雑想庵の破れた障子
ぺんぺん草に埋もれた山中の雑想庵。 破れた障子の小さな穴から見えるものを綴ります。
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甚大な被害だ!
颱風18号 (T1718) が去って、わが雑想庵の周囲を子細に観察して回ったところ、それなりの被害が発生しています。やはり、小さくても颱風は颱風です。あなどることはできませんが、近年に本土をアタックする台風は小さいのが多いのは幸いです。いつ、また室戸台風クラスの (米国基準ではカテゴリー5) 物凄い台風が来るかわかりませんが、言えることは、地球温暖化で台風が巨大化するという言説は実際とは大いに違っているわけで、再検討の必要性がありそうです。


わが雑想庵別館の甚大な被害!

雑想庵そのものではなく、雑想庵の別館なんですが、ご覧の通り瓦が吹き飛ばされました。2階の屋根の隅棟(すみむね)の先端部分の瓦が数枚吹き飛んでいます。淡路島内の最大瞬間風速は、最寄りのアメダス南淡では26.5m/s、旧洲本測候所で28.1m/s、アメダス文郡家で24.9m/sでした。40mとか50mとかではなかったにしても、地形的に風当たりの強い場所では30mを越えたのではないか? ちなみに、淡路島と紀伊半島の間の紀淡海峡に浮かぶ友ヶ島じゃ44.7m/sと室戸岬に次いで全国2位の記録でした。風速なんてのは地形が大きく関係するわけです。

平瓦が1枚割れたぐらいならば自分で屋根にあがって直しますけど、この状態ではマイセルフ修理ではなくプロにまかしたほうがよさそうです。知り合いの瓦葺き業者に修理依頼をしなければなりませんが、こんな小さな仕事は嫌がられそうです。チョイチョイと修理には時間がそうかかりませんでしょうが、業者の立場に立って想像すると邪魔くさそうです! 職人さんが2人きて1時間か2時間程度の仕事、でも1日分の日当と材料と会社の儲けとで5万程度か? 修理代というよりもお礼という感じです。


台風2017年18号の被害


イネが倒伏だあぁ! これはコシヒカリじゃなくて、コケヒカリと言うよね!

わが南淡路産のコシヒカリは有名な魚沼産ほどではないにしても、けっこう美味いお米であります。が、コシヒカリの成るイネの草が台風の暴風でこけてしまいました。で、通称コケヒカリというのですが、コケヒカリの収穫はやっかいです。倒伏したイネの立起こし機能がついた最新式のコンバインならばともかく、古い型のコンバインならば苦労するみたいです。イネの倒れ方がすべて一定方向ならばいいのですが、暴風が渦巻いて吹くからイネもあっち向きこっち向き倒れています。これじゃコンバインで刈り取るとき稲穂同士が絡まったり、倒伏すりゃどうしても水に浸かったり泥がついていたりするから、コンバインの機械のなかで稲穂とモミが上手く分離・選別できないかも? もう稲刈り適期になっているから収穫量には影響はないと思いますけど、使う農業機械の機種によっては収穫作業に障害がありそう? 吾輩は農家じゃないからよう知りませんけど、どうなんでしょうか??

コシヒカリじゃなくてコケヒカリ
2017年南淡路産 コケヒカリ


氏子・信徒の身代わりになって、神社の玉垣が木っ端みじん!

人から聞いたハンシですが、火防(ひよけ)・火伏せの神として広く信仰されるのが秋葉神社ですが、全国に400社あると言われます。で、しらべたら秋葉神社が火災に見舞われた事例が結構あるそうです。で、火事を防御するハズの秋葉神社が火事になるのでは御蔭がないじゃないか! ということですが、ものは言いようで 「氏子さんや信者さんの身代わりになって秋葉大神様が燃えたのだ」 そうです。ということで、写真は秋葉神社ではなく近所の集落の鎮守様ですが、いったい誰の身代わりになって玉垣が木っ端みじんになったのでしょうか??

台風2017年18号で、クスノキが倒木
台風2017年18号で、クスノキが倒木

観察すると、根際に腐りがあった幹周170cmのクスノキが、台風番号 T1718 の30m近い風で根こそぎ倒れ、玉垣が木っ端みじんに損傷しました。被害の詳細は、親柱2本・子柱10本・笠石2本がやられました。台石は残っています。親柱子柱ともに寄進者の芳名は彫っていないようです。勝手に被害額を積算すると、あまり細工が施されていない石材なので、子柱1本2万円、親柱・笠石ともに4万円とみて36万円程度の修理費用か??

台風2017年18号で、クスノキが倒木
台風2017年18号で、クスノキが倒木


大難ではなく小難ですんだわけですが、近年は台風が小さいので良かった!

本土アタックの4大台風

台風が来るたびに地球温暖化で台風が巨大化するというアホウな喧伝がなされます。全く腹立たしいかぎりですが、観測データは全然違いますね! 温暖化などという騒ぎが起こるよりもはるか昔に巨大台風が来ています。昔の人的被害はすさまじいです。もちろん昔は木造家屋が多く、耐震基準も低く、建物が暴風で倒壊し、人的被害を大きくしたという事情はありましょう。しかしながら、自然の気象現象としての台風に関する観測データは物凄いです。いくら温暖化で台風が巨大化するなどと煽ったところで、近年は上表のような巨大台風は全く来ておりません。温暖化利権者やマスゴミどもはこの動かしがたい事実を、なぜ無視するのだろうか? 大きな疑問というか疑惑です。 「大変なことになるぞという恐怖心を煽り、「これこれしたら助かるよと言うのが、税金をうまく取り出す常套手段であるということです! あるいは人々に何かを売りつける常套手段だということです!




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935hPaで本土アタックだと煽ってみたけど、ふたを開ければ975hPaじゃねえか!
煽りゃいいってもんじゃない!

台風18号 (T1718) が東シナ海南部にあり、まだ転向点に達しないころには、中心気圧は935hPaと開析されていました。ただし、この935という数字は台風の衛星画像を、過去に集積した台風雲パターンと照らし合わして判定するドボラック法での推定です。よね! あくまでも推定であって実測値じゃありませんよね。935hPaが本当に当たっているかどうかはさておいて、けっこう名のある気象予報士どもが、台風統計史上の歴代記録4位に並ぶ中心気圧の低さで、このまま勢力を保持したまま九州にアタック、とても強い台風だ! エライこっちゃやで! というニュアンスで “大変な大変″を演出していました。これは毎年毎度のことですが、危機を煽りゃいいてもんじゃありません。なぜ、気象予報士どもは不必要の煽り解説をするのだろうか?

↓ 東シナ海南部に台風があったころには935hPaとされました。このまま勢力を保ったまま九州に上陸する予想でした。気象庁サイトから図を借用。

台風番号 T1718は、東シナ海上にあったときには935hPa

まず、煽りの前提がおかしいわけです。たいてい、台風がはるか洋上にあるときには中心気圧が低いわけです。900hPaに満たないなんて過去にザラにあります。観測史上の最低気圧は870hPa (T7920) ですよね! しかもこれは推定ではなく実測値です。煽る常套手段は、洋上にある台風の勢力が、全く減衰せずに勢力を維持したまま日本本土にアタックするということにして、大変だあぁ! と煽るわけです。転向点を越えて北上してきたら台風の勢力は減衰するのが当たり前なのに、勢力減衰を全く考慮しないわけです。おそらく意図的に勢力減衰の可能性を無視しているのでありましょう。ま、気象庁の予想ではT1718は勢力が減衰しないままに本土 (九州) をアタックするとしていたから、気象予報士どもはそれに基づいて煽ったということでしょう。もしかしたら気象庁の予想は、温暖化で台風は巨大になる、あるいは巨大になって欲しいという政治的な意向に忖度したのかも?

いやしくも気象予報士ならば、転向点を越えて北上する台風の勢力減衰など分かり切っていることなのに、無視するのは何かの意図とか、そう言わさせられる圧力があるのでしょう。まず、天気予報等に気象予報士を登壇させるテレビ局などの意向が背景にありそう? まず、報道とかニュースとか予報では、積極的に危機を視聴者に伝えなければいけないという歪んだ使命感があるように感じます。これが煽り解説の背景ではないか? それから、国民に政治的なことに目を向けさせないためのフェイク・煙幕として利用しているのではないか? 新聞・テレビのニュースを事件や事故や災害の記事で埋め尽くして、政治的な問題点を隠したり矮小化するネライはありそうな感じ?


↓ 出典は、気象庁サイト 中心気圧が低い台風
台風の上陸時の中心気圧が低い順位

このリストも変なところがありますね。実測値と推定値が混在しています。実測値ならば940というキリのいい数字が並ぶハズがございません。数字が5hPa刻みなのもヘンでありまして、推定値である馬脚を現しています。これは推定値リストなので真の順位は全く不明です。 よね! しかも、このリストでは、意図的に室戸台風と枕崎台風を除外しているようにみえます。けれども、これは意図的に除外したのではなさそうです。台風の統計データベースを作成した担当者が、台風の統計開始年をいつからにしようかと検討したさいに、じゃあ、自分の生まれた年からにしようと決めたとか‥。ということはその担当者は1951年生まれですね! おお、なんというエエ加減なことか!!



