観測する機関はないので不明ではありますが、ソメイヨシノ開花前線と同等と考えてほぼ間違いないでしょう。例えばソメイヨシノの開花とワラビの一斉出芽はほぼ一致しています。やはり、どのように考えても徳島県の山菜業者は雪国や北国よりも1か月も2か月も早く商売が出来るハズです。高く売れる初物需要に乗れば大いに商売できるのでしょう。これが暖地でも山菜通信販売業が成り立つ理由ではないか? と勝手に想像しています。

徳島県でも結構なお値段でイタドリが売られているようだ。
●さて、徳島県の山菜通信販売業者の山菜屋.COM様のサイトを拝見すると、徳島県産イタドリ500g入りが840円と結構なお値段が付けられております。もし、高すぎて売れないのであれば値下げするか、あるいは値下げが赤字につながるのであれば販売を止めるでありましょう。と考えると、この値段で商売が成り立つんでしょうね。どうやら高知県のイタドリ食文化が周辺県へと伝播し拡散浸透しつつありそうです…。そういえば、徳島県西部で高知ナンバーの車がわんさかと来て徳島県の山菜を荒しているという話は、旧池田町の山を登ったときに、地元の人に聞いたことがあります。高知県の人が徳島県の人にイタドリが美味いと教えたのか? 高知県ではイタドリの資源が枯渇してきて、県境を越えて他県の山野を荒しているのでしょうかねえ?

動物の食性はほぼ決まっていて極めて保守的です。コアラはユーカリの葉しか食べない、パンダは竹の葉しか食べない、昆虫類でも蝶でもなんでも食草が決まっています。雑食性のヒトも子供の時に食べたものが、いわゆる「おふくろの味」でその人の食性を固定づけて、成人してからは食べ物の好みはそう変わりません。非常に保守的なものです。で、高知県の人がイタドリを美味いと言って珍重する食文化は、高知県固有のものであったのでしょうし、本来ならばそう簡単に他府県に伝播しないものであろうと思われるわけですが、どうやらどんどんと伝播拡散しているようです。たぶん、高知県から他府県に嫁に行くとか、他府県に移住する人とかが伝播させているのではないだろうか?? あるいは、他府県から高知県に赴任した人がイタドリの味を覚えて、自県に持ち帰ることもありましょう…。


以下追記
●肝心なことを書き忘れた。その徳島県南部の日和佐町から淡路島へと移住した奥様が、イタドリの煮もののような料理を持参されて、一切れ試食させてくださいました。で、試食したところ、食感は非常に柔らかいタケノコと言う印象がしました。ちょうど中華料理の定番素材のシナ竹のメンマに近い食感です。その奥様ら4人組は帰りしなに、猪鼻谷の道路際でイタドリの遅い物(たけていない物)を採集しながら帰って行ったのであります。で、イタドリ食文化伝播ルートの実際例は、一例ではあるが、次のようになりましょう。


高知県 → 徳島県日和佐町 → 兵庫県淡路島三原地区 → 近隣へ拡散浸透
満開だわあぁ!
昨日の夕方、下見に行ったら満開だぁぁぁ!
●昨日(5月9日)午後に、淡路島に自生しているホンシャクナゲ自生地の下見にいってまいりました。5月12日に予定しているシャクナゲ観察会が雨で流れる可能性が懸念されたので、その場合にそなえて観察しておこうとしたのでありますが、午後3時ちょうどに登山口に到着、午後5時半に下山してきました。今の時期は日が長くなり夕方近くに行っても観察できるわけです。

●満開でありました。ちょうど昨日の5月9日ぐらいが満開のピークであろうかと思います。12日には、満開のピークを過ぎているでしょうが、まだまだ木によっては蕾のものもありましたから、観察やお花見は可能です。大丈夫であります。懸念された天気も前倒しで降雨がありそうで、奇跡か僥倖なのか? 5月12日は絶好の五月晴れとはいかないでしょうがまずまずのお天気のようです。

とにかく滑らない履き物の用意をお願いします。
●心配なのは、前エントリーで申した通り、雨後の登山道は非常に滑りやすいということであります。雪道を歩くのも同然であると思うぐらいでちょうどいいです。先ず第一は装備であります。アイゼンまで履けとは言いませんが、とにかく滑らない履き物で来ることであります。で、歩きかたですが、つま先とか、かかとだけで歩くのはご法度、足の裏全体で登山道を掴むような感覚で、歩幅を小さくが基本的な歩きかたです。出来るだけ摩擦力が大きくなるように、重心移動が小さくなるようにとこころがけ、姿勢も腰を低くして万一滑って転んでもダメージを小さくします。杖もあった方がよろしい。岩壁登攀と同じで3点確保であります。手2点足2点の計4点のうち常に3点は岩壁に付けている…、となれば杖が2本要るのか? としつこく申すのは、乾燥している今日の下見で、私も滑って転んだのであります。慎重に行ったつもりですが見事にすべりましたです。ハイ。とにかく、そのシャクナゲ山の登山道は良く滑るのです。できれば危険個所にはロープを持って行って張りたいと思います。

●登山道の絶妙な勾配と、和泉層群の母岩が風化した粒子の細かい土壌と、登山道に積もったウバメガシの小さな葉の落葉とが、ベストミックス・ベストマッチして、まるで落葉スキーをするかのごとく良く滑るのです。昨日の記述では3人としましたが、参加者全員(12人か?)滑って転ぶであろうと上方修正いたします。怪我人が出ないことを切にお祈りいたします。わざわざ登山用品店に(淡路島から最寄りの店は神戸の好日山荘)まで行って滑らない靴を買ってくる必要は無いのですけれども、とにかく滑らない履き物が必要です。案外地下足袋などはいいかも? 


淡路島の自生ホンシャクナゲ
↑ ホンシャクナゲの花です。淡路島産です。綺麗ですねえ。やはりシャクナゲは山の自生品を見るに限ります。下界に降ろしたら何となく別物になってしまいます。それにシャクナゲはやはり西日本のホンシャクナゲあるいはツクシシャクナゲが一番です。亜高山帯のハクサンシャクナゲは高山植物然としていますが花は1ランクも2ランクも落ちます。東日本のシャクナゲは5数性で品がありません。西日本のものは7数性で(花冠が7裂する)、7という数字はラッキー7という表現があるように格別に縁起がいいのです。ホンシャクナゲは縁起のいい花なのです。

淡路島の自生のホンシャクナゲ
↑ 人相いろいろ花相いろいろで、これは交配栽培種の「ぼんぼり」を思い起こすような花相です。7裂する裂片がまるで口紅で化粧したかのごとく、ほんのりと桃色っぽいです。下部の花筒のほうは白っぽいです。明らかに色が違っています。昨日の下見で見つけましたが、こんなものは淡路島の自生地では初めて見ました。この花はもう傷みかけていますから、すっかり褪色しています。数日前の咲いたばかりの頃には花色がもっと濃く、さぞ美しいものだったに違いありません。2年前には、濃色赤花の個体を見つけて、その枝を接ぎ木して今苗木を作っていますが、淡路島のシャクナゲ山にはまだ面白い物が隠れているような気がします。

照葉樹林の中で咲くホンジャクナゲ
↑ 比較的に標高の低い所にある近畿地方のホンシャクナゲではありますが、あちこちの山に観察に行くと、たとえば大台ケ原山とか、滋賀県の比良山、和歌山県大塔山、岡山県後山などなど、やはり冷温帯のブナ林に多いです。せいぜい暖帯上部のアカガシとモミの混交林とかに多いようです。各地のシャクナゲ山と比べると、淡路島のシャクナゲは暖帯下部のシイ林やカシ林の中に自生していて、不思議な感じというかちょっと違和感があります。

ホンシャクナゲの種子を蒔いた
↑ 淡路島のホンシャクナゲ群落は明らかに衰退の段階に入っております。自生地のシイやカシ類が育って大木に移行しているので、低木のシャクナゲが被陰されてしまい、すそ枝が禿げあがっております。シャクナゲの後継樹も全く育っていないです。(1つの尾根は例外ですが)シャクナゲは半日蔭を好む植物ですが、あまりにも日蔭すぎるなど生育環境の劣化が見られます。ぼちぼち保護とか保全を考えるべき時が来ています。で、採取していた種子を蒔いて苗木作りであります。春先に蒔いておいたら、沢山の小さな双葉が顔を出しています。

5月12日の淡路島自生ホンシャクナゲ観察会のお天気、 かなり厳しそうですな。絶望的か?
平成25年5月8日10時55分 気象庁予報部発表 「週間天気予報」 から抜粋引用させていただきます。

 『東日本の太平洋側や西日本は、高気圧に覆われて晴れる日が多いですが、期間の前半は気圧の谷や湿った気流の影響で雲が広がりやすく、雨の降る日があるでしょう』

2013年5月8日10時55分気象庁予報部発表の週間天気予報(抜粋)

気象庁ホームページ 「数値予報天気図」 の頁から3枚の「アジア地上気圧、850hPa気温」の図を借用いたします。7日21時に発表されたものから、日本付近を抜粋しています。

↓ 5月10日21時予想図
5月10日21時予想図

↓ 5月11日21時予想図
5月11日21時予想図

↓ 5月12日21時予想図
5月12日21時予想図
以上で、気象庁サイトからの借用は終了

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●むかしは、“気象台と3回となえて食べると、腐ったタコでも当たらない” などとボロクソに揶揄された気象庁であります。誰が言った言葉なのか、出典も不明でありますが、これは東京気象台(気象庁の前身)時代のハナシです。最近はそんなことはなく良く当たります。もちろん1週間後とか先に行くほど確度が低くなり当たらないことも多いのですが、1日や2日後であればドンピシャリと当たることが多いです。世の非情さ、不条理などと言えば表現が変ですが、当たって欲しいときには当たらず、当たって欲しくないときには当たるのです。どうか外れてくれと神仏に手を合わせて祈っても、そんな願いなど嘲笑うかのごとく当たるのです。

●私は気象庁の予報官でも気象予報士でもありませんので、不用意に将来の天気を確定的に申せば法令違反に抵触する可能性がありますが、これは、相当にかなり厳しい予測と言わざるをえません。困りましたですね。シャクナゲ観察会はお流れとなる可能性があることを覚悟したほうがよろしそうで…。年1回のイベントであるにもかかわらず、その日が雨降りであれば、オジャンです。しかたがありません…。仕方ないので、明日5月9日の午後に、わたくしは1人で下見を兼ねたお花見に行ってまいります。もし下見に行きたい方がおられましたら、メールフォームでお知らせください。時間をすり合わせましょう。