結局、T1718の日本本土上陸時の中心気圧は975hPaじゃねえか!

上掲のリストには遠く及びませんよね!


台風の勢力が減衰せずに935hPaのまま日本本土をアタックするかのごとく危機を煽っていましたが、実際の上陸時には975hPaでした。中心気圧が40hPaも上昇してしまったわけです。 17日11時頃に、旧 枕崎測候所のすこし東あたりに上陸した模様です。上陸時の中心気圧は975hPaという開析でしたが、枕崎測候所の観測データから確かにそれぐらいだったでしょう。この推定値は大いに納得できます。12時ごろに鹿児島地方気象台を通過したと思われます。 ここで、2つ考えられます。1つは東シナ海を北東進するうちに台風の中心気圧が急速に上昇したことです。もう1つは東シナ海南部に台風があったころの935hPaが当たっていなかった可能性もあるかも? 935hPaというのはあくまでも推定です。実測じゃありません。実際には950とか960だった可能性も?

各地の観測データを調べたら、旧 枕崎測候所で11時10分に978.6hPa、鹿児島地方気象台で11時40分に979.3hPa、を観測。
台風進路上付近の観測所では、宮崎県都城で12時30分に978.4hPa、宮崎で13時00分に976.0hPa、油津で13時10分に977.6hPaを観測。
高知県では、宿毛で17時10分に974.7hPa、清水で17時10分に973.1hPa、高知で18時40分に974.6hPa、
徳島県徳島で19時50分に977.4hPa、兵庫県洲本で21時10分に979.3hPa、神戸で22時00分に982.6hPaを観測。
西日本を縦断する間ほとんど勢力が衰えなかったばかりか、鹿児島県よりも高知県に来てからの方がわずかに気圧が下がっています。


台風番号 T1718は、9月17日11時ごろ枕崎市の少し東に上陸


雑想庵の屋根瓦が1枚割れたわ! 大被害じゃあぁ!

今回の台風は小さいから大したことはない、というふうな主張をしているのではありません。さっき、20時ぐらいだったか、わが雑想庵が猛烈な東風に見舞われてガチャーンという賑やかな音がしました。その後台風の目に入ったのか、風がピタリと止んだのが30分ほどありまして、懐中電灯で照らして雑想庵の周囲を点検しましたところ、屋根の瓦が1枚割れて落ちた模様です。大被害じゃあぁ! 雑想庵の屋根が高いので自分ではよう直さんので業者を呼ぶと1枚の修理でも数万円とられそうです。大被害です。小さくても、腐っても台風は台風です。台風はイヤですわねえ。まだ、935じゃなくて975で良かったということです。T1718はわが淡路島の西岸にそって通過したようです。旧 洲本測候所で (現 洲本特別地域気象観測所)で21時10分に979.3hPaを観測していますね。九州に上陸したあと台風の勢力がほとんど減衰していないようです。そういう意味では、室戸岬西方に上陸後勢力がほとんど衰えなかった第二室戸台風に似ています。 第二室戸では洲本で934.4hPaでしたけど、当時吾輩は幼稚園児でしたけどハッキリ記憶にありますが、物凄かったです。第二室戸に比べりゃこんなの大したことはないわけです。やっぱり、温暖化で台風は巨大化していませんね。


天神丸 (剣山スーパー林道沿い:標高1632m) 山行記 その2

天神丸の登山口の案内看板です。この看板によると、標高差は約230m、距離は770mということになります。向こうに見える平家平と天神丸はほぼ同じ標高ですが、平家平は徳島県の山では難易度が高く、登頂が難しい山だと言われています。天神丸も昔はそう簡単に登れる山じゃなかったと思われますけど、スーパー林道のおかげで、大した装備もなく経験もなくても簡単に登れるようになりました。そう考えたら、スーパー林道はありがたいわけです。
天神丸の登山口
天神丸登山案内図


登山口から南側を展望すると、那賀川の上流部の最大支流であるところの坂州木頭川 (さかしゅうきとうがわ) の向こう側に、平家平 (へいけだいら、標高1603m) が指呼の間に見えています。剣山地で登るのが難しい山の筆頭だとされます。槍ヶ岳に似た山容というか、ピラミダルな姿の山です。北アルプスの槍ヶ岳は地形学的には氷河地形で氷食尖峰ですが、剣山地には過去の周氷河地形は存在しますが、氷河期にも氷河ができませんでした。で、平家平が槍ヶ岳みたいな山容であっても、氷河でできたのではなく、一帯は日本有数の多雨地帯で多い年には年降水量が5000ミリを越えます。この多雨によって浸食されたと思われます。浸食尖峰とよんだらいいのか?
槍ヶ岳みたいな平家平(へいけだいら)

第一休憩所のところまで来ました。ここまでは傾斜は緩やかです。標柱に保健保安林などと書いています。道標や散策路や手すり・ベンチ等が整備されているから、「下々の者どもは、ここを歩いてよく運動し、健康作りに励みなさい」 とお役人が高みから言っているわけです。われわれ下々の者は無知蒙昧で物事を考える力もなく、高みにおるお役人からこうしなさい、ああしなさいと御指導を受けないとあかんということのようです。農水省の保健保安林指定要領 を閲覧したら分かるように、目的が2つあって、①、良好な生活環境の保全及び形成に資する森林、②、公衆の保健休養に資する森林、を保健保安林と称するようであります。
第一休憩所のところ

木屋平 (こやだいら) 展望所から剣山がよく見えます。
展望所から剣山が見える
剣山にズームイン

ダケカンバの説明プレートです。「樹皮は淡い赤褐色で光沢があります」 ということですがあまりに簡単な説明です。で、僭越ながら吾輩が補足説明します。四国や紀伊半島にあるダケカンバは変種のアカカンバです。ダケカンバは亜高山帯~高山帯の樹木とされますが、剣山地じゃブナ帯上部からたくさん見られます。おおむね標高1400m以上で出現しますが、場所によってはもっと低いところにもあります。ダケカンバは植生が破壊された跡に成立する二次林の中で見られ、巨木のある極相林 (自然林) にはほとんど見られず、陽樹の性質を示しています。剣山山頂付近では、ダケカンバの樹皮がシカに喰われ枯死する木が目立ちます。
ダケカンバの説明プレート
ダケカンバを見上げる


「深山の麗花」 「花木の女王」 とまで讃えられるシャクナゲが出てきました。そういえば、剣山の見ノ越から上にはシャクナゲ (ホンシャクナゲ・ツクシシャクナゲ) がないのは不思議です。剣山スーパー林道沿いの尾根やピークにはずーっとシャクナゲがあります。シャクナゲの自生する山と自生しない山とがあるようです。
シャクナゲが出てきました


急斜面を直登するので、結構きつい。
山頂まであと290m。
山頂まであと290m

山頂まであと220m。
山頂まであと220m

ミズナラの説明プレートです。ブナと同じ高度に分布する夏緑樹です。これも説明が簡単すぎます。剣山地ではブナはおおむね標高800mあたりから出現し、1000mを越えると一斉にブナが出てきます。つまりミズナラもそれぐらいの高度で出てきます。1000mあたりを境にして、低い所にコナラ、高い所にミズナラが画然と棲み分けています。ミズナラはマイタケが出る木としてよく知られています。
ミズナラの説明看板
ミズナラ
ミズナラ

山頂直前、あともうちょっと。
山頂直前

天神丸 (標高1631.9m) の山頂に到着!
天神丸山頂!


天神丸から、東北東ないしは北東の方向

天神丸から北東の方向
天神丸から北東の方向
天神丸から北東の方向


天神丸山頂のツクシシャクナゲは、ヤクシマシャクナゲみたいに見える

天神丸の山頂のシャクナゲは葉の裏に赤褐色の毛がびっしりとあるのでツクシシャクナゲだと思われます。太陽がよく当たるので枝も葉もがっちりと締まっています。樹形が丸くコンパクトでまるでヤクシマシャクナゲみたいに見えます。葉の巻き込みも著しく、強く巻き込むために葉が細く見えます。そのためにいよいよヤクシマシャクナゲみたいに見えるわけです。シャクナゲは花がなくても濃緑の葉は美しく、葉にも観賞価値があります。
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ
天神丸山頂のツクシシャクナゲ


これはコメツガ? それともツガ? 剣山じゃ標高1600mあたりを境にして低い所ではツガ、高い所ではコメツガが棲み分けています。コメツガは亜高山帯の針葉樹ですが、登る道すがら両種があれば見分けるのは容易ですが、天神丸では山頂にポツンと出てきたので判断しずらいところです。葉 (針葉) が短いからコメツガの可能性が高いし、1600mを越えているからコメツガが出てきても不思議じゃありません。とっちなのか確定するのに果実 (球果) を観察したいところですが全く見当たりません。
コメツガ? ツガ?