●数値予想天気図等をあれこれと閲覧すると、10日(金曜日)に東シナ海北東海域で低気圧が発生、11日(土曜日)には山陰沖を北東方向へ進み、シャクナゲ観察会の12日(日曜日)には北海道に達すると計算されているようであります。低気圧は物凄く発達するのではなく並みのものでありましょうが、淡路島では雨のピークは11日みたいですね。四国の南東斜面などでは地形的に雨量は多くなるかもしれませんが、淡路島では地形的に上手くすれば一時的にザーッとくる驟雨性のにわか雨程度ですむかも?? 12日は大まかな傾向では天気は回復局面ではありましょうが、南下してくる寒冷前線の影響や、低気圧東進後の大陸からの高気圧の張り出しがなさそうなので、お天気はスッキリしないのではないか?? とにかく、カラリとした五月晴れとは行かないようです。絶望的です。もはや雨が降らないようにとお祈りをする他ありません…。なにごとも、苦しいときの神頼み…。阿部首相も正月に伊勢神宮にお参りしましたが、想像するに政権の安泰・長期政権をお祈りしたのではないのか?? 国民は阿部など早くくたばってしまえと願っているんですけれども…。しかしまあ上も下もみな神頼みですな…。

滑らない履き物で来てください。
●もし、12日にシャクナゲ観察会が予定通りに実施できたとしても、前日の11日の降雨で登山道の土が濡れている危険性があります。雨後の登山道は非常に滑りやすいものです。観察会に参加してくださる方は、各自できるだけ 滑らない靴 を履いてください。 冬に札幌へ行くと、圧雪やブラックアイスバーンの上でステーンところぶのは南の都府県からの旅行者です。道民はそう簡単には転びません。道民は寒冷地に子供の時から住んでいて転ばない歩きかたを身に付けている面は多少あるにしても、そもそも滑らない靴を履いているだけです。弘法大師さまも筆を選ぶんですよ。下手な技術よりも、良い道具なんですよ。誇張でもなんでもなく、雨後の登山道は雪道や氷上と同じと考えましょう。それほど滑りやすいのです。 アイゼン まで履けとは申しませんが、できるだけ滑らない履き物で来てくださいませ。

●南あわじ市神代国衙のコメリさんに、靴底に小さなスタッド(鋲・びょう)を沢山埋め込んだゴム長靴が売っていました。で、どの程度の滑り防止効果があるのか? 海岸の磯の岩のりがびっしり付着した非常に滑りやすい岩の上を歩き回ってみました。スイスイのスーイスイでありました。ついでに2月終わりに徳島県の剣山(1955メートル)に行って雪道を登ってみました。1800メートル以上は登山道は雪がツルツルの氷盤になっているところもありましたが、危険なくスイスイと登れ遭難を免れました。で、かなりの優れ物であることを確認しました。あんまり推奨するとコメリの回しものと思われそうですが、登山用品以外の一般商品ではこれがよろしそうですよ。安価な物ですし…。


さて、当日は3人ぐらい、シャクナゲ山の登山道で滑って転ぶであろうと予想しています。お怪我なきようお祈りしております。と危険性を告知いたしましたから、あとは自己責任であります。何事があっても、連絡人は免責でございます…。


【余談】
絶対に滑らない靴だって?? ほんまかいな。
お隣の韓国に、絶対に滑らない靴というものがあるらしいです。ブラックアイスバーンであろうと、油をまいた床であろうと、摩擦係数が極めて小さい滑りやすい状況でも、全く滑らないとのことです。



動画をみると、靴の裏面にスタッドレスタイヤのような溝構造の加工がこまかく施されているようです。なかなかの優れ物のようであります。油をまいた床、すなわち潤滑油で滑りやすくしたところでも、滑らないとは驚くべきことです。では、韓国ご自慢の滑らない靴で雨後のシャクナゲ山を登ったらどうか? ですが、残念ながら滑って転ぶでしょう…。理由は簡単です。

たとえ氷上・雪上・油上であろうと全く滑らない靴を履いていても、それはその靴の底面とそれら氷・雪・油との接触面で接している状態で、その滑らない効果を発揮するだけであろうかと思います。では、その滑らない靴の下に更に小さなスノーボードのような板を履かせて油の床を歩いたらどうなるか? もはや滑らない靴の効果はありません。シャクナゲ山は、粘土質の微粒子の土で雨を吸うと滑べりやすいのですけれども、その上に落ち葉があります。韓国ご自慢の滑らない靴で登ったならば、落ち葉がスノーボードの働きをしてしまうと予想できます。動画では確かに高い滑り防止効果はあるみたいですが、雨後のシャクナゲ山では無力でしょう。滑りやすい雨の日にはこの靴でといっても、歩道に街路樹の落ち葉があったならば、滑るでしょう。

鋲や爪を靴底に装着した靴ならば、落ち葉を貫いて滑る粘土層に食い込むので、すべらないのであります。韓国製品はまだまだ改良の余地がありそうですな。韓国は自画自賛するのはまだちょっと早いようです…。


若葉寒でシャクナゲの開花がさらに遅れるか?
【5月12日に、淡路島自生のホンシャクナゲの満開を狙います】
ここにきて、天候は明瞭な “寒冷フェーズ” に入っております。3月が異常なる温暖であったことと比すれば様変わりであります。この若葉寒(わかばざむ)により、淡路島の山中に自生するホンシャクナゲは、観察日予定日の5月12日には満開のピークであろうかと思います。シャクナゲのみならずツツジ属植物は、野生状態では、その開花は「表・おもて」と「裏・うら」を繰り返す傾向が強いものです。つまり隔年開花(かくねんかいか)の花木であります。今年の淡路島の野生シャクナゲは、“表の中の表” であると予想しています。10年に1度の、樹冠を埋め尽くす豪華絢爛たる花が見られることと思います。

【観察会の催行許容人数縮小に付き、あと2~3人まで。希望者は早急にご一報を】
当初、観察会許容人数は20人としておりましたが、諸般の事情、①山の地権者の許可を得ていないこと、②大勢で踏みつけてシャクナゲ群落の根の伸長に負荷を与えること、③人数が多くなると怪我人・急病人・脱落者の生じる危惧があること、④前項③に対する備えを期していないこと、⑤大勢では目立つので問題化する可能性があること、などなどの理由により、許容人数を半数の10人といたします。現在参加予定者は9~10人です。参加表明するも都合で不参加となる可能性の者がいるので、数字はやや流動的です。しかし、ほぼ許容人数を満たしております。あと、2~3人までは何とか可能といたしますので、参加ご希望の方は、至急にメールフォームにてご一報下さい。

●さて、本日は2013年5月3日であります。若葉寒・青葉寒・つつじ冷えであります。今朝は近畿地方~中国地方でよく冷えました。西日本で1番気温が下がったのは、広島県のアメダス油木です。05時44分に、氷点下1.0度を観測しております。近畿地方の最低気温1位は大阪生駒山の1.9度であります。放射冷却で冷える朝には、通常、霜は4度以下で発生します。各地の郊外や山間部で、農作物に霜の害がかなり発生したのではないかと懸念されます。管区気象台や地方気象台は都市部にありヒートアイランド現象の影響で気温が高くでますが、アメダス観測所もその多くが集落周辺に設置される場合が多いです。したがって、盆地の冷気湖の底にある田畑とか、山間部の霜道に当たる田畑では、アメダス気温分布よりも5度くらい冷えることが多いです。それに気温とは地上1.2~1.5mで測るものです。強い放射冷却が発生するとき、地面付近の温度は気温よりも数度低くなるのが普通です。霜は氷であり何で氷点下でもないのに霜が降りるのだ? といぶかる向きがあるかもしれませんが、これらが、今朝の気温分布図で示されるプラス圏でも霜害が発生する理由であります。
2013年5月2日 05時 近畿地方の気温分布
↑ 気象庁ホームページ 「アメダス:近畿地方」 から借用しました。今朝は、近畿地方の全ての気象庁観測所で、最低気温が10度以下であります。かかげた図で、紀伊半島南部の3地点で10度を超えておるんですが、これは05時00分の時点での気温であるからです。その3地点の今朝の最低気温は、三重県紀伊長島で9.8度、三重県熊野新鹿で8.6度、和歌山県新宮で10.0度であり、みな10度以下です。なお蛇足の釈迦に説法ながら「以下」とは数学用語ではその数字を含みます。10度以下と言う場合には10度も含みます。含まないのであれば「未満」を使います。

本日2013年5月2日に、5月として、日最低気温の過去最低を観測した観測所】 を気象庁ホームページの 観測史上1位の値 更新状況 の頁から抜粋引用いたします。ただし、観測統計期間の20年以下の短いものは除外しました。さすがに、気象台などの気象官署からは最低気温更新は出ていません。それは都市部では熱汚染がひど過ぎて、人為的要因に因る昇温が著しいためであります。しかしながら、観測環境は比較的にましなアメダスでは、今朝の西日本を中心にして、記録更新が大量に出ております。30年ぶり、35年ぶりの冷え込みであるということでしょう…。
2013年年5月2日に、5月の最低気温記録を更新した観測所

●なお、わが淡路島の洲本特別地域気象観測所 (旧洲本測候所) では今朝に6.0度を観測しました。これは、1919年5月 ~ 2013年5月の95年間で、5月の低温として堂々の3位に食い込んでおります。並みいる古い時代の低温記録に伍して堂々の3位に食い込んでおります。

旧洲本測候所の5月の低温記録10傑
 1位  5.5度  1934年5月1日
 2位  5.6度  1991年5月4日
 3位  6.0度  2013年5月2日
 4位  6.1度  1940年5月6日
 5位  6.1度  1929年5月6日
 6位  6.3度  1965年5月1日
 7位  6.5度  1980年5月2日
 8位  6.5度  1947年5月4日
 9位  6.5度  1929年5月5日 (これは5位と同一の寒波によるもの)
10位  6.7度  1991年5月5日 (これは2位と同一の寒波によるもの)
11位  6.7度  1935年5月2日


注意)9位の1929年5月5日の6.5度と、5位の1929年5月6日の6.1度は、たった1日違いです。
これは、同一の一晩の放射冷却によって、深夜12時までに6.5度を示顕し、日が替わってから明け方までに6.1度まで僅かに冷却が進んだことが考えられます。あるいは、同一の寒波に因って寒い日が数日続き、5月5日の朝に6.5度を記録し、翌日の5月6日の朝にも6.1度を記録したとも考えられます。したがって、同一の寒冷記録なのです。統計をとる場合は、もし可能であるならば、片一方(気温の高い方)を除外するべきでありましょう。


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【余談】
●地球温暖化はどこへ行ったのか? 数年前まではあれほど煽りまくっていた地球温暖化報道ですが、すっかり影をひそめております。クライメート事件があって温暖化報道は沈静化していたのですが、昨年12月に日本は事実上京都議定書から退却しています。で、マスゴミどもは情報統制を敷いているかのごとく、ピタリと温暖化を言わなくなりました。ちょっとでも高温記録が更新されると、上を下への大騒ぎ報道でしたが、それならば、ちょっとでも低温記録が更新されたならばシッカリと報道しなければいけません。そうしないのであれば、権力の御用報道と批判されてもしかたないでしょう。

●温暖化だけではありません。ドル円相場が昨年11月に78円ぐらいだったものが4月に99円台をつけて、一挙に円安です。マスゴミどもは円安で利益になる輸出産業の代弁者になって、円安歓迎ムードの報道ばかりしますが、円安が逆風となる輸入業者や内需産業の苦境はあまり取り上げません。日本経済の外需依存度は年により数字は動きますがたった10数%なのに…。なんて偏った報道ばかりするのであろうか。TPPの偏向報道に関しては、無謀な戦争に突き進む風潮や世論をミスリードした戦前の新聞と、全く違いがないようです。マスゴミ人とは過去の誤謬を反省も総括もしない人種なのだろうか?