天神丸 (剣山スーパー林道沿い:標高1632m) 山行記
一度は走ってみたい聖地なのか? それとも、日本一の悪路なのか?

剣山スーパー林道
天神丸からさらに奥、カヤノ丸の手前 (日奈田峠の手前) の断崖絶壁です。絶壁に張り付くようにしてスーパー林道は進んでいますが、上も下も絶壁、「ようこんなところに道をこしらえたもんやな!」 という箇所があります。通行するにはちょっと恐いところですが、断崖絶壁に意外に鬱蒼と森林が成立しています。土壌の少ない断崖で巨木が育つ要因は何でしょうか?? ここは秋の紅葉シーズンには筆舌に尽くしがたい美しさであろうと、思われます。
断崖絶壁を縫うようにしてスーパー林道はゆく
断崖絶壁にも鬱蒼とした森林


剣山スーパー林道は正式名称は 「特定森林地域開発林道剣山線」 と言い、上勝町役場近くの起点から 「西日本一の紅葉の名所だ」 とひそかに言われる高ノ瀬峡の終点まで全長87.7キロ、全線が未舗装のすさまじいダート、日本最長の未舗装林道であります。この山岳道路の評価は大きく分かれるところです。来る前に遺書を書いてきましたか? というアクロバット悪路走行を楽しむオフロードライダーに言わせると、「こりゃあ日本オフローダーの聖地だ!」 ということになります。一度は走ってみたい憧憬の道路ということで、関西以外の遠方からでもオフローダーたちがやってきます。たしかに、ナンバープレートを拝見すると札幌とか鹿児島など本土の両端からでもやってきますね。いまや日本全国の山奥の林道にいたるまで舗装が進み、未舗装道路は少なくなりました。未舗装道路はいわば絶滅危惧道路ということでありまして、転倒・転落寸前のスリルを求めるオフローダーたちがビックリするような遠方からでも集結します。

ところが、一般車とりわけ愛車にせっせと艶出しワックスを塗りたくり、車内は土足厳禁とするようなドライバーに言わせると、「こりゃあ日本一の悪路じゃねえか!」 車体の腹を擦るわ、跳ね上げた石でボディは傷つくわ、泥まみれ埃まみれになるわで 「もう二度と来たくないね」 と言い残して帰っていきます。ようするに、この山岳道路は評価は真っ二つに割れます。点数をつけると100点満点かゼロかで、中間がありません。これほど評価が真っ二つに分かれる道路は珍しいです。

スーパー林道沿いに並ぶ連山を登る登山者や、吾輩のように四国のブナ帯~亜高山帯の自然観察をする者は、そこへたどり着くためにスーパー林道を通らさせていただいているわけで、「とんでもない悪路ではあるが有り難い」 という中間評価なのでしょうけど、この派はどちらかと申すと少数派のように思います。このスーパー林道全線を通行したことは過去にただ1回しかありませんが、部分的通行はよくきております。9月9日(土曜日)に、中間地点よりやや終点寄りか? 林道沿いにそびえ立つ天神丸 (標高1632m) に登ってまいりました。


剣山スーパー林道には明らかに中断部分がある

国土地理院地形図 を借用して、その中断部分を図示します。
剣山スーパー林道には明らかに中断部分がある

雲早トンネルであります。このトンネルを抜けて標高差で100m余り、距離で1.3キロ降りたところがスーパー林道の入り口です。上勝町のスーパー林道起点から雲早山の東斜面・北斜面を巻いて進んできた林道はいったん雲早トンネル手前で終わっています。徳島県道253号山川海南線 (これは国道193号の未開通部分であります) を1.3キロあまり降りたところから再開していることになるので、明らかに剣山スーパー林道は中断部分があり二分されています。この中断部分の一般県道もスーパー林道の一部と見なすんでしょうかね? どうみても舗装しているし林道には見えません。スーパー林道開設以前からある道です。だとしたら、全長87.7キロというのは誤魔化しがあって、2つの林道の全長総合計が87キロとなる、ということではないのか? 

剣山地の高所でもまだ紅葉は始まっていませんが、雲早トンネルのツタウルシが早々と色づいています。葉は三出複葉です。これはかぶれる植物なので触らないように。以前にはわが諭鶴羽山でも、このブナ帯のツタウルシがわずかに見られましたが、最近は見られなくなりました。

ツタウルシの紅葉だ
三出複葉

↓ 徳島のヘソ近くから淡路島方向の眺望です。ここは標高約1500m、風が冷たいです。写真では分かりませんが肉眼では薄っすらと淡路島が見えています。赤い実がなる木は オオカメノキ であります。剣山地ではブナ帯から剣山の山頂まで分布しています。標高の低い所にはなく、淡路島にはありません。淡路島にあるガマズミやコバノガマズミの近縁種ですが、オオカメノキには派手な飾り花があるので5月連休頃に咲く花は観賞価値があります。
徳島のヘソから淡路島方向
オオカメノキ
淡路島にあるガマズミの果実は秋遅くに赤熟し食べられます。種子が多くて果汁が少なく食べにくいですが甘酸っぱいです。ごく近縁種なのでオオカメノキの果実も食べられるハズで、波田先生のリンクにも食べられると書いてあります。我輩はまだ食べたことはありませんが、沢山採ってジュースに搾ったらいいのではないか? お酒を召し上がる方ならば、当然お酒に漬けこんで果実酒ですよね!
オオカメノキ

風の広場というところですが、徳島のヘソから大分下ってきたので標高は1325mくらい。むかし色々な工事のさいに資材置き場にしていた記憶がありますが、夏場にくるとテントを張っているのを見ますね。勝手にテントを張っていいのかどうか? ま、いいでしょう。地権者が誰かも不明で許可を取りようがありません。ま、怒られそうになったならばテントを撤収すればいいでしょうね。秋になってススキがぼうぼうです。
風の広場
ススキぼうぼう

風の広場の向こうにみえるのが樫戸丸 (標高1566m) であります。ただしこの山名は国土地理院地形図には載っていません。奥山の美しい花として知られるオオヤマレンゲの自生地の一つです。山頂の近くにあります。
樫戸丸

風の広場から南側の眺望ですが、山しか見えません。一帯は旧木沢村ですが、秘境として有名な東祖谷山村よりもさらに秘境っぽい感じがします。画面右側の向こうの山は平家平 (標高1603m)であります。 画面左の山は山名は? 知りません。地形図に載っていないのですが標高は1433m。
風の広場の南側眺望

風の広場付近から北側の眺望です。北側も山しか見えません。四国は海に囲まれた大きな離島ですが、山間部に入れば四国は海の国じゃなくて、完全に山国です。幾重にも重畳する山波しかみえません。最高所でも2000mに足りませんし中部山岳よりも一回り高度が低いですが、一帯は深い山国です。家に立てこもってあまり旅行とか外出しない人では、海を見たことがない住民もいるのではないか? 画面中央の向こうの山は、阿波国第一の修験道の山、高越山 (おこうつさん、おこーつぁん、標高1133m) です。高越山は、雪の見られない淡路島島民の吾輩が冬に雪を見に行く所であります。剣山スーパー林道は11月末で閉鎖されますから、ここには雪を見に来れません。 3月下旬の剣山スーパー林道の様子 はこんなんですが、閉鎖中のスーパー林道を徒歩で10キロ進入してみました。
風の広場付近kら北側の眺望

ようやく 天神丸登山口 にたどりつきました。淡路島の雑想庵を午前7時02分に出発したのに、もう午後2時18分になっています。7時間もかかっていますが、あっちに寄りこっちに寄り観察したり昼飯を喰ったりしていたためです。まっすぐに来れば3時間ちょっとぐらいか? 山頂まで標高差230m、距離は1キロとないのですが斜面を直登するので意外にしんどい山です。オフローダーたちはみな素通りです。どうやら彼らは自然とか山に全く興味はないみたい。ただ悪路を危険寸前のスリルで走るだけ‥。同じ場所に立っても同じ景色を見ても喋る言葉が違うので、話をしても話題がかみ合いません。外国人と話をするみたいですね! さて、これからフンドシを締めなおして登ります。
天神丸の登山口



地球寒冷化の前兆かも?
淡路島南部で紅葉が始まる? 天変地異の前兆かも?

淡路島南部のわが南あわじ市のあちこちで紅葉が始まっていますけど、なんか変じゃない? まだ9月になったばかりです。いまごろは、北アルプスの森林高木限界の涸沢カールとか、立山室堂平とか、北海道大雪山などでようやく紅葉がはじまって、3か月かけて紅葉前線が長細い日本列島を南下あるいは下山していくのが普通です。北緯34度台で照葉樹林帯に属する淡路島南部では、例年紅葉は樹種にもよるけど11月~12月ごろです。いくらなんでも早すぎない?? 何か異変というか、天変地異でも起こる前兆かも?? もしかすると、地球寒冷化の序章かも? 悪辣な温暖化利権者どもがさんざん不正に税金に巣食ったことにたいして、天が寒冷化をもって痛棒を喰らわせるのかも? だとしたら大変なことになりそうです。人類にとって温暖化よりも寒冷化のほうがはるかに恐ろしいことを思い知らされるでしょう!