●電力10社の2012年度の通期決算がでそろいました。発電電力量パーセンテージで原発比率が50%だった関西電力の経営の大苦境が大きく報道されています。原発をとめて火力発電でまかなっているから燃料費の高騰で苦境なのだと言っています。ウソつくな。その報道では、日本の10電力会社の中で唯一原発のない沖縄電力がシッカリと利益を上げていることが説明つかなくなりますよ。沖縄電力は原発がないので、ほぼ火力発電が100%です。燃料費の高騰は沖縄電力でも同じです。なぜ利益をあげているのか? 4月30日にリリースした平成24年度通期の決算発表では、減益にはなったもののシッカリと利益を上げて、1株あたり年60円配当をすると言っています。関西電力の苦境を報じるのと並列的に、原発のない沖縄電力の順調を同じ比重で報道するべきです。両者を対比させてその違いはなにか?の分析もあればなおよろしい。沖縄電力 決算短信・財務諸表参照。

●いま若い世代を中心にして、急速な勢いで新聞離れやテレビ離れが起きています。いろいろな理由がありましょうが、ひとつには新聞やテレビが権力者たちの走狗・代弁者・広報係に成り下がって、政治的に色が付いた偏向報道ばかりしていることがあげられましょう。マスゴミの報道には真実がありません。ウソばかりです。新聞もテレビも読者や視聴者があってこその存在です。権力に対峙するのではなく、権力に迎合して、読者や視聴者に背を向けてばかりいたら、みずからの存在意義がないことを自覚するべきでしょう…。
もちろん、彼らは自覚しています。百も承知です。分かっててやっているんです。で、権力者たちの広報係を演ずることで権力の庇護を得て、なんとか生き残ろうとしております。ま、たぶん、やがて裏目に出るでしょうが…。


今年は、シャクナゲ満開日 (見頃) がいつか予想がつかない…。
5月5日に 5月12日に変更 淡路島の自生のホンシャクナゲの観察会を致します。観察会などと言うと、なにか高尚な、学術的な調査でもするのか? と思われそうでありますが、ただの “お花見” であります。ここ20年ほど毎年シャクナゲを見に行っておりますが、今年ほど見透せない年は初めてです。今春が暖かいのか寒いのかよく分からないです。寒暖の振幅が非常に大きくなっています。日較差が例年以上に大きくなっています。こんな年は初めてです。

下図は気象庁の観測データを勝手にグラフ化してみたのですが、毎日の最高気温と最低気温の推移です。日々の気温は物凄く激しく乱高下しています。なめらかな線は平年値の推移です。1981年~2010年の30年間の平均です。毎日の気温変化はその平年線から上に、下にと、大きく振れています。


淡路島の気温変化

●まるで地震動の波形グラフみたいな上の図をいくら見ていても、今年の春が暖かいのか寒いのか分かりづらいです。それで、旬(10日)ごとの平均気温の変化を見てみます。日々の日最高気温あるいは日最低気温の10日間の平均です。30年平均からの乖離を調べて、平年値よりも高ければ赤字で、平年値よりも低ければ青字で示しました。

旬毎の気温変化

●このようにして見るとハッキリと波動みたいなものが浮かび上がります。平年値よりも高くなったり、低くなったりを繰り返しているみたいです。赤赤赤青青青赤赤赤青青青と言うふうな変化ですが、おそらく、北半球上空の偏西風の大蛇行が関係しているのだろうと思います。その偏西風の大蛇行はちょうど正弦波みたいな波で、その位相の変化に対応して淡路島が寒気移流場に入ったり、逆に暖気移流場に入ったりを周期的に繰り返しているのでありましょう。

●3月上旬~中旬にかけて記録的な暖かさだったので、南日本ではサクラが記録的に早く咲きました。ところが、4月になって北日本では逆にサクラの開花が平年よりも遅くなっています。北日本を中心に日本列島が寒気移流場に入っているような感じです。さて、これがシャクナゲにどう影響するのか??


3月の暖かさと、4月のやや寒さ、これらがシャクナゲの蕾の生長や開花にどう影響するのか? 過去の観察記録がないし、調べてもそういう研究の論文なども見当たりません。サクラなら世の中の関心も高く、研究テーマになるので膨大なレポートや論文があるみたいですが、シャクナゲは参考になるものが無いので開花の予想がつきません。しかも、シャクナゲ自生地はチョイチョイと観察に行ける場所ではありません。5月5日 5月12日に変更 と決めましたが、満開(見頃)かどうかは全く分かりません…。ま、過去20年間では暖冬・暖春の年は5月5日では散っていましたし、春が寒い年は5月5日では蕾ばかりでした。ゆうに2週間ぐらいの早晩があります。