鳴門海峡に突き出した岬 (門崎) の付け根あたり のところです。一帯で紅葉が見られます。大鳴門橋を渡るさいに気が付きました。橋をわたって四国側でも鳴門市あたりで紅葉が見られます。徳島自動車道、国道438号経由で剣山へ行ったのですが、剣山地の標高が高いところでも紅葉なんてまだまったく見られませんでした。剣山登山口の見ノ越 (標高1400m) の駐車場の縁に色づいたナナカマドの木がありましたけど、これは1本だけで、木が害虫などで傷んだために葉が変色しただけと思われます。
2017年9月6日 淡路島南部にて
2017年9月6日 淡路島南部にて


諭鶴羽山の山頂 であります。9月3日の夕方に諭鶴羽山に駆け足登山 (ダム周遊道路駆け足の替わり) をしましたが、ウリハダカエデが早くも色づいています。例年この木は紅葉が早いのですが、それでも今年は1か月以上も早いです。異様な感じがします。剣山じゃ標高1000m~1500mあたりにウリハダカエデが非常に多いのですが、9月6日に行ったときに観察すると、まだまだ青々としていました。なんで標高がはるかに低い諭鶴羽山で先に紅葉??
色づいたウリハダカエデ
色づいたウリハダカエデ


↓ これは9月3日の諭鶴羽山から見た夕日です。美しい夕日が鳴門海峡の向こうに沈もうとしています。この夕日で葉が照らされてウリハダカエデが紅いのではありません。周りの常緑樹の葉は青いから、夕映えでウリハダカエデが紅く染まったのでは全くないのであります。
9月3日 諭鶴羽山の夕日
9月3日 諭鶴羽山の夕日
9月3日 諭鶴羽山の夕日


↓ こちらは南あわじ市が経営する温泉 「ゆーぷる」 です。南あわじ市北阿万の丘陵地帯 にあり、温泉といえば聞こえがいいのですけど、早く言えば銭湯です。ほんまの温泉じゃないです。ほんまの温泉というのは別府温泉みたいに露天温泉から一面に湯けむりが立っているものを言うのであって、淡路の温泉などそういうもんじゃないです。ゆーぷるの周りで紅葉が見事に色づいております。 なお、以下4葉の写真はスマホで撮ったので画質が特に悪いです。
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる
2017年9月7日 南あわじ市北阿万 ゆーぷる


時期外れの花は、不時開花、狂い咲き、徒花(あだばな)、など色々な呼び方がありますが、時季外れの紅葉ならば、「不時紅葉」 とか 「狂い紅葉」 などと呼べばいいのでしょうかね? それにしても当地淡路島南部じゃ異様に早い紅葉です。一番考えられる要因としては夏の乾燥? 夏場の干ばつが植物にとって大きなストレスとなり、水分不足で枯れそうになったから植物体を守る防衛反応として落葉させようとしている? 早期に葉を落葉させることで蒸散作用で水分を失うのを避ける? 雨季と乾季のある熱帯で乾季を乗り切るために樹木の葉を落葉させるのと同じ? でも、今年は盆前に台風で200ミリの降雨があって、淡路島南部じゃ干ばつとはいえませんけど‥。 ほかに考えられる要因として病害虫の発生で樹勢が痛んだ? 紅葉している樹種ですがハゼノキが目立ちます。特定の樹種で紅葉が目立つので病害虫の可能性はありえそうですが、ハッキリしません。あちこちで一斉に紅葉しているので病害虫要因も考えにくい面があります。いったい何でしょうかね??

天変地異の前兆じゃないことを、お祈りしています!




剣山サンセットを見に行くも、雲が多くて駄目だった!
過去40年間、頻繁に剣山に登っているのですが、ご来光は頻繁に見ているものの、夕影 (日の入りの古語) はほとんど見たことがありません。大昔に、鳴門海峡大橋もまだできていなくて日帰りが無理だったころに、山頂の山小屋に泊まったときに1回か2回ぐらいしか見ていません。たしか石鎚山系の山並みの間に太陽が沈んで行ったっけ? 40年近くまえなので記憶も定かではありません。で、久しぶりに何十年かぶりに石鎚山系の稜線に沈む太陽を拝もうとして昼頃に淡路島南部の雑想庵を出発しました。

今日 (9月6日、水曜日) は日の入りを見るという目的のために、来るのが遅いです。旧一宇村漆野瀬の電光標識のところに14時36分。
14時36分 漆野瀬の電光標識


剣山スキー場跡です。四国最高所のみならず関西で最高所にあったスキー場です。標高が高いために気温が低く日本海側のスキー場よりも雪質がいいと言われましたが、いかんせんアクセスが困難です。酷道438号の狭隘さがネックです。酷道ファンの聖地、酷道439号(通称 酷道よさく) の姉妹酷道です。二度と来たくないという声を聞きますね。吾輩が深夜帯にここを通過するのは438号の狭隘さのためです。夜間は自動車はライトを点けているから見通しの利かないカーブでも対向車の有無が分かる、これが深夜に来る理由です。スキー場が倒産して早10年近くになりました。所管するつるぎ町では休止中という表現ですが、再開のめどはなく、まもなく廃墟となるのは必定です。廃墟ツアーの名所になるかも? リフト山上駅はすでに廃墟ファンならばゾクゾクと来るような廃墟になっています。
もはや廃墟というべきかも

ゲレンデはススキ茫々、蕭蕭 (しょうしょう) と秋風が吹くだけです。もはや、かつての賑わいは想像すべくもありません。
ススキ茫々
ゲレンデは草茫々

むこうに見える山は矢筈山系 (標高1849m) ですが標高1600m以上は雲に隠れています。
矢筈山は雲の中


こりゃあ、ダメだ!

剣山の本体が見えるところに来ましたが、山腹の地形から雲底高度は1650mあたりです。こりゃあ、ダメです。日没に間に合うように1時間で登って日の入りを拝むつもりでしたが絶望的です。秋雨前線がもう100キロ北上してくれたらいいのですが、完全に読みを外しました。「読み」 では雲海に沈む夕日が見られるハズだった‥。秋雨前線が瀬戸内海を横断していますので、雨が降っていないだけマシとしか言いようがありません。
標高1600m以上は雲の中

高知県の最高峰の三嶺 (標高1894m、高知県側さんれい徳島県側みうね) も雲の中です。
三嶺も雲の中

15時38分に見ノ越に到着するも、駐車場はひっそり閑としています。もちろん平日ということもありますが、夏山シーズンは完全に終わりました。それにしても、これが観光業 (山岳観光業) のつらいところ。繁閑のムラが大きすぎます。忙しいときは大量のアルバイトを雇わなければいけないし、暇なときはお客さんはゼロ。(今の時間帯ならば泊り客があれば来ているハズ) 年中毎日まんべんなくお客さんが来てくれたらいいのにね!
15時38分に見ノ越に到着


剣山の山頂からの日の入りは断念、日暮れまで自然観察

ノリウツギ であります。花期が長いです。6月の終わりぐらいから咲いていますが、7月~8月の2か月が花の盛期で、9月になってもまだまだ咲いております。分布も非常に広いようで、四国山地東部では標高100mの吉野川沿いから剣山山頂近くまで生育する標高差は大きいです。面白いことは標高差による花期の差はほとんどないように思います。低いところでも高いところでも同じころに咲きます。標準和名の起こりはノリウツギの樹液を和紙を製造するときの糊としたからだそうですが、ならば漢字で書けば糊宇津木ということか? なお、淡路島にはノリウツギは自生していません。あってもおかしくはないんですが、まだ見つかっていません。
ノリウツギがまだ咲いている


シカが喰わない植物がどんどんとはびこる

↓ 厚生労働省の 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:トリカブト を閲覧したら分かるように、トリカブトの仲間は猛毒です。日本三大毒草の一つとされています。解毒剤はまだ開発されていないそうですから、致死量以上を食べたらたぶん助からないでしょう。ま、助かったならば致死量以下だったということかも? 致死量なんて個人差が大きいと思いますけど。トリカブトの種類によっては生薬で日本薬局方にも収録されていますね。トリカブトは毒とクスリは紙一重の典型例です。また、美しい花には毒 (トゲ) があるという典型例。トリカブの花はなかなか美しい花です。

トリカブトは地方毎に変異種が数多く分化していて分類・見分けが非常にむずかしい植物とされます。しかし、細かな見分けは難しくても、トリカブトの仲間であるかどうかは似たものがないので、トリカブトの一種であることはすぐに分かります。四国山地東部とりわけ剣山にあるのはほとんどがカワチブシの変種とされるシコクブシであります。ちょうど見ごろとなってまいりました。剣山では登山リフト山上駅の西島駅から頂上ヒュッテにいたる北尾根直登コース周辺がシコクブシのお花畑であります。なお、トリカブトはブナ帯 (温帯) の植物です。全島が暖温帯に属する淡路島には分布していません。

シコクブシが見頃

シカさんが出てきました。トリカブトはシカにも毒性があるのか? ヒトに対して毒性のある植物でも他の野生動物には無毒というのも確かにあるみたいです。例えばヒトには致死性の有毒キノコをブタが食べて平気な顔をしている等の例は色々とあります。動物の種によって体の仕組みも異なり毒物の作用機序も異なるわけです。で、動物 (昆虫など) がそのキノコを食べているから安全だと解するのは、非常に危険な判断です。観察するとトリカブトはシカの不嗜好植物であることは間違いなさそうです。たぶんトリカブトはシカにとっても有毒でしょうか? シカの喰わない植物がどんどんはびこります。
シカさんがおります

頭隠して尻隠さずっていう感じ。剣山周辺の地元の人々がシカの食害防止に大わらわですが、私が見たところ剣山のシカは少ないですね。言うほど多くはいないです。わが淡路島南部の山じゃそれこそウジャウジャ、諭鶴羽山の北尾根の登山道を歩けば次から次へとシカが現れます。奈良公園ほどの群れじゃないにしても、兵庫県一の生息密度、たぶん諭鶴羽山一帯は全国トップクラスのシカの生息密度です。そういう目で見ているから、剣山には言うほどシカはおらんじゃないか、と見えてしまいます。などと言よったら叱られるかも?

ところで、シカさんのお尻の毛が白いのですが、これはどういう意味があるのでしょうか? 動物でも植物でも体の構造、組織から器官から習性にいたるまでみな目的があり意味がありますが、このことが無生物と違うところです。お尻の毛が白いのも何か目的とか意味があるハズですが、何なのでしょう? 考えてみましょう。

頭隠して尻隠さず

登山道から外れてあまり深く森林に分け入ると遭難して徳島県警に怒られますから、登山道に沿って少し森林内を観察。ブナの大木が倒れてギャップができていました。ギャップとは鬱蒼と茂った森林の中で林冠にポッカリと空いた隙間であります。ギャップでは太陽の光が地表に届きます。太陽がよく当たらないと生育できない陽生植物は、こういうギャップを綱渡りのように渡り歩いて生き残っているのでしょう。つまり、陽生植物が生き残るためにはギャップ地を生産する台風などの暴風が必要だということです。ヒトにとっては困る巨大颱風や巨大地震ですが、山が崩れ巨樹が倒れる大災害も生態系を維持するためには必要なのではないか? という発想が湧いてきます。
ギャップから丸笹山が見える
巨大な風倒木


トンビマイタケの近縁種??

ブナの巨樹が倒れていたのですが、そのブナの根際に奇妙なキノコが出ています。何だろうか? と分かりませんでしたが、キノコの分厚い傘を指でギュウーと押さえつけて10分ほど経過を観察しました。すると、やはり、押さえつけたところが黒く変色してきました。トンビマイタケのようです。ただし、普通のトンビマイタケよりも傘が非常に厚く、まだ幼菌というか若いのに強靭な感じがします。普通のトンビマイタケと形状がやや異なります。発生時期も遅いです。トンビマイタケは剣山地ではいくら遅くても盆までです。9月になると腐って影も形もありません。ということで、トンビマイタケその物じゃなくて、トンビマイタケのごく近縁種ではないか??
トンビマイタケの近縁種か?
トンビマイタケの近縁種か?



西日本まで冷涼空気が南下してきた
一挙に涼しくなりましたね! でも、暑いのもまたよろしい。

本日は2017年9月2日 (土曜日) であります。

颱風15号 (T1715) がシベリア奥地の上空寒気を西日本まで引っ張りこんでくれたようです。昨日の9月1日21時の高層天気図を見ると、500hPa気温が島根県松江で-10.9度と、西日本の高層観測所で今秋初の-10度割れです。高層だけでなく下層も日本海を這うようにして冷涼空気が西日本まで落ちてきました。あれほど連日連夜、熱帯夜が続いてウンザリした瀬戸内地方沿岸部でも、9月1日の最低気温が20度前後まで落ちました。西日本の内陸部では最低気温が15度を下回った地点が18地点も出ました。これを以って今年の夏は完全に終了したと言えましょう。でも、少し残念な気もするわけでありまして、いくら暑いといっても焼け死ぬほど熱いわけではありませんし、2か月も暑さが続くと体がすっかり馴化してしまいます。もはや熱暑馴化した身体にとっては少々の暑さなどたいしたこともなく、一年中夏だったらいいのに、とさえ思ってしまいます。

かつては温暖化はいいことだという認識だった!

考察するに、ヒトが生存し、生活していくのには暑いほうがいいのではないか? と思われるふしがあります。地球上にいま数十億人いるヒトの生息密度というのを考えてみますと、人口密度が高いのは明らかに熱帯や亜熱帯地方です。北極圏や寒帯地方の人口密度は低いです。熱帯や亜熱帯でも砂漠はダメなので、ヒトが生きていくには水が絶対に不可欠で、降雨が多く水さえ得られれば熱帯地方が人口密度が高いのは紛れもない事実です。その最大要因は気温が高いために植物の生育が盛んであるためではないか? たとえば、コメにしてもサツマイモでも水さえ確保できれば二期作どころか三期作でさえ可能です。ただ熱帯では雨季と乾季があるためにそう簡単にはいきませんでしょうが、農業用水に恵まれたところでは二期作をやっているようです。ちなみに、日本本土ほどの高緯度ではコメやサツマイモの二期作は限られた場所ではギリギリ可能ですが、大部分のエリアでは低い気温が二期作制限要因となっています。年中夏だったならば防寒のための衣服や燃料もいらないわけです。そのように考えると、地球温暖化は憂うべき危機ではなく、歓迎すべきことは明らかです。政治的な二酸化炭素地球温暖化説が仕掛けられて温暖化は恐怖であるとされてしまいましたが、かつては気候学者たちは、現在よりも気温が2~3度高かった縄文海進のころの温暖期を気候最適期と呼んでいたではないか! 温暖なことはいいことだという認識だったハズです。1988年でしたか? NASAの気象学者のジェームズ・ハンセンがアメリカ議会で温暖化恐怖のプレゼンをやったところ、気候学者も気象学者も一斉にてのひらを返して豹変しました。日本では根本順吉。氷河期が来るぞ! と氷河期恐怖を煽りまくっていたのに、前説を総括も自己批判もないまま、舌の根も乾かないうちに突如として温暖化恐怖に宗旨替えです。

なお、温暖化恐怖教では温暖化で灼熱地獄になるかのごとく喧伝されますが、とんでもない間違いです。温暖化で気温が上昇していくのは、寒い季節と、高緯度の寒い地方です。熱帯や亜熱帯それから温帯の夏がドンドン暑くなるのではありません。これは悪名高きIPCCも認めていることであります。つまり温暖化で起こるのは寒い時期と寒いエリアの気温底上げです。これは地球温暖化が進んでも、暖まった熱帯の熱が大気の大循環や海流によって高緯度にドンドンと運ばれるためです。低緯度と高緯度との気温差を平準化する見事な仕組みが地球には備えられていますよね! 



↓ 西日本で、2017年9月1日に最低気温が15度を下回った地点。

気温の低い順の順位リストです。西日本で最低気温が15度に満たない地点が18箇所も出ました。これから急激に気温が下がってくるので嫌ですわね! 北日本じゃ既に10度未満のところが沢山出現した模様で、10度を割りゃストーブが要りますね。暖房費や防寒衣装費がかさんで寒いのはお財布に厳しいわけです。寒いと家の中に閉じこもりがちになって、運動不足になり健康にも良くないわけです。寒いと体表の毛細血管が収縮して血圧があがり倒れる人が増えます。やがて冬になり屋根に雪が積もると、雪下ろしのさいに屋根から落ちて死ぬ人が多くなりますね。畑が雪でうまり青物が不足してビタミン不足で健康を崩します。寒いのはとても危険なのです。
西日本で2017年9月1日の最低気温が15度を下回った地点
アメダス南淡は2004年1月30日に場所を移転しました。福良湾沿岸から、阿万の田園地帯の中へと移転、距離も3キロほど離れ、周囲の環境も全く異なり、観測データの連続性は失われました。で、平均値というのは1981年~2010年の30年間の平均ですが、アメダス南淡は統計期間不足のために計算できません。アメダス福良時代からのデータを使ったならば、データに大きな断層があるので意味がありません。あえて、阿万で観測した2004年~2017年の9月1日の最低気温データ14個の相加平均を計算すると、22.4度となりました。


9月1日に四国で一番最低気温が低かったアメダス京上 (上掲リスト第5位)