ま、もし、まだ早かったならば、仕切り直してもう一度見に行きます

5月12日の一発勝負で、満開を狙います。そう簡単に何回も行けるところではありません。

5月12日に、淡路島に自生する “ホンシャクナゲ観察会” をします。
●きたる5月5日に 5月12日(日曜日)に変更、兵庫県の淡路島で、恒例のシャクナゲ観察会を盛大に行います。淡路島に自生するシャクナゲは、ホンシャクナゲという種類です。淡路島のシャクナゲの特徴の1つには、きわめて海抜高度の低い所に自生していることが指摘できます。種子を採集して、実生で育てたならば平地の環境で容易に栽培できる野生シャクナゲとして、やがて脚光を浴びるものと思われます。珍しい島の中のシャクナゲをご覧になりたい方は、全国どなたでも参加できます。参加費は無料です。島の中に自生するシャクナゲをご覧になる絶好のチャンスです。大勢のシャクナゲファンのお越しをお待ちしております。
参加ご希望の方は、メールフォームにてご連絡くださいませ。折り返し、集合場所の地図をお送りします。


全国の、珍しい島の中のシャクナゲ
兵庫県・淡路島のホンシャクナゲ 淡路島は二等辺三角形を歪めたような形です。その底辺にあたる部分の山岳地帯に自生しています。瀬戸内海上に浮かぶ島なので、本土からの距離が無く、本土のシャクナゲ集団と完全に隔離されているわけではなく、残念ながら固有種にはなれませんでした。無理にアワジシャクナゲなどとは言わないほうがよろしい。

新潟県・佐渡島のハクサンシャクナゲ 佐渡島は “エ” という文字をひしゃいだ形をしています。下の横棒にあたるところに小佐渡山地があり、上の横棒の部分に大佐渡山地があります。その大佐渡山地の最高峰、金北山(1172.1m)からドンデン山などの稜線伝いにハクサンシャクナゲが自生しているようであります。佐渡シャクナゲとも称すみたいですが、たんなる通称です。佐渡島と本土との距離は最短で31.5キロしかなく、固有種にまで進化するには距離が近すぎたようであります。新潟県公式観光情報サイト 「ドンデン山のシャクナゲ」参照。

島根県・隠岐島のオキシャクナゲ 隠岐島の最高峰の大満寺山(607.7m)の周辺にあります。なんと、大満寺山の標高はわが淡路島の諭鶴羽山と酷似します。分類学的にはホンシャクナゲの品種とされていて、品種といえども隠岐島の固有種であります。ホンシャクナゲと比べると葉がやや小さく、丸っこいように思います。淡路のシャクナゲも葉が薄いのですが、オキシャクナゲは更に薄いように思います。島根県公式ホームページ 「オキシャクナゲ自生地」参照。

鹿児島県・屋久島のヤクシマシャクナゲ これは屋久島の固有種です。屋久島の宮之浦岳(普通は三角点の1935.0mとされますが、近くの標高点は1936m)の中腹以上の所にあります。標高のやや低い所のものはオオヤクシマシャクナゲと称されています。屋久島のシャクナゲは、枝の分岐が多く、樹形が半球形のコンパクトにまとまり、葉の裏が赤褐色の毛が密生し、葉の縁が内側に巻きこんでいて、非常に美しいシャクナゲです。花だけでなく樹や葉が美しいので園芸品種を作出するための原種として最高に評価されています。日本が世界に誇るシャクナゲです。 

追記
北海道・利尻島および礼文島のキバナシャクナゲ があることが判明した。キバナシャクナゲと言えば中部山岳の海抜2500m以上の高山帯にある高山性のシャクナゲです。ハイマツが自生しているような高所にあり、樹の高さが数十センチと矮小なシャクナゲであり、7月頃に黄色の花が咲きます。日本のシャクナゲはほとんどが、やや紫味の入った桃色系統です。濃淡の変化があって白っぽいものや赤っぽい物はあっても皆桃色系統の花です。唯一の例外がキバナシャクナゲの黄色であります。なお、ヒカゲツツジという黄色っぽい物が各地の岩場などにありますが、これは分類上はシャクナゲではありません。利尻町観光協会 「利尻島の花」参照。

キバナシャクナゲは、北緯36度ぐらいの本州中部では純然たる高山植物です。北海道北部の島では北緯45度で、緯度にして9度~10度も北方です。沿海地での気温を比べてみると平均気温も8度前後低下しています。この8度程度の平均気温低下で、利尻島では高山帯の下限高度が本州中部よりも1500mぐらい下降しているハズです。本州中部での高山帯下限高度を2500mとすると、利尻島のそれは1000m程度か? という計算になりましょう。利尻島には利尻岳という標高1721mの秀麗な成層火山があります。6合目あたりから上にハイマツが見られる(=高山帯)そうですから、ごく簡単な理論値と実際が合っています。ところが、隣の礼文島ではキバナシャクナゲが海抜200mのところにもあるそうで、自生高度が低すぎです。ま、例外はいくらでもあるのが自然のおもしろいところでしょう。例えば、愛媛県別子銅山跡のツガザクラ。2500m以上の高山帯の植物が1000メートル以上も低い所に、しかも南の所に、隔離分布して自生しているのはあまりにも有名です。

島シャクナゲという分類はないですが、北海道・本州・四国・九州の本土以外の離島に自生するシャクナゲを島シャクナゲと称した場合の分布図です。
日本列島 島シャクナゲの分布図
他にも、島の中に自生するシャクナゲがあるかもわかりません。もしあれば、ご教示下さい。しばしば、西表島や石垣島にあるセイシカ、奄美大島のアマミセイシカがシャクナゲ扱いされることがあります。葉が常緑でシャクナゲっぽい感じはありますが、分類学的に、ツツジ科・ツツジ属・無鱗片シャクナゲ亜属・無鱗片シャクナゲ節のみをシャクナゲとしていますから、セイシカはその範疇から外れます。