すこし古い話ですが、今年の3月末ごろに四国一のみならず西日本有数のフクジュソウの名所の寒峰に、フクジュソウのお花見にいったさいにアメダス京上を見学に寄りました。アメダス京上は四国島内で気温が低いところの筆頭格です。県都徳島市の徳島地方気象台よりも常に5~7度程度、ときには10度も気温が低くなっています。冬は結構降雪があって厳しいところのようですが、逆に夏は涼しくて楽なようです。旧 東祖谷山村役場 (現 三好市役場支所) の近く、京上駐在所のすぐ裏山にアメダス京上があります。
三好市東祖谷京上の街並

アメダス京上に隣接してすぐ西側にサクラの樹があります。今はまだいいにしても、10年後20年後にはこのサクラの樹が大木になったら、アメダス京上の露場に日陰とする影響が出てくるハズです。とくに午後の西日を遮るようになったら、午後の気温に影響し始めることは十分に考えられます。このサクラの樹はアメダスの敷地外なので民有地にあると思われます。 (アメダス京上も民有地を借りているだけかも?) 徳島地方気象台は地権者に話をつけて、観測データに影響しはじめる前にこのサクラを伐っておくほうがいいのではないか?
アメダス京上

何々という法律で罰せられるぞというのが公務員どもの常套句です。公務員たちの唯一の 「よすが」 は法律しかありません。国民を統制し支配する根拠は法律しかないわけで、自分らに都合がいいように中央の高級公務員が法律をこしらえて〝国民のものどもよ、言うことを聞かないならば、法律で罰せられるぞ″ということなんですわ! これは言うことをきかすのに良い方法とはいえません。写真の事例では、気象観測の意義や必要性をもう少し丁寧に言葉を尽くして説明すれば、だれでも、じゃあこの施設を大切にしなければと思います。だいいち、こんな施設を破壊したりイタズラする意義などありません。で、法律で罰せられるぞという文言は不必要でしょう。いわば、これは小さな脅迫です。温暖化で大変なことになるぞという脅迫と根っこが同じなんですわ。
アメダス京上
アメダス京上

アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所ですが、通風温度計の真下が芝生ではなくコンクリートです。コンクリートは夏に直射日光で触れないほど熱くなりますけど、このことが夏の晴天日中の最高気温に影響しないか? また、ここの地形は山の斜面であります。よく冷え込むときにも、放射冷却による冷気がたまりにくい地形なので、低温が発生しにくいものと思われます。
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所

ここは四国山地を深く浸食開析した祖谷川の川床から標高差で60mほど上ですけど、まあ谷底の範疇にあります。東には名峰の三嶺 (1894m) があり、西には寒峰 (標高1605m) から降りてくる尾根があります。つまり朝日も夕日も遮られますから、当然日照時間は見通しのいい平野部よりも短くなると思われます。平野部のアメダスでも東側や南側や西側に樹木があって年々生長すると、しだいに日照時間が短くなると思われますけど? つまり、気象を観測するのではなく、その観測所の周囲の環境変化をモニタリングしているのかも?
アメダス京上は四要素 (降水量、風向・風速、気温、日照時間) の観測所


旧 東祖谷山村は剣山地の最奥部にあり、気温は東北地方中部ぐらいに相当する

↓ 塔丸 (標高1713m) です。小島峠 (おしまとうげ) から祖谷川に降りて行く途中から、塔丸の北ないし西側を見上げました。3月末でもまだまだ雪に埋もれています。
塔丸(標高1713m)

↓ 三嶺の西に続く稜線です。西熊山 (標高1816m) ~ 天狗塚 (標高1812m) あたりです。やはり3月下旬ではお山はまだ冬です。
西熊山~天狗塚



夏の終わりの高城山
久しぶりに勝浦三山のひとつ、高城山に登った。

昨日の夏休み最後の日曜日に、(夏休みなんていうのはそもそも子供たちの話です。吾輩は商売が暇で年中夏休みみたいなものです!) 久しぶりに高城山に行ってまいりました。午前03時10分に淡路島南部の雑想庵を出発、標高1300mちょうどにある森の駅 「ファガスの森」 に05時45分に到着。2時間35分もかかってしまいました。深夜も営業しているコンビニでコーヒーを飲んで一服したり、道の駅で大潔斎するも難産で出てこないとか、時間ロスする要因は沢山。それにしても、山の朝は早いです。ただし、ファガスの森の営業は午前10時からです。剣山頂上ヒュッテの午前06時からと比べると随分と遅いです。管理人の地下足袋王子様の車が奥にあるからお泊りの様子です。吾輩が高城山に登って降りてくるときに、王子様の車を南高城の登山口で見ました。どうやら南高城から雲早山の雲海の写真を撮っていた模様ですが、王子様のブログを拝見したらその雲海写真をアップされています。
ファガスの森に05時45分

剣山スーパー林道の標高1500m地点です。朝早く雑想庵を出発したのにご来光に間に合いませんでした。夏至から2か月がたち日の出が遅くなっていますが、日の出は5時31分ぐらいか? ご来光は拝めませんでしたが、かわりに雲海が見られます。
剣山スーパー林道1500m地点

高城山の南側の登山口です。標高は1535mくらいです。たぶん、ここが四国東部で車で来られる一番高所であります。落合峠の1520mやスーパー林道終点近くの山の家の1525mよりも、わずかに高いです。登山といっても実際に歩いて登る標高差は100mあるかなしかです。四国東部で標高1500mを越える山で一番簡単に登れる山です。
高城山登山口

樹林を抜けて見通しの利く尾根にでましたら、西に剣山が見えています。
遠くに剣山が見える

国土交通省が設置しているレーダー雨量観測所です。高城山の山頂にあります。補修点検・資材運搬用の立派なモノレールがあり、通行路も併設されています。ここは来るたびに登山者がこのモノレール通路を歩いているのを目撃しますけど、国土交通省に怒られると思います。歩かないように。でも、最近の公務員の方々はあまり怒らなくなりましたね! 警察官でさえ威張らなくなったし、最近の警察官の気持ち悪いぐらい親切で優しくなったこと!
国土交通省のレーダー雨量観測所

で、国土交通省に怒られないようにササ原の中を登ります。むかし、30年まえに初めてこの山に来たときには、このササ原 (スズタケ) は背丈を越えて2~2.5mありましてヤブ漕ぎに難渋したものです。今は膝ぶしぐらいしかありませんので歩きやすいです。
ササ原の中を登ります

山頂が迫ってまいりました。少し風があると、このレーダー雨量観測所の建物からすさまじい風切り音が発生しています。異様な風切り音はスーパー林道のかなり下からでも聞こえます。風力発電の風車以上の風切り音のように思いますけど、鳥類など生態系に悪影響を及ぼしているんじゃない? すくなくともシカなど大型哺乳類は高城山山頂付近には寄り付かないようです。
山頂まであと少し

山頂には範囲はせまいですけど、石灰岩が見られます。よって、大昔はここは太平洋の海底だった証拠です。海山の頂上にあったサンゴ礁がフィリピンプレートに乗って運ばれ、西日本の岩盤に付加し、あるいは少し沈み込んで西日本岩盤の下に底付けし、億年の時間オーダーののちに隆起してここに運ばれたと思われます。
山頂の石灰岩

高城山の三角点であります。標高1628.0m。山岳会が建てた標識には1627.9mというのは修正前の数字です。国土地理院の地形図は何年かごとに修正されて標高数字は固定的じゃありません。三角点は必ずしも山頂ピークに設置されないわけで、高城山のピークの標高点は1632m
三角点は標高1628.0m


大陸育ちの乾燥冷涼気団が西日本まで南下、少し秋の気配だ!

ちょっぴりと気温が下がりました。瀬戸内地方沿岸部でもほとんどの地点で熱帯夜から解放されました。8月27日21時の 高層天気図 を見ると、500hPa高層図でバイカル湖の少し南東に中心で-32.7度という寒冷渦が東南進しています。これは地表で降水があれば雪になる冬の気温です。(地表付近の冷え具合とか湿度にもよりますけど) シベリア奥地の上空の気温低下は急激です。高層図はお盆ころと比べると一変してしまいました。これからは一雨ごとに気温が下がっていきます。もはや夏は終わったと見るべきでしょう。
持参の温度計で06時29分に14度だ
高城山は徳島市よりも10度低い

対流圏の中層~高層に浮かぶ雲も、まぎれもなく秋の雲に変わっています! 俚諺に言うとおり、「天高く、馬肥ゆる秋」 という感じの雲です。我輩流に申せば 「天高く、くさびら生ふる秋」 です。くさびらはキノコの古名。
秋の雲


2017年8月27日、高城山で見られた雲海写真ギャラリー。

高城山の三角点付近の見通しが利くところから剣山が見えています。目を凝らすと、あるいは視力が低い場合は遠眼鏡 (とおめがね) を用いると、剣山頂上ヒュッテも見えます。
剣山の方向
剣山の方向
剣山を少し拡大
剣山頂上ヒュッテが見えます

剣山地の脊梁尾根を境にして北側 (旧 木屋平村側) は雲海に覆われています。南側 (旧 木沢村側) には雲海がありません。
剣山地の脊梁尾根から南側には雲海はなし

南方向、室戸岬は見えません。
室戸岬は見えません

東もしくは東南東方向、高丸山や西三子山の山頂が雲海の表面で見え隠れしています。よって、雲海の表面高度は1400m前後であります。
高丸山方向
雲海の雲頂高度は1400m前後

左側のピークは雲早山 (1496m)、右側のピークは高丸山。
雲早山と高丸山


高城山の北側には雲海が広がっています。
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高城山の北側直下に見える西砥石権現 (にしといしごんげん、1457m) を拡大。
西砥石権現

晴れて、かつ空気が清澄ならば淡路島が指呼の間に睥睨できるハズですが、今日は雲海の下に沈んでいます。淡路島から高城山は頻繁にくっきりと見えるのに、高城山に来たら淡路島が見えないのは何故だろうか?
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雲海の上に矢筈山 (1849m) が浮かぶ。
雲海の上に矢筈山が浮かぶ


庭をフルーツガーデンにしよう!
庭を果樹園にしよう!