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【4月27日に日を変更】
開花が遅れそうなので、5月12日に変更しました。
シャクナゲ観察会のチラシ 1頁目
シャクナゲ観察会のチラシ 2頁目
本年のシャクナゲ観察会は、5月5日か6日か? (12日に決定した)
●いよいよシャクナゲの開花が1カ月後に迫ってまいりました。シャクナゲは、深山の麗花と称され、雲の上に咲く花です。シャクナゲは平地には自生がありません。たいていは高い山の上に咲きます。

中部山岳など、海抜2500m以上の高山帯に自生するキバナシャクナゲ(黄花石楠花)とか、亜高山帯~高山帯に分布するハクサンシャクナゲ(白山シャクナゲ)は、正真正銘の高山植物で、文字通りの “高嶺の花・たかねのはな” であります。わが淡路島にも自生しているホンシャクナゲ(本石楠花)という種は、比較的に標高の低い所に分布しています。ホンシャクナゲは長野県~近畿地方~四国東部~中国地方に分布しているんですけれども、やはり、1000m前後の高所に多く、深山の花であることには変わりありません。

●しかしながら、物事には必ずと言っていいぐらい例外というのがあります。三重県伊勢志摩地方には海抜の極めて低い所にホンシャクナゲが自生しているところがあります。南伊勢町の暖地性シダの名所の鬼ヶ城~細谷というところの尾根には、海抜200~300mの低所にホンシャクナゲがあります。昔、私は三重県に住んでいたことがあるのですが、その南伊勢町の海岸で、波打ち際の海抜10mほどのところにホンシャクナゲが自生しているのを見て、ビックリしたことがあります。この三重県伊勢志摩地方のホンシャクナゲは、園芸家の間では “伊勢シャクナゲ” と称され平地の環境で栽培できるシャクナゲとして珍重されています。

●淡路島のシャクナゲは、淡路島南部の山岳地帯にあるのですけれども、山中を歩きまわって調べたところ、私が現在自生を確認しているシャクナゲの最低海抜は270mくらいです。良く捜せばもっと海抜が低いところにもあるのではないか? と予想しています。未確認情報ですけれども、柏原山の南斜面の低い所にもシャクナゲがあるとの話を聞いています。それはともかく、天然記念物で有名な滋賀県の “鎌掛谷ホンシャクナゲ群落” よりも若干淡路のシャクナゲの方が海抜高度が低い所にあるわけです。


●さて、本日は2013年4月13日です。今日は、明け方地震があったけれども天気がいいので、淡路島最高峰の諭鶴羽山(607.9m)に登ってまいりました。すると、何と、昨年のシャクナゲ観察会や、沼島で石のお花見や、年末に “こくもんじ・シマサルナシのこと”の観察会をしたときに見えていたMさんと同級生のO君に偶然に出会いました。で、またシャクナゲの観察会はいかが? と言うと、ぜひともということになりました。で、

5月5日か6日にシャクナゲ観察会です。今年は生物季節の進みが早いように思います。5日か6日では満開前かも分かりませんが、11日・12日では遅い可能性が高そうです。判断の難しいところで、今後の寒暖しだいでは流動的なんですけれども、一応5月5日か6日にシャクナゲ観察会です。

【紆余曲折を経て、4月27日に最終決定した】
5月12日に決定しました。

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以下は山頂で撮った写真ギャラリー
ヤマザクラはまだ3分咲き
↑山頂直下、海抜510メートル地点で。ヤマザクラはまだ3~4分咲き程度です。やはり、山麓よりも生物季節が2週間ぐらい遅れているような感じであります。

山頂から西を望む
↑山頂から西を眺めた。鳴門海峡が見えるハズですが、春霞がかかってボンヤリとしています。登山客が黄砂だなどと言っていましたが、かすんでいるのは黄砂じゃありませんよ。本日2013年4月13日には気象庁は黄砂を全く観測していないです。黄砂情報はここを見ます。黄砂は黄色っぽいのに対して、春かすみは煙紫色です。色で、簡単に見分けられます…。

山頂から三原平野を見る
↑山頂から北西方向を眺めると、肥沃な三原平野を俯瞰(ふかん)することができます。

山頂から東を望む
↑山頂から東を望むと、和歌山市から紀ノ川流域が見えます。もし空気の透明度が非常に高ければ、大峰連山まで遠望できるのですけれども、今日は全くダメでした。

山頂を示す石標
↑山頂には立派な石標が建てられています。気象官署が視程を観測して、50キロ以上遠くの物がハッキリ見えるような空気が澄んだ状態を、かつて 「異常透明」 と言っていました。現在はあまり聞かない言葉ですが、異常透明が観測され易い冬場には、山頂から、徳島県・香川県・岡山県・兵庫県・大阪府・和歌山県・奈良県の7県が見渡せます。
旧国名では、阿波・讃岐・備中・備前・播磨・摂津・和泉・河内・紀伊・大和・淡路の11国が確実に見渡せます。美作の山も(後山とか那岐山あたり)も遠望できるから、12国かもしれません。昔から眺望のすこぶる良いことであまりにも有名なのは箱根の十国峠でありますが、12国を見渡せる諭鶴羽山はわずか600mの標高の山としては、国内有数の眺望の山であろうかと思います。天下の十国峠を凌駕しています。そこで、