淡路島南部で若い人が家を建てるばあい、庭に庭木を植えない傾向が鮮明になってまいりました。なぜか? 若い人に聞いたら庭木を植えると後の手入れに大変だし余計なコストがかかるからだそうだ。庭木があると、葉が落ちるので年がら年中庭の掃除がいるし、庭木が屋根と同じ高さに生長したら、トユが落ち葉で詰まったり、屋根を枝がなでまわして家屋を痛めるわけです。庭木を大きな盆栽みたいに仕立てるには意外に技術を要して、素人には難しいので、プロの庭師に依頼すると結構たかい日当をとられます。ということで、庭に木があったらロクなことがない、というのです。たしかに、そのとうりであります。何も庭に木などうえなくても、田舎じゃ山裾に行けばいくらでも木があります。木が見たくなれば山裾へ木の観賞に行けばいいのであって、庭に木が要る必然性はありません。冠婚葬祭など地域の風習に関して、老人世代と若い世代の間で物事についての考え方が大きく変化してきたようです。

庭にイチジクの木を育てると、食糧危機のさいに腹の足しになる!

さて、吾輩のように庭には木が要ると考える年寄りと、庭に木を植えるとロクなことはないと考える若い人との中間を提案しようと思います。それは、庭木を全部伐ってしまって、果樹を植えることです。庭を、庭先フルーツガーデンとするわけです。これならば、実を収穫するという実益・楽しみがあるので、木を植えることには変わりませんが、ロクなことがないという意識は薄まるでしょう。庭木にするクロマツとかアラカシ (園芸家はよく棒ガシと言う) などは大木になる樹種ですが、果樹は比較的樹勢が小ぶりなものが多いですので管理は容易です。日本一の売国奴、 竹中平蔵先生の暗躍 でわが兵庫県の養父市で農業特区のとんでもない実験が行われていますが、この国の将来を展望すると、日本農業はたぶん潰されます。大資本が農業に参入し、金儲けの手段としての農業だけが行われるでしょう。まもなく日本農業が質的大変化を遂げるでしょう。都会の消費者の中には食糧が安くなっていいじゃないのと勘違いしているみたいですが、安くなるのは当初だけで、大資本は価格吊り上げを狙った意図的な生産不足など平気でやるハズです。食糧供給を全面的に市場原理にゆだねるのは危険です。食糧が外国の大資本に統制されるということは、この国の独立性が根底から奪われることであって、それはけっしていいことではありません。いまこの国の食の安全性や、安定した食糧供給に危険信号が灯っていますね。で、竹中平蔵先生のたくらみに少しでも対抗するため、庭のある人は庭に果樹を植えると、個人的な食糧安全保障に資することは間違いありません。社会全体の問題として取り組むにはしがない庶民ではどうしようもないので、ここは個人的な防御を考えるしかなさそうです。果樹には驚くほどの豊産性を示すものがあります。たとえば、イチジク。夏から秋にかけて長いあいだ次々に沢山成ります。かりに食糧危機のようなことが起こっても、庭に1本のイチジクの木を育てていると大いに腹の足しになりますね!


↓ わが雑想庵の庭で収穫したイチジクの実です。品種は蓬莱柿 (ほうらいし) です。古い時代に中国から伝わった品種で、日本在来品種とされますがイチジクは日本原産じゃありません。西アジアの乾燥地帯が原産で、夏に乾燥する瀬戸内式気候では良い実がなります。糖度が極めてたかく、上質の羊羹のような甘さです。イチジクは沢山の品種が導入されていますが、結局いちばん古い日本イチジクが一番うまいです。難点は実が小さいのと、熟すと裂果することです。で、吾輩は裂果する前に採っています。毎朝この蓬莱柿を庭から採ってきて朝食のデザートというか、ここしばらくは主食かも? 南洋の島々でバナナを主食にするみたいなものかも? そういえば、吾輩はここ1か月コメの飯らしいものを喰った記憶がありません。我輩にとってコメは全く主食じゃないみたいです!
蓬莱柿の果実

蓬莱柿 (ほうらいし) の難点は小さいことですが、上の写真の5個の重量を測ってみました。上段左から順に、56g、50g、下段左から54g、56g、50g、であります。今頃から秋にかけて成る秋果は50~60gで小さいので、朝食の主食とするには5個か6個ぐらい要ります。6月下旬~7月上旬に夏果というのが成るのですけれども、夏果は200gぐらいあって大きいのですが、蓬莱柿という品種は夏果の着果は少ないです。 で、夏果も秋果もどちらもよく成るロングドート (Longue d'aout) というフランスから導入された品種を庭木を切ったあとに植えます。ということで食糧危機に対策をたてようと思います。まだ気付いていない有権者もあるようですが、自民党は日本を破壊しようとしています。自民党におる政治家は売国政治家どもばかりですが、後ろで操っている者のひとりが竹中平蔵先生であることは間違いないところです。たぶん、阿部デンデンはただの操り人形、後ろでほんまに実権を握っている真の権力者どものスポークスマン・広報係でしかないと、見ます。庶民も可能な限りこの国の崩壊に備えたほうがよろしそうで‥‥。

夏果も秋果も両方よく成るロングドートという大実品種を植えよう!

日本で経済栽培されるイチジクの品種はほとんどが桝井ドーフィン (ますいドーフィン) です。イチジクのマーケットシェアの8割を占めるとされます。これにはハッキリ理由があって、軟弱果実のイチジクは日持ちがせず傷みやすく輸送性がないのですが、桝井ドーフィンは比較的輸送性があるからですわ。ところが、この桝井ドーフィンは市場で幅を利かせていますが、一番うまくない品種ですわ! 庭先にイチジクを植えるならば桝井ドーフィンだけは避けるほうがいいです。庭先フルーツガーデンでの最大の利点は、輸送性ゼロの軟弱品種でも栽培できるということでありましょう。営業栽培では輸送に耐えるために未熟な果実を収穫し無理に追熟してゴマカしますが、自給栽培では完熟して果実が木から落ちる寸前で収穫します。果物というものは木から落ちる寸前がいちばん美味いわけです! そもそも、自給栽培は営業栽培とは根本的に考え方・やり方が違います。で、プロのやっていることはあまり参考になりませんわ。

ロングドート(Longue d'aout)の苗木
ロングドート(Longue d'aout)の苗木


ランクルさんのコメント

山のキノコさん こんにちは

いちじく最盛期ですね。

うちも無花果は大好物なのですが、余りにもたくさん採れすぎると保存用にはジャムぐらいですが、燻製器を自作していますので、最近流行りのドライフルーツとなります。50度ぐらいで8時間から12時間ぐらいゆっくり乾燥させます。いちじくは面倒だけれど、皮を剥いてステンの金網の上に置きます。

出来上がったら、そのまま食べても美味しいですが、真空パックして冷凍庫に保存しておけば、一年中いちじくが楽しめます。無花果の木はカミキリムシにやられるので、四、五年すると次の木に切り替わるように、次から次に挿し木をしながら無限ループしています。

燻製器の仕組みをPDFに添付しておきますが、アップできるのかなぁ?  あかんのやね


山のキノコの返信

ランクルさん、コメントありがとうございます。

イチジクはほんまに次から次へと沢山成りますね! 庭先果樹に最適ですね!
イチジクの栄養的な価値も特筆すべきものがありますね。

仰るとおり、カミキリムシが最大の害虫ですが、木の根元に穿孔して枯らしてしまいますね。
で、木の根元を観察して、おが屑みたいなものが出ていたらカミキリの幼虫が潜入しています。
太い針金等でおが屑の出ている部分をつついて掘れば、カミキリの幼虫を捕殺できます。
防除する農薬はありますが、農薬は毒なので使いたくはありません。
カミキリが卵を産み付け、幼虫がふ化して木に潜入するのはほとんど木の根元です。
常に木の根元を観察して、おが屑が出てきたら幼虫を退治する、これで行けると思います。
幼虫が小さい段階ではおが屑ではなく、木からヤニが出てくるなどの症状ですが、
この段階ではその患部を削って少しだけスミチオン等を吹き付けておくといいでしょう。
私は、ミカン類やイチジクのカミキリ虫はそうして防除しています。



発明家ランクルさんのイチジク乾燥機!
こちらが、発明家ランクルさんのサイトですが 、「貧人食帳」 → 「一覧表示」 → 「2013/8/19 乾燥機といったって‥‥」 で、発明家ランクルさん自作のイチジク乾燥機と、自家製イチジクのドライフルーツの話が読めます。直接リンクが上手くいきません。私がITリテラシーがないので、やり方が分からんだけ? 発明家ランクルさんが、ありあわせの材料でこしらえたイチジク乾燥機の写真をアップしますね。この特製乾燥機を使えば、剣山でキノコを採ってきて乾燥キノコもできそう! でもまあ、日本百名山でキノコ狩りなどをしたら、徳島営林署(現 徳島森林管理署)に怒られます。
ランクルさん自作のイチジク乾燥機



夏から秋口には潮位が上がるから、気をつけよう!
狭いニッホンといえ、それぞれの土地は気候も環境も物凄く多様性があります。住む場所がちょっとでも違うと、日々の暮らしに必要な知識や経験は全くことなり、ハナシをしても全く通じません。本エントリーで取り上げる話題は、すこし内陸部に住む者にとっては全く知らないか、たとえ知っていてもどうでもいいことです。しかし、沿岸部の海抜ゼロメートル地帯に住む者にとっては、だれもが知っている常識中の常識であって、ときには深刻な問題であります。


夏から秋口に海面が上昇するのは、地球温暖化ではなく、たんなる季節変化だ!

最近では地球温暖化狂騒曲はだいぶん下火になりまして、やれやれです。余談ですが、アメリカのトランプ大統領は大統領選のころには、「地球温暖化はデッチ上げだ! アメリカは国際的な温暖化の取り組みから抜ける!」 と息巻いていました。おお、なんと素敵な大統領が現れたものかと期待しましたが、大統領になったとたん主張が変わりました。アメリカが経済的に損するから国際的な温暖化の取り組みから抜けると、言うのです。温暖化はデッチあげだという主張から、アメリカが損させられるという主張の変化です。これは明らかに主張の後退です。損させられるから抜けるという主張では、アメリカが得になるならば大いに参加するということになります。しょせん目先の損得勘定しか頭にない俗物政治家であることがハッキリした主張の変化です。地球温暖化がデッチあげであることを示すには、トランプ大統領自身は商売人出身のようなので科学的な真偽は判断できないにしても、地球温暖化に疑問をもつ科学者たちに研究費を配分して本当のことを言わせれば済むハナシです。にもかかわらず、そうしないで、損するから抜けるなどと体よく理由を変更して誤魔化すのは、まことに政治的といえば政治的であって、残念なことであります。ま、政治というのはしょせん 〝損得勘定のかけひき″ なので、国際的なパワーゲームの攻防の中では、自然科学上の真実とか道理は残念ながら無視されてしまうということでありましょう。黒いものを白だと言いくるめ、1+1=5だと詭弁を弄し、御用学者に研究費をあてがって言わせるものです。余談はさておき、以前ならばマスゴミどもは夏から秋にかけて潮位があがり浸水騒ぎが起ころうものならば 「それ見ろ、温暖化の影響だ」 と言わんばかりの報道をしました。なんでもかんでも温暖化と結びつける報道に辟易とさせられたものです。が、最近ではそういうアホウな報道をしなくなったのでやれやれです。


下図は、淡路島周辺の潮位観測所の分布 であります。本日の写真は淡路島南部の福良(ふくら)というところですが紀伊水道側です。よって大阪湾側に位置する洲本港ではなく、紀伊水道側の小松島港の潮位季節変化を調べます。
潮位観測所の位置図


下のグラフは、小松島港の天文潮位 の予測値から作成しました。天文潮位というのは計算上の潮位であります。月2回ある大潮のときに一番潮位が上がる数字を拾い出しました。満月および新月の翌日か翌々日に一番潮位が上がることが多いです。冬には潮位は低く、夏から秋に潮位が上がるのは太平洋沿岸部住民の常識です。

実際の潮位観測データは、この通りではありません。この天文潮位がベースであって、気象の影響で数字はかなり変わります。潮位が上がる要因はたくさんあります。

① 強い低気圧がきて気圧が下がる、低気圧の親玉が台風だ。ストローで水を吸い上げるのと同じ。
② 紀伊水道を強い南風が吹きあがって海水の吹き寄せ効果が起こる。
③ 打ち続く猛暑で海水温が平年よりも異常にあがる。熱膨張で海水が増える。
④ 沖合の黒潮が沿岸に近づく。黒潮の本流は1m潮位が高いと言われている。
⑤ 沖合いの暖水渦が接岸してくる。暖水渦も中心が盛り上がっている。
⑥ 東海沖~南海沖を強い東風が何日も続く。発生した吹送流がコリオリの力で曲げられ沿岸部に向かう。
⑦ 数分~数十分の周期で海面が上下動する副振動が起こる。紀伊水道でも20~30cmの副振動は起こっています。

他にもまだある? 
⑧、豪雨で大量の雨水が海に流れ込んだら潮位は上がる? どうなんでしょう?
四国山地で豪雨があり吉野川から大量の水 (海水よりも比重が小さい真水) が鳴門海峡や淡路島南岸海域に流入する場合を考えてみます。真水と、塩分濃度が3.5%ほどある比重の重い海水とでは、混じり合いにくいです。実際に山の上から豪雨のあとの海面を観察すると、濁った吉野川の水と澄んだ海水の境界がくっきりと分かります。気象で乾燥冷涼気団と湿潤温暖気団が容易に混ざらずに間に不連続線(前線)ができるのに似ています。真水は海水よりも比重が小さく軽いから、海水の上に乗りあがるようにして流れ込むと思われますが、大量の真水が流れ込んだら海水を押しのけて海底まで真水 (塩分濃度の低い部分) が広がるかも? そうしますと、氷山の頭が海面上に出るのと同じ理屈ですが、比重の小さい真水が流れ込んだ鳴門海峡や淡路島南岸海域で海面は、氷山の頭のように盛り上がると思われます。平らな海水面上で特定の部分が盛り上がると考えるのは変ですが、力学的にはそれで釣り合うハズです。よね? なお、吉野川から流れ込む真水は紀伊水道の表面海水温より低いはずですが、水温低下による比重大よりも、塩分低下による比重小のほうがより影響度があるのでは? それと豪雨の後では吉野川はどうしても濁り水となり、水にまじる土の微粒子で比重を上げることも考えられそうですが、塩分濃度差のほうが影響が大きいのでは? 豪雨のあとで吉野川から流れ込む真水の総量しだいでしょうけど、鳴門海峡から淡路島南岸では海水面が数センチとか、時には10センチぐらい上がるかも? 定量的に、どの程度の真水海面上昇効果があるのでしょう? ま、大きな河川からの雨水の流入で河口海域の塩分濃度が下がるのは事例があって地学の教科書にも載っていますね。揚子江や黄河の流れこむ東シナ海はそうです。 

以上のように、潮位が上がる要因はいくつもあり、グラフの数字よりも数十センチ上がることは時々ありますよね。夏から秋に、大潮満潮で海面が上がっている時に、さらに気象要因で海面があがり、そこに追い打ちをかけて南海地震発生! というケースが最悪です。どうせ、いつか来るのは避けられませんよね! ならば、冬場の大潮干潮で海面が非常に下がっている時に南海地震が起こってほしいものです。それならば被害がかなり軽減されるのでは?


徳島県小松島港の大潮毎の最高潮位の季節変化


兵庫県下で最も南海地震の津波被害が心配される南あわじ市福良地区

本日 (8月22日) は大潮です。兵庫県下で、やがて来る南海地震の津波被害が最も大きいと予想される 南あわじ市福良(ふくら) にやってまいりました。満潮で海面が上がっています。岸壁の上面すれすれまで海面が上がっています。
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています
満潮で潮位が上がっています

岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並んでいます。
岸壁とほとんど同じ高さに漁船が並ぶ
比較写真


土地の古老の方に話を伺うと、昭和南海地震の津波は洲崎を越えたということです。洲崎が津波に呑まれて見えなくなったそうです。中津峰山というのは徳島市の南にある山です。
昭和南海地震の津波は洲崎を越えたという

水路を海水が遡上しています。余裕があまりないようです。異常潮位が発生したならば床下浸水が起こる危惧があります。
水路を海水が遡上してきます

地形図の上では海抜1~2mですが、満潮時には海面すれすれになる土地に多くの家屋が建っています。
海抜1~2mの街並み

日が暮れると一段と海面が上がってきました。
日が暮れると一段と海面が上がってきた
陽が暮れると一段と海面が上がってきた

水門を閉めて海水の遡上・逆流をなんとかしのいでいます。異常潮位が起これば水門を乗り越えてしまいそうです。
水門を閉めて海水の遡上を防ぐ


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