諭鶴羽山の別称として、“十二国山・じゅうにこくざん” を提唱したいと思います。

山頂のにぎわい
↑山頂にたどり着いたら、山中の神社のお旅が行われていました。春の日長、寒くも暑くもなく、登山者も大勢いて、山頂は大にぎわいでありました…。

神戸市在住で、シャクナゲ市井の育種家・研究家のH.H.さんから頂戴した、日本シャクナゲ10鉢。
●ちょうど1か月前の5月13日(日曜日)に、淡路島自生のシャクナゲ観察会 を催行しましたところ、10名もの方々の参加をたまわり、盛会裡に執り終えることができました。参加者の中に、日本ツツジ・シャクナゲ協会 の会員で、シャクナゲの交配育種を手掛けられている市井のシャクナゲ研究家の神戸市在住のH.H.様のご参加をたまわりました。

●そのH.H.さんから、膨大なシャクナゲ銘花コレクションのなかから、10鉢も分譲をたまわりました。Hさんの話では、次々に接ぎ木をしたり、交配実生を育成すると、鉢の数が次第に増えるそうです。ご自宅の庭やご所有の畑がシャクナゲであふれ、ときどき、手塩にかけて育てた娘を嫁に出すように、シャクナゲの鉢を希望者に分譲されるそうです。で、大小さまざまな日本シャクナゲを10鉢も、しかも無償で、いただきました。

6月8日に、ちょうどこちらの方に見える用事があったそうで、わざわざ拙宅にまで届けてくださいました。乗用車のトランクと後部座席に積めるだけ10鉢も頂戴した次第です。感謝再拝、恐縮の至りで、ありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。

★いただいた日本シャクナゲ10鉢は、わたくし山のキノコが代表役員として管理させていただいている民関系の公益法人の敷地に植えるということになりました。具体的に書くと身元が割れるのでボカして書くのですけども、その民関系公益法人の敷地は約6000平方メートルあり植木も多いから、シャクナゲを植えるのにはうってつけで、しかも来訪者も多いので、折角いただいたシャクナゲ銘花を自宅庭に植えて一人占めするよりも、その公益法人敷地に植栽して一般公開とする方が意義があると思われます。やがては日本在来シャクナゲの花の名所となればなあ、と思います。

H.H.さんから頂戴した日本シャクナゲ10鉢です。 拙宅の庭に並べて、脚立の上から写真を撮りました。みな日本在来種のシャクナゲです。西洋シャクナゲと違って、栽培はやや難しい面があるのですが、葉の裏が赤褐色の毛が密生しているものが多くて、葉が非常に美しいのが日本シャクナゲの特徴であります。いただいたシャクナゲは濃色赤花もあるようですが、白花品が多いのはその民関系公益法人の活動の趣旨から考えて、白花品がふさわしいのではないかという考えからです。それと、西洋シャクナゲはややケバケバしい感じが否めないので、豪華ではあるけれども清楚な印象のある日本在来種の方が良いだろうという考えからであります。
いただいた日本シャクナゲ10鉢

いただいた日本シャクナゲ10鉢の目録

H.H.さんコレクションの淡路島系統のシャクナゲ
↑こちらはHさんからいただいた写真です。神戸市のご自宅でのHさんコレクションのうちの一鉢です。なんと、淡路島系統の起源のものだそうです。Hさんご自身は淡路島のシャクナゲ自生地を探査されたことがあるそうですが、見つけられなかったとのことです。が、淡路の山から採取したものを育てている人から、10年ほど前に一枝分譲してもらって接ぎ木で系統保存されているそうです。

★写真のものは、ほとんど白花に近く、1つの花序に20個ほども個花がついていて見事な咲きっぷりです。シャクナゲの花は、特に日本在来種は、咲き始めは濃色で赤っぽいですが、満開後は褪色して次第に白っぽくなるという性質があります。この写真のものは完全な白花品ではなくて、もともと花色の薄いものが褪色して白くなったように思われます。

★わたくし山のキノコはここ10年あまりは毎年淡路島の自生シャクナゲを観察に入山しているのですが、濃色の赤いホンシャクナゲ個体と、ほぼ白花品を見つけています。また、葉が細身・枝が密・枝の伸長が直立性、のホンシャクナゲとは別物に見えるような個体も見つけています。捜せばまだまだ変ったもの(例えば八重咲きとか)が出てきそうな予感がしています…。できたら、これらの系統保存を図って苗木を増殖し、淡路島内に広く頒布して淡路島をシャクナゲの島にできたらいいなあと思います。兵庫県淡路県民局とか、兵庫県立淡路景観園芸学校などが淡路島を花で埋め尽くせと運動をやっておりますが、あまり魅力的な運動に見えないのです。シャクナゲは花木の女王と言われ、花の好きな人が色々と栽培して最後に行きつくものがシャクナゲです。それが淡路島の山に自生していて、しかも極めて海抜の低いところにありますから、淡路シャクナゲは平地の環境でも栽培は容易であると思われます。これを普及すれば魅力的な花いっぱい運動となるハズです。その時期がくれば行政に提言しようと思います。

H.H.さんが栽培されているシャクナゲ
↑こちらの写真もHさんから戴きました。Hさんの奥様の実家の裏庭だそうです。おそらく西洋シャクナゲのものだろうと思いますが、見事な、豪華な咲きっぷりです。綺麗ですねえ。そのご実家のお母様が、なんで裏庭ではなく表庭に植えなかったのかと、嘆いておられるそうです…。こんなのが何本か庭にあったならば、近所の人が大勢お花見に来てくれるでしょう…。
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